ジャズの歴史に触れるハイファイ堂メールマガジン第684号ハイファイ堂レコード

ジャズの歴史に触れる
ハイファイ堂メールマガジン第684号ハイファイ堂レコード

レコード店小川です。今年で、商業的なジャズレコードがつくられて100年だそうです。という事で、今回はジャズの歴史に触れられる作品を紹介します。
まずはじめに、最初に作られた商業的なジャズレコードです。こちらは諸説あるよですが、大きく2つの説があります。一つめはビクターが製作したオリジナル・デキシー・ジャス・バンドによる「dixie Jass band one step」と「Livery stable blues」が収められたものという説です。 1916年に結成されニューヨークを拠点とし、活動しました。（右の写真はウィキペディアのオリジナル・ディキシーランド・ジャズ・バンドのページより引用)
もう一つよく挙げられるのがカリフォルニア大学のデータベース「ディスコグラフィー・オブ・アメリカン・ヒストリカル・レコーディングズ」に登録のある、コリンズ・アンド・ハーランの「ザット・ファニー・ジャスバンド・フロム・ディキシーランド」です。発売が1917年4月となっており、オリジナル・デキシー・ジャス・バンドの方は同年の5月となっているため、コリンズ・アンド・ハーランのものの方が先ということになっています。が、なぜかオリジナル・デキシー・ジャス・バンドが世界初という定説が支持されているように感じます。やはりJAZZの語源となったJASSというワードが入っているからなのでしょうか。本当のところはどちらなのでしょうか…
次にクラシック音楽の殿堂とも言えるカーネギーホールにて初めてのジャズコンサートととなったベニー・グッドマンの「カーネギー・ホール・ジャズ・コンサート」です。（1938年）全体を通して明るい曲が多くベニー・グッドマンらの、生き生きとした演奏が堪能できます。多くのジャズファンを虜にし、また様々なジャズメンたちが演奏し続けている曲ばかりの名盤と言える作品です。また場内アナウンスなども録音されている完全版なるものも作られているので是非チェックしてみてください。
	次にJ.A.T.P.（ジャズ・アット・ザ・フィルハーモニック）の「IN TOKYO」です。こちらは初の来日ジャズメンによるライヴです。 44年にノーマン・グランツによってオールスターズによるコンサートが開催され、大成功を収めたために各地で行われました。その後もアメリカ国内に止まらず、ヨーロッパやアジアなどの各地でコンサートを行いました。そんななかで日本で初めての開催となったコンサートは53年におこなわれたもの（IN TOKYO）で、開催に至ったのは先に販売されていた作品が大セールスを記録し、日本側がアプローチをかけたからとも言われています。
次にマックス・ローチの「ジャズ・イン3/4タイム」です。こちらの作品は何と言っても3拍子の曲ばかり集めたのが特徴で、ジャズの幅を広げた作品と言えると思います。 Blues WaltzやI'll Take Romanceなど挑戦的作品とは思えないほど聴きやすく素晴らしいものがあり、彼らの凄さを感じ取ることができます。
	最後にコルトレーンの「マイ・フェイバリット・シングス」です。コルトレーン初のソプラノサックスを使用した一枚でジャズにおいてソプラノサックスが、より重要な楽器となりました。またソニー・ロリンズも復帰作品でソプラノサックスを使用したことなども追い風となったかもしれません。
ジャズレコード誕生100年ということでジャズの歴史について触れましたがたくさんの“ジャズ史"を少し意識するとまた違った面白さが出てくると思います。

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レコード店小川です。今年で、商業的なジャズレコードがつくられて100年だそうです。という事で、今回はジャズの歴史に触れられる作品を紹介します。
まずはじめに、最初に作られた商業的なジャズレコードです。こちらは諸説あるよですが、大きく2つの説があります。一つめはビクターが製作したオリジナル・デキシー・ジャス・バンドによる「dixie Jass band one step」と「Livery stable blues」が収められたものという説です。 1916年に結成されニューヨークを拠点とし、活動しました。（右の写真はウィキペディアのオリジナル・ディキシーランド・ジャズ・バンドのページより引用)
もう一つよく挙げられるのがカリフォルニア大学のデータベース「ディスコグラフィー・オブ・アメリカン・ヒストリカル・レコーディングズ」に登録のある、コリンズ・アンド・ハーランの「ザット・ファニー・ジャスバンド・フロム・ディキシーランド」です。発売が1917年4月となっており、オリジナル・デキシー・ジャス・バンドの方は同年の5月となっているため、コリンズ・アンド・ハーランのものの方が先ということになっています。が、なぜかオリジナル・デキシー・ジャス・バンドが世界初という定説が支持されているように感じます。やはりJAZZの語源となったJASSというワードが入っているからなのでしょうか。本当のところはどちらなのでしょうか…
次にクラシック音楽の殿堂とも言えるカーネギーホールにて初めてのジャズコンサートととなったベニー・グッドマンの「カーネギー・ホール・ジャズ・コンサート」です。（1938年）全体を通して明るい曲が多くベニー・グッドマンらの、生き生きとした演奏が堪能できます。多くのジャズファンを虜にし、また様々なジャズメンたちが演奏し続けている曲ばかりの名盤と言える作品です。また場内アナウンスなども録音されている完全版なるものも作られているので是非チェックしてみてください。
	次にJ.A.T.P.（ジャズ・アット・ザ・フィルハーモニック）の「IN TOKYO」です。こちらは初の来日ジャズメンによるライヴです。 44年にノーマン・グランツによってオールスターズによるコンサートが開催され、大成功を収めたために各地で行われました。その後もアメリカ国内に止まらず、ヨーロッパやアジアなどの各地でコンサートを行いました。そんななかで日本で初めての開催となったコンサートは53年におこなわれたもの（IN TOKYO）で、開催に至ったのは先に販売されていた作品が大セールスを記録し、日本側がアプローチをかけたからとも言われています。
次にマックス・ローチの「ジャズ・イン3/4タイム」です。こちらの作品は何と言っても3拍子の曲ばかり集めたのが特徴で、ジャズの幅を広げた作品と言えると思います。 Blues WaltzやI'll Take Romanceなど挑戦的作品とは思えないほど聴きやすく素晴らしいものがあり、彼らの凄さを感じ取ることができます。
	最後にコルトレーンの「マイ・フェイバリット・シングス」です。コルトレーン初のソプラノサックスを使用した一枚でジャズにおいてソプラノサックスが、より重要な楽器となりました。またソニー・ロリンズも復帰作品でソプラノサックスを使用したことなども追い風となったかもしれません。
ジャズレコード誕生100年ということでジャズの歴史について触れましたがたくさんの“ジャズ史"を少し意識するとまた違った面白さが出てくると思います。

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