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こんにちは、こんばんは、レコード店の片山です。 生誕70周年記念として孤高の女性ソングライター「ローラ・ニーロ」の初期作品のモノラル・テイクが発表されました。 私も大変好きなアーティストで、最近はご無沙汰だったのですがこれを機会に聴き直したらやはり素晴らしいアーティストと実感しました。 今回のメールマガジンは、そんな彼女の作品でお薦めの作品をいくつか紹介しようと思います。 |
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ローラ・ニーロとは |
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ローラ・ニーロはキャロル・キングやジョニ・ミッチェルなど60年代から活躍する人気女性ソングライターのひとりです。 彼女はサックス・プレイヤーの父とクラシック愛好家の母のもとに育ち、幼い頃はR&Bやゴスペルを好んで聴いていたようです。 当時のソングライターのほとんどがポップスやフォークなどを基盤にしていたサウンドが多い中、彼女のサウンドはジャズやソウルを取り入れたサウンドなので少々異端な存在であったことが想像できます。 天才肌のローラを音楽会社が大変評価し大型新人として売り出したようですが、当時のリスナーには彼女のワンアンドオンリーな音楽が受け入れがたくライブでは不評だったり、内省的なローラの性格にとって過度なプロモーションが合わず中々ヒットに繋がらないスタートだったようです。 しかしセカンド・アルバム「イーライと13番目の懺悔」の名曲をフィフス・ディメンションやスリー・ド ック・ナイトたちがカバーし特大ヒット。作曲家として評価されていったのです。 ※あくまでも自分の認識であり諸説あります。 サウンドの特徴を 「キャロル・キング=温かく優しい」「ジョニ・ミッチェル=高貴でハイセンス」とすれば、 「ローラ・ニーロ=センシティヴで繊細」と表せるでしょう。 誰も止めることのできないほど飛翔していく美しい歌声、 そして感情のまま起伏していくエモーショナルな歌い方、 妥協のない作曲ゆえ漂う緊張感、 当時の女性ソングライターと聴き比べてもやはりひとつ上に抜きでた印象があります。 それでは個人的ですがお薦め作品をいくつか紹介します。 |
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◆LAURA NYRO / Eli & the Thirteenth Confessio / 邦題「イーライと13番目の懺悔」 (1968年作品) 最高傑作と名高い1968年発表のセカンド・アルバム。 私も最初に聴いた作品なので一番想い入れの強い作品です。 上記でもふれたようにこの作品から名曲「Sweet Blindness」「Stoned Soul Picnic」などがカバーされたことによりローラ・ニーロがセールス的にも認知された作品です。 初めて聴いたときびっくりしたのは踊るように感情のまま歌いまくるローラの美しい歌声でした。 メロディをきっちり歌うというよりは彼女の感情にあわせて後ろのサウンドが乗っていくという実にインプロ感漂うサウンド・プロダクション。これは明らかにジャズからの影響が感じられます。 そしてプログレ・ジャジーフォークともいえるドラマティックに展開していく楽曲はソングライター作としては異色な魅力がありますし、やはりこの作品との出会いのインパクトは大きいものでした。 これだけを読むと難しそうな印象がありますが実は陰鬱なジャケから想像できないほど彼女の作品の中では明るい楽曲が多いポップス・アルバムです。 ゆえにローラ・ニーロ入門は本作からがお薦めです。 |
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◆LAURA NYRO / New York Tendaberry (1969年作) 最初聴いたときの印象は「とにかく暗い」でした。 前作「イーライと13番目の懺悔」が「陽」だとすれば本作は「陰」。 基本的にピアノ弾き語りの曲で構成されシンプルで研ぎ澄まされた楽曲が多いです。 もともとあったヒリヒリした緊張感が強く、彼女本来の姿かと思われる、内に秘めた感情が一番表現されたパーソナルな作品のように思います。 全て聴き終えたあとは精神的にずっしりくるような重さがあるかもしれませんが、そこが彼女の魅力でもあり、最初に聴いた時期はまだまだ自分も未熟だったのか、今の耳で聴いたらより素晴らしい印象に変わりました。 むしろ一番好きな作品になったのかもしれません。 ・・と書くとネガティヴな印象かもしれませんが(笑) 音楽評論家に大変評価の高い作品で素晴らしい名盤なので気負いなく聴いてください。 ポップな曲もありますので思っている以上に聴きやすいと思います。 |
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◆LAURA NYRO / Gonna Take A Miracle (1971年作) ソウルコーラス・グループ、ラベルと一緒に企画盤的に作成されたソウル・カバー作。 企画盤なのにファン人気が高い作品で、彼女のソウル愛に満ちたポジティヴで高揚感に溢れた好盤です。 自分の周りでもローラ・ニーロの作品では本作が一番好きという方が多い気がします。 パワフルでファンキー・ポップにアレンジされたR&Bの名曲たち、それをローラがやりたい事をやりたいように自由に開放されたかのごとくピースフルに放出しており、黒人音楽への愛情が溢れんばかりに伝わってきます。 カバー作品でありながら原曲を知らない楽曲などは全てローラのオリジナルに聴こえてしまうのは不思議なものです。 理屈抜きに笑顔になる、ローラの美声をとにかく浴びたい時に聴きますね。 |
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◆LAURA NYRO / Smile (1976年作) ダークな色彩の作品が多い中、開放的で真っ赤なジャケット。 ロックポップスがジャズやソウルを大胆に取り入れたクロスオーバーの時代になりました。 そもそも彼女はもっと前から取り入れてたのですがやっと時代が追いついてきたのでしょうか。そんなジャズ&クロスオーバーなサウンドが強い作品です。 ジャジーでファンキーでメロウなサウンドで、フュージョンぽっさはなくあくまでもジャジーな質感です。 ジャケの様に温かい70年代ソングライター然とした楽曲も多く、とても聴きやすい作品だと思います。 この手のサウンドはローラに限らず好きなジャンルなので、そこにローラの美声が響き渡るとなれば悪いわけがありません。 秋になると聴きたくなる作品ですね。 |
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いかがだったでしょうか。 少しでも多くの方に素晴らしい作品を知ってもらいたいので、もし気になる作品がありましたら聴いてくれたら幸いです。 最後までお読みくださり、ありがとうございました。 |







