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こんにちは、レコード店の松田です。 ほぼ毎回のように60年代のポップスについて書かせていただいていますが、懲りずに60年代カバーポップス、今回は女性アーティストについて書きたいと思います! |
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50年代最後〜60年代中頃GSブームの手前くらいまでの、米英のポップスナンバーに日本語の歌詞をつけた音楽が大流行し、カバー・ポップスの黄金時代となりました。 カバーポップス時代を代表する女性シンガーをご紹介します。 誰もがご存知の双子ボーカルユニット「ザ・ピーナッツ」 「恋のバカンス」や「恋のフーガ」などの大ヒット和製ポップスを残したピーナッツですが、たくさんのカバー・ポップスも発表しています。 その代表作としてはクラリネットのピーナッツ・ハッコーの「プティット・フルール」に歌詞をつけた「可愛い花」が、異例の大ヒットとなり、以降のカバー・ポップス文化の火付け役となりました。 その後も「月影のナポリ」や「スク・スク」「コーヒールンバ」などラテン系ポップスを得意とし、たくさんのカバー・ポップスを発表しました。 |
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10年に1度の天才歌手ともよばれた、弘田三枝子 小さな頃から歌が大好きで、家の近所の童謡研究会にも入っており、小学校6年生の頃から本格的にジャズの勉強をしていました。 62年10月に発売したコニー・フランシスのカバー「VACATION」が大ヒットし、多くのテレビやラジオにレギュラー出演するなどたちまち超売れっ子歌手となりました。 そのほかにも60年代中頃までほかの歌手同様アメリカやヨーロッパの大ヒットポップスのカバーを多く歌いました。 |
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日本のブレンダ・リーとよばれた、田代みどり 58年大阪で初のロカビリー大会に出演。平尾昌晃、ミッキー・カーチスなどと共演し好評を博しました。 60年にブレンダ・リーのカバー「スイート・ナッシンズ」でデビュー その後「ビキニスタイルのお嬢さん」「パイナップル・プリンセス」が大ヒットし、女性ロカビリーシンガーとして日本最初のアイドルとなりました。 今までのカバー歌手はナイトクラブや、お座敷歌手のようなアーティストが多かったなか、田代みどりの登場により「10代の可愛い子ちゃん歌手」というコンセプトが確立されました。 |
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ザ・ピーナッツに続くスターとして登場したのがスパーク3人娘 渡辺プロダクションの伊東ゆかり、中尾ミエ、園まりの女性アイドル歌手からなるグループで、それぞれソロの歌手ではありましたが3人揃って「シャボン玉ホリデー」や紅白など様々なテレビ番組に出演。 3人とも多くのカバーポップスのヒット作を出し、和製ポップスを代表する女性シンガーとなりました。 現在もスパーク3人娘として当時の3人でヒットした楽曲を歌うコンサートを開催し、現役で活躍されています。 |
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その他にも「月影のナポリ」や「メロンの気持ち」でヒットした森山加代子、独特のクセのある可愛らしい歌声が特徴の梅木マリ(トムとジェリーの日本語テーマで有名)や日本唯一のポップス系ガールズグループとなった本当の三姉妹からなるベニ・シスターズ、73年「他人の関係」でヒットしたお色気歌謡のイメージもある金井克子など、多くの女性歌手がカバー・ポップスを発表しました。 |
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時代は少し後になりますが、カバー・ポップス歌手として忘れてはならないのがゴールデン・ハーフ 70年代前半に活躍した全員ハーフ(という設定)の女性アイドルグループです。 発売されたシングルの全10枚が全部カバーで、オリジナル曲は1、2枚目に発売されたシングルのB面に収録された2曲のみという、カバー・ポップスをコンセプトとしたグループでした。 名訳詩家、漣健児の弟でありダニー飯田とパラダイスキングなどを手掛けカバーポップス黄金時代を作り上げたと言っても過言ではない人物、草野浩二がディレクター。 カタコトな日本語歌詞とお色気たっぷりチャーミングな魅力で大ヒットしました。 |
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最後に少しだけとっても個人的なお話なのですが、私自身「ザ・ビートガールズ」というバンドで活動をしていて60年代のカバー・ポップスが好きすぎるあまり、全曲カバー・ポップスのカバーというアルバムを作ってしまいました! 田代みどり「彼氏の気持ちはワークワク」や、ザ・ピーナッツ「月影のナポリ」、ベニ・シスターズ「すてきなメモリー」「シャンパン・ツイスト」などのカバーを収録しています。 当時を代表する名訳詩家、漣健児さんが好きすぎる人が設立した「サザナミレーベル」からの発売というカバー・ポップス好きにはたまらないコテコテな内容になっています!! |
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レコーディングしてみて思いましたが、やはり外国からきたウキウキとした楽しいリズムとメロディー、とってもピュアで胸がキュンとするようなこの時代特有の日本語の歌詞はとにかくゴキゲンでわかりやすく、当時大人から子供まで世代を問わずヒットしたのもわかる気がします。 そして簡単に楽しい気持ちでふわっと聴けてしまうポップスなのですが、女性アーティストたちの歌唱力や表現力の高さや、楽曲の完成度など、今ほど簡単に録音して、取り直してを繰り返すことが出来ない、限られた短い時間の中でこれだけのものを作り上げていたんだなあと思うと、当時の歌手やミュージシャンはすごいなと自分たちで録音してみてとても実感しました。 カバー・ポップスの面白いところは歌うアーティストにより全く違うイメージの楽曲になったり、レーベルにより訳詞家が違うため歌詞違いの曲があったり、もちろん外国の原曲と聞き比べてみたら全く内容が違ったり、歌詞のないインストの曲だったり、とっても楽しいです。 ぜひ1度、自分のお気に入りカバー・ポップスを探してみてください! あともしよければ、私たちのアルバムもカバー・ポップス黄金時代の名曲とともに聞いて楽しんでいただけたら嬉しいなと思います!! |
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