MQA-CD ハイファイ堂メールマガジン第758号ハイファイ堂レコード

MQA-CD
ハイファイ堂メールマガジン第758号ハイファイ堂レコード

	皆さんMQA-CDを知っていますか。今年の6月末にユニバーサルより本格的に流通が始まった最新の高音質CDです。正直今ひとつ話題になっていないこの規格。今回はこのCDを紹介したいと思います。
現代の高音質と言えばハイレゾ音源です。ハイレゾはデータ配信の利点を活かしCDでは収まらない大容量のデータを再生することにより圧倒的な音質を確保した技術です。 MQA-CDはこの大容量のハイレゾ音源をCDに入れてしまいました。

画像引用元 SONY公式WEBサイト「ハイレゾとは？」より https://www.sony.jp/high-resolution/about/
仕組みはとても難しくて簡単です。簡単なほうだけ説明しますと、ハイレゾ音源をCDに収まる様に折り畳むのです。従来の圧縮ではなく折り畳むことにより音質劣化を防ぐことが可能になりました。この「音楽の折り紙」と名付けられた技術、従来の高音質の容量も小さく、通常のCDプレーヤーでも聴けると良いこと尽くめなのです。難しいほうの説明は、こちらのUNIVERSAL MUSIC JAPAN公式WEBサイトをご参照下さい。 UNIVERSAL MUSIC JAPAN公式WEBサイト「ハイレゾCD名盤シリーズ」 https://www.universal-music.co.jp/international/mqa-uhqcd/cat/mqa/
MQA-CDはMQA対応機器を使用することにより、その折り畳まれているデータをまた広げることでハイレゾ音源をそのまま再生できます。これにより「まるで音の鮮度が上がったようなマスター再現能力の高さは、“最高性能のクリスタル・ディスクに迫る”」(ユニバーサル)、まさにCDで聴けるハイレゾになります。対応機器がいるところは従来のSACDに似ていますが、MQA-CDの利点は最新のデジタル変換技術により対応していない通常のプレーヤーで折ったまま聴いても音の滲みの少ない高音質を得られるという都合の良さ。SACD(ハイブリッド仕様)の場合はSACDと通常CDの2層面に分かれており、非対応機種の場合は通常のCD面になります。さらにディスクの素材も従来のHQCDをさらに進化させたUHQCD仕様になり、情報を読み取る際の精度を飛躍的に向上とこのMQA-CDを強力に後押ししています。
	「BEACH BOYS/PET SOUNDS」を試聴してみました。 ★米国オリジナル・アナログ・テープを基にした2018年DSDマスターを352.8kHz／24bitに変換して収録 MQA対応機器がないため、通常のプレーヤーでの音質をレビューしたいと思います。
試聴したセットは現在大須本店に設置されている DENON/DCD-1650SR http://www.hifido.co.jp/18-16566-21555-00.html?KW=DCD-1650SR&G=1&P1=&P2=&A=10&N=&Y=&CT=0&M=0&LNG=J&OD=0&O=0&L=50 SANSUI/AU-D707(2年保証) http://www.hifido.co.jp/17-13169-70689-00.html?KW=AU-D707&G=1&P1=&P2=&A=10&N=&Y=&CT=0&M=0&LNG=J&OD=0&O=0&L=50 JBL/4311B(2年保証) http://www.hifido.co.jp/15-88282-52643-00.html?KW=4311B&G=1&P1=&P2=&A=10&N=&Y=&CT=0&M=0&LNG=J&OD=0&O=0&L=50
結論から先に、聴き初めの感想は、めちゃくちゃ良い。聴き終わったあとの感想はめちゃくちゃ良かったです。音質はまさに高解像度、明晰です。この作品は散々聴いてきましたが、細かい描写が見事で新鮮な気持ちで聴くことができました。これは通常のプレーヤーでも充分に感じられます。今回の試聴盤はモノラル録音でしたが、ステレオ録音の場合さらにスケール感が増すと思います。マスターの音に近いというところは実際MQA対応機器でないと正しい感想を述べるのは難しいですが、フラットな音質でモニターライクな印象でした。レコードとはやはり違う方向性ですね。
「ハイレゾも聴ける、高音質ディスク、これが、CDの最終進化型」この言葉は決して誇張ではないと思います。あとは対応機器が普及すれば、、、そこさえクリア出来れば、ガンガン新旧の音源を折り畳んでほしいですね。画像引用元 UNIVERSAL MUSIC JAPAN公式WEBサイト「ハイレゾCD名盤シリーズ」 https://www.universal-music.co.jp/international/mqa-uhqcd/cat/howto/
普段聴く音源はレコードが中心なのですが、このような最新技術で聴く音源も今まで埋もれていて聴こえこなかった音が鳴ったり本当に感動します。気になる方はサンプラーがジャンル毎に1,080円で販売されていますので是非ご自分の耳で楽しんでみて下さい。また機会がありましたら、MQA対応機器、その他の音源での試聴も続けて書いてみたいと思います。

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