ハイファイ堂メールマガジン

akiba

寒暖の激しい季節になっていまして、非常に体に「キツイ」と言われている方、多いと思います。先先日、長野に配達に行きましてから、今週は荒れ天候に見廻れて、各地で交通事故が多く発生して本当に注意を祓い気をつけて行かなくてはならないと思う日々です。申し遅れました、秋葉原店　佐藤行一です。さっそくですが前回の続き、直熱管と傍熱管の利点と欠点を再びお店にある商品を交えて記載してまいりたいと思います。＜直熱管＞ 1.フィラメントと陰極（カソード）を兼用した電子管　2.フィラメント表面から熱電子が放出される　3.熱電子放出率はフィラメントの材質により決まる　4.フィラメントに通電すると、フィラメントが光る様子が容易に観察できる　5.電源投入から動作開始まで余熱時間が短い　6.陰極の直流電位はフィラメント電源の直流電位と同電位であり、回路設計上の制約となる　7.フィラメント電源が交流電源の場合、オーディオ回路ではハムノイズを減少させる為に、フィラメント回路にハムバランサーを用いる事がある（ほとんど必要です、私の見解ですが自作で非常に悩まされるのが、ハムをどうしたら減少させられるか、できれば0にしたい！！ここが最大の課題）次に直熱アンプを2台載せてみました。

上左側のアンプはタムラのトランスを使用した300Ｂシングルのキットを完成させた商品です、是枝氏の回路を元に作成しています、前段に12ＡＵ7をＳＲＰＰで使い6Ｖ6でドライブして300Ｂで出力しています。整流管は5Ｕ4の直熱管、300Ｂも直熱の三極管です。5Ｕ4と300Ｂの形状を「ＳＴ管.ダルマ管」ともいいます。12ＡＵ7（前段の小さい真空管）をＭＴ管、6Ｖ6（ドライブ段）をＧＴ管と言いヒーター点火しているので、この2本の真空管は傍熱管です。商品の事に一言、どこ製の真空管か判明できず？ちなみにモノ構成です、2台で店頭価格は￥198000です。上右側のアンプは見ての通りサンオーディオ製ＳＶ−2Ａ3です、直熱三極2Ａ3シングルステレオアンプで直熱の5Ｕ4Ｇで整流しています。前段は6ＳＮ7（ＧＴ管）を増幅段で使用、6ＳＮ7もヒーター点火していますので傍熱管です。直熱管を出力するのに、うまくドライブさせる前段の増幅段、ドライブ段の工夫を如何にしていくべきか？ＳＶ−2Ａ3の店頭価格は￥89800です。
コメントが少しずれました、上記の2Ａ3は300Ｂと同じく「ＳＴ管、ダルマ管」といいます。＜傍熱管＞ 1.筒状の金属管を陰極（カソード）とし、その内側にカソードと絶縁した加熱用の電線（ヒーター）を内臓する電子管　2.ヒーターで熱せられたカソードの表面から電子が放出される。　3.カソード材質の選択自由度が生まれた結果、効率的に熱電子が放出できるようになった　4.ヒーターに通電するとガラス管の場合、カソードの端部中心からヒーターが暗赤色に光る様子が観察できるが、直熱管ほどあかるくない　5.直熱管に比べ電源投入から動作開始までの予熱時間が長い　6.陰極（カソード）とヒーター回路が分離されているので、陰極の直流電位に対する自由度が大きくなり、回路設計の自由度もますことができる。ヒーター電源が交流電源の場合でも出力には直熱管ほどハムノイズはでない　7.直熱管の欠点を補う為にその後世に発明され、傍熱管の方が長所が多く一般的に広くもちいられるようになった。では次に傍熱アンプを2台載せました。

上左側のアンプは上杉のＵＢＵＲＯＳＵ　11です、　6ＣＡ7/ＥＬ34（5極管・GT管）を4本使いパラ.プシュプル出力しています。モノ構成でかなり出力がでます。やはりタムラとタイアップして作成されています。上右側のアンプはKT66(5極管.GT管）を2本使用しプシュプル出力しています。QUAD 2のモノパワーアンプをKT66のみ写しました、GEC製の本物です。
最後に気になった、真空管がありましたので被写体として載せました、別にもう1セットのQUAD 2＋22のパワーアンプに使用されております、GEC製スモークKT66、MULLARD製GZ32(双2極傍熱整流管）をご紹介して終わりたいと思います。ちなみに上記に使用されているQUADの店頭価格は￥298000です。

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