ハイファイ堂メールマガジン

akiba

ようやく、天候不順な春が過ぎ気持ちのいい初夏が訪れ‘ほ、っとしている方随分いるのではないでしょうか？！いつ暖かく成るかと待ちどうしかったでしょう。。。。。。。。　私共も幾人か、インフルエンザ並みの、風邪を召して体調を崩した店員もおりました。なんとか私は持ちこたえましたけれど・・・いつも真空管の記事を載せております佐藤行一です。　今回はさらに深く切り込んで、と思ったのですが、皆さんの話のなかで話題に上がった事があったので、これを今回の記事にしようと思い記載させていただきます。　皆様、電気製品を使っている方なら、殆んどの方がご存知の一般家庭電源と電力周波数を、日本国内と世界の分布を検めて認識しては、よろしいのではないでしょうか？今後使用の電気製品（海外製品・国内製品）の為に参考にしてください。

では、最初に我が日本国ではご存知、北は北海道から南は沖縄まで一般家庭電源は100Vと統一の電源となっています。何方でも知っているのは当たり前で！！電力に周波数があるのも、知っていますね！西日本は60ヘルツ（Hz)・東日本は50ヘルツ（Hz)と2分されています、この事も知っていますよね！！ところで世界の中で、100V（ボルト）で尚且つ周波数が2分されているのは我が国、日本だけだったのって知ってました？？極めて珍らしいんですよ〜どうしてそうなのか、それは次の通りです。　過去さかのぼる事、明治時代　初頭関東では東京電燈が50Hz仕様のドイツ製・AEG製発電機を採用設置して発電送電し、関西では東京より少し遅れて大阪電燈が60Hz仕様のアメリカ製・GE製発電機を採用設置し発電送電して、次第に東日本は北へ、西日本は西へ延ばして行った結果、今にいたっています。　電気製品の使う器具が周波数に合っていないと不具合を起こす事も当たり前なのですが、どうなるかという事は、詳しくはわかりませんよね〜〜〜事例を少し挙げてみたいとおもいます。

・オーディオ機器ではお馴染みのレコードプレイヤーやオープンデッキなどモーターで回転させる物（洗濯機、掃除機、扇風機、等・・）を合わせて使わないと次のようになります、50Hzの機種で60Hz地域で使用すると回転が速くなり、60Hzの機種で50Hz地域で使用すると回転が遅くなります。今は殆んど使われていないオープンデッキですと、キャプスタンモーターにACモーターを用いた機種ですとテープスピードが周波数により変動を起しスピードが変ってしまうので、ベルトの架け替え、コンデンサーの容量変更が必要となります。　”特に注意しなくてはいけないもの” 　＜電子レンジ＞50Hz機種を60Hzで使用すると毎秒100回放射されるマイクロ波が120回に増え、同じ時間で使用すると焦げてしまい、逆に60Ｈｚの機種を50Hzで使用すると内部機器の本体が加熱焼損して出火の危険性がでてくる。　＜洗濯機＞50Hzの機器を60Hzで使用すると脱水時に回転が高くなり過ぎて、蓋を開けたときにブレーキの利きが悪くなり危険になる。　＜蛍光灯・照明器具＞　　　　　・グロースタート式器具（変圧器形低力率)50Hzでは問題は起きないが、60Hz用を50Hzで使用すると音（トランスの唸り）が大きくなり過熱の危険があります。　　　　　・ラビットスタート式器具（進相形高力率）60Hz用では問題はないが50Hz用を60Hzで使用すると音が大きくなり過熱の危険があります。　特に30年、40年、50年前の高度成長期の時代の電化製品は何処で使うのか場所によって、よく調べて購入するのが第一の条件だった。　今ではクオーツ制御、インバーター内臓、マイコン制御等の技術の進歩によって、50Hz/60Hz共用となり、日本国内なら何処でも使えるようになった。

ところで！！50Hzと60Ｈzの電力の境界は何処で分断されているのでしょうか？調べてみたところ、糸魚川静岡構造線という分断線があり、そこを境にして東側が50Hz,西側が60Hzとなったそうです。今現在以下のようになっています。　　標準周波数50Hz・・・北海道電力、東北電力、東京電力　　標準周波数60Hz・・・中部電力、北陸電力、関西電力、中国電力、四国電力、九州電力、沖縄電力　境界に跨っている場所で東側なのに60Hzに定めてある所や、その反対に西側なのに50Hzに定めてある所や、50Hz・60Hzと混在している所（富士市と富士宮市、富士川が両市を横切っている）もある。
最後に世界の電力と周波数の分布を過載して終わります。見てのとうり100Vで50Hzと60Hzは日本だけですね！！！！！！