ハイファイ堂メールマガジン

akiba

再び8週目に登場しました佐藤行一です。いつの間にか師走になってしまいましたね！！尚更1年が過ぎていくのが早く感じるのは、わたしだけでしょうか？　今回も前回紹介しました複合管の5極3極管を、図解を交えて記載していきます。そしてDYNACO STEREO70のオリジナルが入荷しましたので、今回も記事にしたいと思います。
前回図解を記載できなく、改めて真空管の種類と図解を交えて掲げさせてみました。　　　＜電圧増幅3極5極管＞6Ｕ8・6ＢＬ8・6ＧＨ8・6ＥＡ8・6ＡＮ8・・・・・・・・・・・・・・・・・・・　＜電圧増幅3極電力増幅5極管＞6ＢＭ8・6ＧＷ8・6Ｒ−ＨＰ2・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・　以下図解になります、参考にした真空管はＤＹＮＡＣＯ　ＳＴＥＲＥＯ70（オリジナル）の初段管7199の内部配線回路図です。

上記を見ての通り構成の違う回路が2対並んでいます、この様な複合管が多様に出てくる背景にはテレビの存在が欠かせない！そうそうブラウン管です、ブラウン管も真空管の部類で、水平、垂直、同調、発振、同期等制御する為に複合管が登場してきました、他に2極5極、双4極管、3極4極、3極7極、双5極、3極双5極、・・・等々挙げて観ていけば限りがないが、あまりオーディオには使われていない真空管です。　それではここからDAYNACO SUTEREO70(オリジナル）の記事に行きたいとおもいます、下写真が複合初段管の7199です。

このSTEREO70は当時（1966〜1967）完成品と組み立てキットの両シリーズで一世を風靡し、人気を博したアンプの部類に入ります、オーディオファンでは名器の一台となっています、大掛かりなMclntoshの様なアンプと違いシンプルな回路とプリント基板を併用し合理的な配線により高性能と低価格を成し遂げた。ちなみに当時の価格を調べて観たところ日本の販売価格60、500円でした（キット・完成品不明）　日本のアンプ製作に影響をあたえた一台といわれています。

前回復刻の70を掲げさせていますが、比べてみての通り、基盤剥き出しで無骨に見えますが、これがオリジナルなんです。使用感たっぷりですが未だに遜色ない音が博しています。　下の写真は前段増幅回路基盤と前段増幅真空管7199をアップしました、見てのとおりカップリングコンデンサーにBLACK CATを、なんとか未だに調達して当時の音を確保しています。オーディオマニアならスプラグ同様手に入れたい部品です。　シャーシフロントに見える真空管ソケットはDYNACOのプリアンプの電源に供給するコネクターです。（レプリカにはありません！！）

最後に音の決め手になる部品がまだ装着しているのでそれをアップして終わりたいとおもいます、DYNACOの文字が刻印された電解コンデンサーです、以前整流回路で申したとうりバイアス電流に欠かせない部品です、部品メーカーがDYNACOのアンプに調整した部品でとても要になる所です。　最後のさいごに裏の配線部分をアップして終わります。

追録＜出力35W×35W・背景にある電源トランス（中央）出力トランス（左右）は米国で有名なアクロサウンド社です。