モノラルカートリッジでハイファイ堂メールマガジン第658号秋葉原店

モノラルカートリッジで
ハイファイ堂メールマガジン第658号秋葉原店

9月に入りましたがまだまだ暑い日が続いています。皆様いかがお過ごしでしょうか。個人的には数ヶ月前から22日より公開のビートルズのライブドキュメンタリー映画『エイト・デイズ・ア・ウィーク』の公開が待ちきれません。未公開映像も多数収録ということですが、シェアスタジアムや日本公演の映像がどのようにリストア&リマスターされているのか、とても楽しみです。今回のメルマガはそんな私、秋葉原店の上林がお届けします。この映画で、オリジナルモノラル盤をモノラルカートリッジで聴きたいというのが頭をもたげてきたので、今回は秋葉原店にあるモノラルカートリッジを紹介したいと思います。
audio-technica45周年記念モデルのモノラル針です。レコードの反りや傷などに起因する不要な歪み成分を拾いにくい構造となっており、垂直方向にもコンプライアンスを持たせることで、ステレオレコードをかけた場合でも、レコードにダメージを与えることなく再生が可能となっています。音が前面に出て厚みを増す印象です。
	それではモノラル盤の魅力が特に感じられると思うアルバムを2枚。まずは「サージェント・ペパー」。「モノラルで聴いてこそ、あなたは本当に『サージェント・ペパー』を聴いたことになる」(ジョージ・マーティン)という言葉が有名ですが、その通り！と言いたくなります。このアルバムと次のホワイトアルバムはミックス、ヴァージョン違いが多い事でも有名ですが、タイトル曲や「ア・デイ・イン・ザ・ライフ」の終わりの迫力はモノでしか味わえないものです。
続いては「ホワイト・アルバム」。実質的にモノラル盤が制作された最後のアルバムで、こちらはミックスの違いというよりヴァージョン違いが多いアルバムで、一聴してモノ、ステレオの違いが分かる曲が多いです。肝心の音は「ヤー・ブルース」「ハッピネス・イズ・ア・ウォーム・ガン」などにモノならではの迫力を感じます。
	最後にこちらを。「ライブ・アット・ザ・ハリウッド・ボウル」が9/9（2009年にオリジナルアルバムのリマスター盤がリリースされた日ですね）にリリースされます。1977年にリリースされたビートルズ唯一の公式ライブ盤だったアルバムの音源をジョージ・マーティンの息子、ジャイルズがプロデュースを手掛け、当時未収録だった4曲を加え、アビーロードスタジオで念入りにリミックス&リマスターを施されたものです。

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