レコードがまとうジャケットに帯に...... ハイファイ堂メールマガジン第666号秋葉原店

レコードがまとうジャケットに帯に......
ハイファイ堂メールマガジン第666号秋葉原店

10月も半ばを過ぎてから急に寒くなりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。寒さより暑さが苦手な私はやっと過ごしやすくなった、と思ったのもつかの間、朝晩の冷え込みには辟易しています。今回のメルマガはそんな私、秋葉原店の上林がお届けします。
ハイファイ堂のHPを見ていただいているお客様にはお分かりかと思いますが、秋葉原店では９月の末よりほぼ毎日ジャンクLP(未洗浄LP）をUPしています。若者の間でもレコードが静かなブーム、と言われてからだいぶ時間を経ていますが、毎日レコードに触れていると、モノとしても愛着が生まれる、大事にしたくなるアイテムなのだな、と実感しています。そんな訳で今回はレコードの話です。
	まずは、ジャケット。トータルパッケージとしてのレコードに愛着を持つ大きな部分がこの大きさのジャケットにあるのではないか、と思います。ジャケ買いという言葉もありますし、ジャケットが有名という名盤も数多くあります。ロックでは、ビートルズの『サージェントペパー〜』、ローリング・ストーンズの『スティッキー・フィンガーズ』、ベルベットアンダーグラウンド＋ニコの『ベルベットアンダーグラウンド』...等がジャケットも有名な名盤ですね。写真は個人的に一番好きなジャケット、ビートルズの『アビイ・ロード』です。余談ですがCDも紙ジャケ仕様が人気のようですし、LPと同じ大きさの“でかジャケ”というのもあったと記憶しています。
続いて日本独自の帯。今や海外でも“オビ”といえば通じるほどに有名になり、日本盤の場合、これがついているか否かで値段も変わってくるほどですが、タイトル/アーティストのフォントだったり（洋楽の場合は邦題のセンスだったり）、アルバムのコピーの内容だったりと必要な情報という以外にもその時代性を感じさせたり、聴き手の“これを聴いてみたい！”という興味と欲求を高めてくれるものであるのは間違いないと思います。マニアック、ディープな楽しみ方ですが名盤の場合、再発される毎の違いを辿る楽しみもありますね。
レコードに興味を持つとよく聞くことになる“マトリックス”という言葉。下の左の写真がレーベル面ですが、その円周のすぐ上にある右の写真がマトリックスナンバーです。マトリックス（Matrix）とは「鋳型」という意味です。LPレコードやその前のSPレコードなどは、マスターテープからカッティングマシンによって樹脂を熱した鋳型（金型）で圧縮して製造されます。そこからラッカー・マスター、メタル・マザー、スタンパーが作られるのですが、その際に使われる金型に刻まれた番号が、「マトリックス番号」です。本で例えると“版”のことですね。マトリックス1といえば、ファーストプレス（初版）を意味します。レコード会社、レーベルによって様々です。（写真のレコードはチック・コリアの『リターン・トゥ・フォーエバー』）

今回はレコードについてでしたが如何でしたでしょうか。最初にも書きましたが、ジャンク店のHPにほぼ毎日レコードがUPされていますので是非チェックしてみて下さい。来店もお待ちしております！