|
ハイファイ堂メールマガジンをご覧のみなさま、こんにちは。 秋葉原店の北村です。 |
|
|
|
|
|
夏、真っ只中。 今夏は東京都内でも40℃を超える日があるなど、記録的な暑さに見舞われています。 7月中頃の異常な暑さを体験してしまったせいか今は幾分過ごしやすく感じますが、熱中症や体調管理には引き続き注意すべきでしょう。 もちろん自分以外の事も忘れてはなりません。これだけ暑ければオーディオだって熱中症になろうというもの。ズバリ、機器の排熱が心配になりますね。 オーディオ機器を何台も積み重ねて、排熱口を塞いでいませんか? 今回のメルマガでは、夏場のオーディオライフで注意したいポイントをおさらいしてみましょう。 |
|
|
♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦ |
|
| |
この日は午前中から30℃を超える猛暑日。 我が家の猫は、涼しい場所を探して部屋をウロウロ。 結局はテーブルの下に落ち着いたようです。オーディオにも足があれば避暑に走る事でしょう。 |
|
オーディオ機器は自らが熱を発します。 特にパワーアンプのように発熱の多い機器は、多くの場合熱を逃がす排熱口が天板や側面に設けられています。 |
|
| |
中には、筐体内部に排気ファンが内蔵されているモデルもあります。 常時ファンが動く物、または一定温度以上になるとファンが動き出す物があります。 |
|
マニアには、耳障りだ、ノイズの元だ、という理由から、排気ファンが嫌いな人が多くいます。 そういったニーズからかどうかは知りませんが、ハイエンドモデルでは大型ヒートシンクで放熱するファンレスタイプが多いように思います。 ヒートシンクは金属製で、それ自体が熱を効率的に放出する形状・構造になっています。電源OFF時に触るとひんやり気持ちいい。 大型ヒートシンク構造では、PASSやMark Levinsonのパワーアンプが有名ですね。デザインもとってもユニーク。 |
|
|
♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦ |
|
|
写真は機器を直接上に重ね置きした状態。 一見スマートに見えますが、これは悪い例です。下の機器の排熱口を完全に塞いでしまっています。 熱が逃げず、異常な高温になる危険があります。また、その熱が上の機器にも伝わり、両方の機器で温度異常になりかねません。 熱がどうこうと言ってもちょっと漠然としているので、試しにアンプ上部に温度計を設置してみたところ、驚愕の数値が…。 |
|
| |
こちらが観測結果。アンプの電源を入れて、ほんの1時間ほどで温度は45.6℃に達しました。まさかここまで熱くなるとは。 A級アンプや真空管アンプだとさらに高い数値になる事でしょう…。 このくらいで故障する事はまず無いですが、オーディオファンの中には一日中電源を入れっぱなしという人もいるようです。これよりも高温になるとすると、やはり排熱口周りはキチンとスペースを開けておく必要がありそうです。 では、どのくらいのスペースが空いていればいいのか…。取扱説明書で確認してみましょう。 |
|
まずはDENON製CDプレーヤーの取扱説明書。 「少し離して」、「少し隙間をあけて」とあり、はっきりとした数値は明記されていません。 このCDプレーヤーは排熱口が無いので、それほど熱くなる事は無いのでしょうか。 |
|
| |
お次はアキュフェーズ製ステレオ・パワーアンプ。 図説付きでたいへん分かり易いです。 なるほどこうすればいいのかと思うも、この通りに設置するには、オーディオ周りに十分なスペースが必要ですね。 |
|
ラックスマン製プリメインアンプ。 上部は20cm、左右5cm以上の空間を空けるようにと、具体的な数値が示されています。 このように数値が書いてある場合は、だいたい15cm以上とされている事が多かったです。 また、A級アンプのため発熱量が多い事が明記されている点にも注目です。 |
|
| |
「レーザー等の劣化の原因になります」 マランツ製CDプレーヤーの取扱説明書に、重ね置きが及ぼす悪影響の具体的な記述を発見しました。 これはちょっと珍しいかも。 |
|
一般的なアンプの高さが大体15〜20cmくらいなので、ラックに納める場合は縦に2台分のスペースが求められるという事。 棚板の位置が調整できるタイプでないと難しそうですね。 隣の写真くらいの空きスペースがあれば理想的な配置と言えるでしょう。 |
|
| |
我が家では発熱が一番凄いのはプロジェクターですね。 吸排気には気を使っていますが、夏場では映画3〜4本連続鑑賞していると、たまに温度異常で強制終了がかかる事もあります。 それこそ冬場ではプロジェクターやオーディオ放熱のおかげで暖房要らずといった場面もありますが…。 |
|
隣の写真はデスクトップ用小型扇風機。手のひらに乗るくらいの大きさで、小さなスペースにも設置が容易です。 風通しがよくなるだけでも温度は抑えられる。これを熱がこもりやすいラックの後方にでもちょこんと置いてみると、オーディオ機器も無理をしないで済むのではないでしょうか。 その際はできるだけ回転の動作音が静かなモデルがオススメです。 また、超薄型モデルや、USB給電が可能なモデル、電池式、充電式のモデルもあり、設置環境によって最適なモデルが選べます。 |
|
| |
上下が塞がれてしまうラックマウント環境での使用が主となる業務用機器ではその多くに、天板ではなく、前後方に排熱機能が設けられています。 我が家で使用しているメインアンプはこの業務用タイプであり、前面に排熱機能が付いています。また、内部の排気ファンは常時稼働しており、夏に丸一日鳴らしても筐体はほんのり暖かいくらいで済みます。 オーディオルームに静けさを求める向きにはファンノイズが欠点となりますが、夏場だけちょっと雰囲気を変えて、こういった強制空冷の業務用タイプを使ってみるなんていうのもおもしろいかもしれませんよ。 |
|
♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦ |
|
|
♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦ |
|
|
午後になり暑さが本格的になってきたところで、冷たいものを食べてひと休み。 夏の定番、かき氷の登場。シロップはいちごか?メロンか? いいえ、代わりに「カルピス」をかけて食べるのが最近のマイブーム。これが爽やかな甘さと口どけで良い。 ほんとうに美味しい…。 お試しあれ。 |
|
|
♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦ |
|
|
♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦ |
|
| |
●日焼け さて、後半は温度以外に着目してみましょう。 例えば「日焼け」。オーディオは強い日差しを浴び続ければ、外装に日焼け跡や変色等のダメージが出る事があります。 プレーヤーやアンプは大抵部屋の隅っこの方にまとめてある事が多いので心配はないかもしれませんが、オーディオの主役であるスピーカーはどうでしょう。部屋のメインステージに据えられたスピーカーは、窓からの日差しが当たる場所が多いようです。 日差し怖いと言っても、一日中カーテンを閉めっぱなしという訳にもいきません。 そこでこんなアイテムをご紹介。 「貼るブラインド 日よけフィルム」 |
|
このフィルムを窓に貼るだけで、紫外線が98%カットできるそうです。日差し軽減により冷房効率アップで省エネにもつながる優れモノ。 隣の写真は実際に窓に貼り付けてみた様子。薄黒くなっている部分がフィルムです。窓全体に貼ってもいいし、このように必要な部分だけ切り貼りしても良し。 日差しの角度は季節によって大きく変わるので注意したいところです。カーテンと併用して、強い日差しからオーディオを守りましょう。 |
|
| |
●湿気 オーディオは機械であり多湿を嫌います。 日本の夏気候はかなり湿気を含んでいるので、部屋の中とてジメジメしやすい場所はあります。 これまで見てきた取扱説明書にも多湿な場所には設置しないようにとの記述が必ずありました。 |
|
また、湿気を帯びたホコリは重たいせいか堆積しやすく、コンセント周りにまとわりつき危険です。 写真は風呂場隣の洗面所のコンセント。他の部屋とホコリの積もり方が明らかに違いました。長期間放置しておくと結構ベタつき、息を吹きかけても飛んでいきません。 これは極端に多湿な場所の例ですが、オーディオルームとて油断はしたくないものです。特に、湿気がたまりやすい地下室をオーディオルームにしている方は要注意。 湿気とりや除湿機をうまく利用して、夏場でも極端な多湿にならないよう気を付けましょう。 ちなみに私のオーディオルームは六畳間程度ですが、設置してある湿気とりの数は16個+αとかなり多めです。 |
|
| |
●カミナリ オーディオファンにとって、このシーズン最大の敵とも言えるのがカミナリではないでしょうか。ゲリラ豪雨が多発する中、落雷による過電流のダメージはオーディオ機器にとって致命傷になりかねません。 写真は落雷によるダメージを軽減してくれる保護回路を持った、雷サージ対応型電源タップ。ホームセンター等で手軽に入手できます。 100%の防御とはいきませんが、有る無しでは機器へのダメージで大きな差が出る事でしょう。 こんな電源タップでは音質が不満だぞ、という方は、夏場の外出時はオーディオのコンセントを全部抜いてから出かけるくらいの覚悟で臨むべし。 |
|
こうして改めて考えてみると、高温に弱い、日差しで焼ける、カミナリが苦手…、オーディオもほとんど人間と同じじゃあないかと思ってしまいます。 この暑い暑い夏を、オーディオと一緒に健やかに乗り切りたい。それなら、人間を相手にするのと同じように、涼しいところで、無理をさせず、思いやりを持って接すればいいだけの事なのかもしれません。間違っても“水浴び”だけはさせてあげられないですけどね。 |
|
|
♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦ |
|
|
★★★ おまけ ★★★ 夏を涼しく乗り切れる(?)オススメCDをご紹介! 『天然音浴CDシリーズ Vol.4 せせらぎ 軽井沢 野鳥の森の小さな流れ』 音から感じる涼しさ。避暑地として有名な軽井沢の星野温泉背後に拡がる野鳥の森で録音された小川のせせらぎ、鳥の歌声…いわゆる“自然音”のみが収録されたCD。 この手の音源はYouTubeなどネット動画でもたくさんありますが、流水音の丸みを帯びた表現などやはりCDの方が音質面で優位。 このCDもそれほど高音質とは言えませんが、きっちりとセッティングを追い込んだ再生環境なら、軽井沢の自然風景が目に見えるように立体構築され清涼感が最高。 できればハイレゾでも聴いてみたい。 |
|
| |
『稲川淳二の実体験怪異談 ホントに怖いから聞かないで』 夏といえば怪談。怪談といえば稲川淳二。 「何年か前の話なんですよ…」 お決まりの出だしから始まる怖〜いお話。 中でも白眉はトラック3「死の旅館」。語りの最中は効果音無し、BGM無し。 ダミーヘッド型マイクロフォンによる収録故か、若干音声が左右にぶれる。思い切ってモノラル再生に切り替えたところ、これがドンピシャ。 センターにねっとりと定位する粘質系の語り口に思わず引き込まれる。 ブックレットには厄除の御守が付属(キリトリ線式!)。 これさえあれば熱帯夜も恐るるに足らず。 |
|
『燃えよドラゴン』オリジナル・サウンドトラック 見ただけで汗が吹き出してきそうなこの暑苦しいジャケットはどうだ。 暑い時には熱いものを。汗をかけば身体の冷却機能が働き、体表温度が下がるそうな。 それなら今年公開45周年を迎える(主演のブルース・リー45周忌でもある)、この「燃えよドラゴン」サウンドトラックCDはうってつけ。 ラロ・シフリンというと「ブリット」「ダーティハリー」等どちらかといえば都会的なサウンドのイメージがあるが、本作のあまりに有名なテーマ曲は、熱血系サントラの中でもトップクラスに熱い。 もちろん映画本編と併せての鑑賞がオススメです。ぜひ大音量で! |
|
|
それでは、今回はこの辺で失礼致します。みなさまのご来店を心よりお待ちしております。 ハイファイ堂秋葉原店 北村 ●ハイファイ堂秋葉原店:〒101-0021 東京都千代田区外神田5-3-12清和ビル1階 TEL (03)5818-4751 |
|







