JBL70周年記念モデル 4312SE ハイファイ堂メールマガジン第802号秋葉原店

JBL70周年記念モデル 4312SE
ハイファイ堂メールマガジン第802号秋葉原店

最近、秋葉原店で問い合わせの多いJBL創立70周年記念モデルJBL/4312SEを中心としたセットを紹介します。三浦　公也
秋葉原店にJBL創立70周年記念モデルJBL/4312SEが登場しました。一聴してやはり低域のゴリゴリ感がそれまでのモデルとは違うことに気付かされます。とても歪みが少なく、これならクラシック音楽も安心して聴いていられると思い、試聴開始！！

試聴直前にコントロールアンプのCOUNTER POINT/SOLID-M8が旅立ってしまい、急遽フラッグシップモデルのSA-5000を導入する事になりましたが、格段にサウンドのクオリティが向上しました。特に音場感の拡大は聴き心地よく、音楽に包み込まれるように感じられました。
	JBL/4312SE 低域ユニットには、上位モデルの「4429」に搭載している12インチウーファーを搭載し、大口径ウーファーならではの力強いエネルギー感と解像度の高い音質を実現しました。サイズの割に重量感のあるサウンドを聴かせます。
4312SEはそれまでの4312シリーズとは別物だったというのが第一印象です。まず気付かされるのが音作りのまとまりの良さでしょうか。ウーファー部がフルレンジからウーファーに変更になった影響が大きく、それまでの4312シリーズのキレのあるサウンドとは違い、充実した低域を聴かせます。
	注目すべき点は、一連の4312シリーズのウーファーは、実はフルレンジ駆動でしたが、SEでは上位機種の「4429」のウーファーが搭載され、本格的3ウェイの構成となっている所です。これまでの4312のイメージを一新しています。
DENON/DCD-1650AZ 1999年発売のアナログ波形再現技術AL24 Processingを搭載したCDプレーヤーです。マルチ24bit D/Aコンバーターを採用し静寂感の高いクリアなサウンドを聴かせます。
	COUNTER POINT/SA-5000 1990年発売の同社のフラッグシップモデル。極小レベルの電圧増幅を真空管で、負荷ドライブを半導体で行うハイブリッド方式のコントロールアンプです。真空管には微小信号の増幅に秀でた3極管6DJ8をはじめとして合計7本を使用し、しなやかで潤いのあるサウンドを聴かせます。
実はSA-5000は海外仕様のため電源が120Vになっていて、100Vでも動作はしますが、比較すると当たり前の事ですが、120Vでの使用の方が圧倒的に音出しのエネルギー感が強く説得力のあるサウンドを聴かせます。
	フォノはMMとMCの切換えを内部のスイッチで行います。正面パネルにMC負荷セレクターを搭載しており、100Ω、300Ω、47kΩの他、抵抗を基板上へプラグインして好みの抵抗値を選択することができます。電源部は別ユニット構造となっていて、6CA4整流管、定電圧レギュレーター等で構成され、本体へ安定した電源を供給しています。
COUNTER POINT/SOLID-M1 1993年発売の同社初のソリッドステートパワーアンプ。出力段はバイポーラトランジスタのフル・コンプリメンタリー構成によるAB級動作となっていて同社独自のハイブリッドテクノロジーで追求したサウンドがソリッドステートアンプとなっても聴かせてくれます。
	定格出力は8Ωで100Wありデュアルモノ構成により左右のチャンネルの分離が際立ったサウンドを聴かせます。