ハイファイ堂メールマガジン

楽しくも忙しかったゴールデンウィークも終わり、ここ大丸東京店も、また普段の日常が戻って参りました。今日も東京駅越しに望む夕日が眩しいです。

せっかくのお休みも、お出かけで逆に疲れがたまってしまったという方もいるのではないでしょうか？ここはやはり日々の疲れを癒す意味でも、良いオーディオでスカッと(？)音楽鑑賞といきたいところですね。さて今回は、大丸東京店に入荷しているMark Levinson社製コントロールアンプのJC-2とML-7Aを比較、聴き比べをしてご紹介したいと思います。
まずはMark Levinson/JC-2。 http://www.hifido.co.jp/?code=14-81083-09529-00 LNP-2と並び、後のマークレビンソン・プリアンプの基礎となったモデルです。

JCという型番からもお分かりのように、天才エンジニア、ジョン・カール氏とともに作り上げたJC-2。 1U(=1.75インチ)の薄さに技術が凝縮された、傑作と呼ばれる一品です。早速、試聴してみましたが、中低域の厚みやスピード感が、そこらのプリとはやはり"違う"とすぐ感じます。説明は難しいのですが、エネルギー感というか躍動感があります。このエネルギー感はジャズにピッタリなのではないでしょうか。


そしてMark Levinson/ML-7A。 http://www.hifido.co.jp/?code=14-81018-09251-00 PHONOはMC仕様。中音の太くストレートな音。その厚みと躍動感により、マークレビンソンならではの音像を創り出してくれます。

一見ルックスはJC-2と全く同じに見えますが、細部をよく見ると違うことがわかります。まず、PHONOがひとつ減って、AUXが増えています。ML-7は'86年発売ですから、CD時代に合わせて増えるのは当然ですよね。さらに背面を見ると、端子はLEMO端子で、挿すとロックがかかる仕様になっています。内部モジュールもだいぶ様相が異なります。




こちらも試聴してみると、JC-2のダイナミックなMark Levinsonらしさはそのままに、より空間に広がりが出て深みが出た感覚があります。特にヴォーカルものなどを試聴してみると、より定位がくっきりし、声が出ている場所がはっきりとしてくるようです。透明感というか、空気感もJC-2とは違って聴こえる感触がして、このML-7Aもまた違った良さがあると実感できます。
どちらも当時の高級機で、もちろん現在でも垂涎の名作プリアンプを比較させていただきましたが、やはりどちらもサウンドは素晴らしいの一言でした。どちらも独自の個性を持っているので甲乙つけがたいのですが、ダイナミックさとエネルギー感ならJC-2、広がりやクリアな音像を感じるならML-7Aという感じを受けました。現代にも通用する、スペックだけでは測れない音楽的なサウンドの良さを求めるなら、Mark Levinsonのプリアンプは、素晴らしくも悩ましい選択になるかと思います。大丸東京店ではMark Levinsonをはじめ、様々な名品が続々と入荷していますので、ご来店お待ちしております。ハイファイ堂大丸東京店佐藤亘

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