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レコマ君のジャズレコード独り言　第12回目「ブルーノートレーベルのこと 6回目」　 2006年4月28日　レコマ君レコマ君へのお問い合わせはこちらから http://recoma.hp.infoseek.co.jp/ 　今回は「ジャケット」について。　ブルーノートのオリジナルはなぜ高価で人気が高いのか。色々なステイタスとなる「コダワリ」があるのだが、やはりジャケットの素晴らしさのためではなかろうか。他のレーベルの追随を許さない、手にした時に感動を与える何かがある。"FRANCIS WOLFF"の写真と"REID MILES"のデザインによるところが一番だろう。全てが"REID MILES"のものではないが、正に「JAZZ」を感じさせるデザインである。
彼のジャケットを観ていると、「あることに気がつく」。人物の"頭"の上部がカットされていることが多いことだ。（笑！）


ブルーノートのジャケットの推移を見てみよう。大きく3つのファクター（コダワリ）が考えられる。
「ガクブチ」（額縁）と言われる、ジャケットの「造り」がある。写真のように、折込の「糊しろ」のようなものが二辺にある。

PRESTIGEにも同様の「ガクブチジャケット」がある。
	アメリカのデイーラー達の間でも「GAKUBUCHI」として「こだわりの文言」になっている。日本人がアメリカ人に「GAKUBUCHI」を教え、アメリカ人が逆輸入した。オークションやセットプライスリストに「GAKUBUCHI」と表記すれば価格がUPする要因になる。「ガクブチジャケット」は1501番から1545番の「WAILING WITH LOU」まである。1546番からは張り合わせの背の有るジャケットになる。「背が厚くて太いジャケット」になるのは1587番頃からである。ただこの中でも1516番の「JUTA HIPP VOL-2」のように、「ガクブチジャケット」が、遂に出てこなかったものもある。従って1516番は貼り合わせジャケットがオリジナルと認識される。他にも数枚同様のものがある。
次は「コーテイングジャケット」について。 1544番からコーティングが始まる。1544番より前でコーティングがあるとオリジナルでなくなる。当時のコーティングは現在のような圧着コーティングではなく、糊で極薄のビニールを貼り付けてあるものを言う。「ダブルコーティング」がコレクターの間で取り沙汰されているが、これは最初の糊付けにミスがあり、（ローラー跡が見られる）再度コーティングをかけたものと言われる。1562番「THE STYLING OF SILVER」から「COOL STRUTTIN'」過ぎのところまでで見受けられる。

先述の通り、「COOL STRUTTIN'」等は背が太く、ダブルコーティングジャケットがオリジナルジャケットとされる。「コーティングジャケット」は4162番まである。ただ、この番号までで、コーティングがないものがオリジナルジャケットであるものがとびとびで存在する。この辺りも、「アメリカだから」！
	「アメリカだから」と言えそうなのがジャケット裏の住所である。 LIBERTYに移行するまでに、「LEXINTON」から「47 WEST 63 rd　NEW YORK 23」、「43 WEST　61rd　NY」と変遷する。「43 WEST　62 rd　NY」に変わるのは4021番から。
ジャケット裏「43 WEST　61 rd　NY」のジャケット
	4020番の「GOOD　DEAL/THE THREE SOUNDS」は43/61のジャケットがよく出てくるが47/63のアドレスジャケットがオリジナル。
このようにジャケットもまた色々存在する。オリジナルのコレクターはこれらの事柄に「コダワリ」を持っているのだ。次回はブルーノートの国内盤のことを少し挟みます。
♪今週の推奨盤♪ 今週も超弩級ヨーロッパ盤の復刻アルバムをご紹介します。
GEORGES ARVANITASのフランス「PRETORIA」原盤の復刻盤2枚　澤野工房の復刻になりますが、オリジナル仕様に忠実の復刻。「3 A .M.」はオリジナルのコーテイングジャケットで、（「COCKTAIL FOR THREE」はコーテイングなし）重量盤で復刻したもの。

「POLL WINNER '59」FONA原盤の復刻　澤野工房盤　このレーベルの「FONA」盤は他に「アレックス・リール」の10インチ盤でも知られていますが、大変貴重な復刻です。
	「TILT/BARNEY WILEN」M＆M盤ですが、オリジナルはSWING 12インチ盤。バルネ・ウイランの代表作。この時代のバルネはバリバリのハードバッパーです。レコマ君へのお問い合わせはこちらから http://recoma.hp.infoseek.co.jp/

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レコマ君のジャズレコード独り言　第12回目「ブルーノートレーベルのこと 6回目」　 2006年4月28日　レコマ君レコマ君へのお問い合わせはこちらから http://recoma.hp.infoseek.co.jp/ 　今回は「ジャケット」について。　ブルーノートのオリジナルはなぜ高価で人気が高いのか。色々なステイタスとなる「コダワリ」があるのだが、やはりジャケットの素晴らしさのためではなかろうか。他のレーベルの追随を許さない、手にした時に感動を与える何かがある。"FRANCIS WOLFF"の写真と"REID MILES"のデザインによるところが一番だろう。全てが"REID MILES"のものではないが、正に「JAZZ」を感じさせるデザインである。
彼のジャケットを観ていると、「あることに気がつく」。人物の"頭"の上部がカットされていることが多いことだ。（笑！）


ブルーノートのジャケットの推移を見てみよう。大きく3つのファクター（コダワリ）が考えられる。
「ガクブチ」（額縁）と言われる、ジャケットの「造り」がある。写真のように、折込の「糊しろ」のようなものが二辺にある。

PRESTIGEにも同様の「ガクブチジャケット」がある。
	アメリカのデイーラー達の間でも「GAKUBUCHI」として「こだわりの文言」になっている。日本人がアメリカ人に「GAKUBUCHI」を教え、アメリカ人が逆輸入した。オークションやセットプライスリストに「GAKUBUCHI」と表記すれば価格がUPする要因になる。「ガクブチジャケット」は1501番から1545番の「WAILING WITH LOU」まである。1546番からは張り合わせの背の有るジャケットになる。「背が厚くて太いジャケット」になるのは1587番頃からである。ただこの中でも1516番の「JUTA HIPP VOL-2」のように、「ガクブチジャケット」が、遂に出てこなかったものもある。従って1516番は貼り合わせジャケットがオリジナルと認識される。他にも数枚同様のものがある。
次は「コーテイングジャケット」について。 1544番からコーティングが始まる。1544番より前でコーティングがあるとオリジナルでなくなる。当時のコーティングは現在のような圧着コーティングではなく、糊で極薄のビニールを貼り付けてあるものを言う。「ダブルコーティング」がコレクターの間で取り沙汰されているが、これは最初の糊付けにミスがあり、（ローラー跡が見られる）再度コーティングをかけたものと言われる。1562番「THE STYLING OF SILVER」から「COOL STRUTTIN'」過ぎのところまでで見受けられる。

先述の通り、「COOL STRUTTIN'」等は背が太く、ダブルコーティングジャケットがオリジナルジャケットとされる。「コーティングジャケット」は4162番まである。ただ、この番号までで、コーティングがないものがオリジナルジャケットであるものがとびとびで存在する。この辺りも、「アメリカだから」！
	「アメリカだから」と言えそうなのがジャケット裏の住所である。 LIBERTYに移行するまでに、「LEXINTON」から「47 WEST 63 rd　NEW YORK 23」、「43 WEST　61rd　NY」と変遷する。「43 WEST　62 rd　NY」に変わるのは4021番から。
ジャケット裏「43 WEST　61 rd　NY」のジャケット
	4020番の「GOOD　DEAL/THE THREE SOUNDS」は43/61のジャケットがよく出てくるが47/63のアドレスジャケットがオリジナル。
このようにジャケットもまた色々存在する。オリジナルのコレクターはこれらの事柄に「コダワリ」を持っているのだ。次回はブルーノートの国内盤のことを少し挟みます。
♪今週の推奨盤♪ 今週も超弩級ヨーロッパ盤の復刻アルバムをご紹介します。
GEORGES ARVANITASのフランス「PRETORIA」原盤の復刻盤2枚　澤野工房の復刻になりますが、オリジナル仕様に忠実の復刻。「3 A .M.」はオリジナルのコーテイングジャケットで、（「COCKTAIL FOR THREE」はコーテイングなし）重量盤で復刻したもの。

「POLL WINNER '59」FONA原盤の復刻　澤野工房盤　このレーベルの「FONA」盤は他に「アレックス・リール」の10インチ盤でも知られていますが、大変貴重な復刻です。
	「TILT/BARNEY WILEN」M＆M盤ですが、オリジナルはSWING 12インチ盤。バルネ・ウイランの代表作。この時代のバルネはバリバリのハードバッパーです。レコマ君へのお問い合わせはこちらから http://recoma.hp.infoseek.co.jp/

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