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レコマ君のジャズレコード独り言　第49回目「CONTEMPORARY レーベルのこと」 2007年1月12日　レコマ君レコマ君へのお問い合わせはこちらから http://recoma.hp.infoseek.co.jp/
今回は「CONTEMPORARY」に関して「CONTEMPORARY」レーベルの設立は1949年だが、実活動は1951年からである。もともとはディキシ−ランドジャズ系の「グッドタイムジャズ」レーベルの傍系レーベルとしてスタートした。オーナー兼プロデューサーであったレスター・ケーニッヒもやはり、他のレーベルのオーナーと同様、ジャズをこよなく愛していた人物だった。また、問題の多かったアート・ペッパーや、ハンプトン・ホーズらミュージシャンを深く理解し、愛情を持って接して、多くの敬意を集めていた。　ウエストコーストジャズの隆盛を反映して、「CONTEMPORARY」レーベルの録音も活発になっていく。初期は「ライトハウス」のライブがレコードでリリースされる。この「ライトハウス」シリーズは「ライトハウス」をデザインした「黄色ラベル」の「溝あり」でリリースされる。ここからが「CONTEMPORARY」のモダンジャズのアルバムのスタートになるのだ。
「CONTEMPORARY」に関してもいろいろな事柄がある。先述のラベルのこと、「溝」の有無のこと、ジャケットのことなど。ジャケットについては表紙の「造り」と裏の「カラー」に関することがある。アルバムNO.に関しては、MONO盤とSTEREO盤が関連して解明される。初期には、同じアルバムが「STEREO RECORD」の名称でもリリースされているものがある。ステレオ盤に黒ラベルと、グリーンラベルがあり、後期の再発時のステレオ盤はNO.が変わり、黄色ラベルになる。さらに、「スタンパー」のこと等々があって結構ややこしいので、今回はまずラベルの紹介から書きます。
「CONTEMPORARY」C-3532の「アート・ペッパー・ミーツ・リズムセクション」のアルバムジャケット
	同アルバムのラベルで最もよく知られている「YELLOW」、「溝あり」のラベル。
このアルバムのオリジナルと称されるものの中の3色バックの「本物」。
アルバムNO.は「C-3501」からスタートする。これは「MONO」のナンバーで、後年再発で「S-XXXX」だと「STEREO」盤になる。ただこの初期に「STEREO RECORD」レーベルでリリースされるアルバムは「S-XXXX」と表示され、ステレオ盤がオリジナルである。　「MODERN JAZZ シリーズ」のMONO盤のNO.は3XXX番台で表示され、STEREOは7XXX番台になる。「MODERN JAZZ シリーズ」は「C-3501」から始まり「C-3560」まで続き、3561番から「M-3561」と頭が「M」に代わる。「M」の番号は「M-3614」まである。後に「S-XXXX」と前の文字が「S」になり、ステレオ盤が初版となる。また、「C」及び「M」のアルバムも再発で、STEREO盤になると、上記の「S-XXXX」の表示になる。
STEREO盤にも3種類あって、「黒の溝ありラベル」、「グリーンの溝ありラベル」、「黄色のラベル（溝なし）」の順にリリースされるのだが、「黒ラベル」が「グリーンラベル」で再発されているものもあり、「グリーンラベル」がファーストイッシュであるものもある。
	STEREOの黒の溝ありラベル（この資料のアルバムは、ステレオ盤がオリジナルラベル）。このMONO盤は「M-3574」。
STEREOの「グリーン溝ありラベル」
	後期のステレオラベル。
先述の「STEREO RECORD」のオリジナルは「黒ラベル」である。これも当時、ステレオが出現し、人気を集め始めた時に「STEREO」を「売り」にしたレーベルで、楕円の中に「STEREO」を表記したジャケットで発売された。
	「STEREO RECORD」のジャケット。 MONO盤では「CONTEMPORARY」M-3554。
次回も「ラベルのこと」の続きで「ライトハウスシリーズ」等について書きます。
♪今週の推奨盤♪ 「HAMPTON HAWSE」のコンテンポラリーにレコーデイングしたトリオアルバムの名盤。オリジナルからでてくる西海岸のサウンドのなかで、ピアノの乾いた音が見事に捉えられているアルバム。ブルース弾きといわれた「HAMPTON HAWSE」の素晴らしいアルバム。
HAMPTON HAWSE　THE TRIO VOL-1 CONTEMPORARY　C-3505
	HAMPTON HAWSE　THE TRIO VOL-2 CONTEMPORARY　C-3515
HAMPTON HAWSE　THE TRIO VOL-3 CONTEMPORARY　C-3523
コンテンポラリーには良いアルバムがたくさんあります。東海岸のレーベルに負けない、モダンジャズがあります。次回もまたその中から紹介させていただきます。メールはこちら。 mailto:mifumi@tb3.so-net.ne.jp レコマ君へのお問い合わせはこちらから http://recoma.hp.infoseek.co.jp/