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レコマ君のジャズレコード独り言　第95回目「VERVE」に関して 2007年11月30日　レコマ君レコマ君へのお問い合わせはこちらから http://recoma.hp.infoseek.co.jp/
今回も「VERVE」の続き。国内盤について（2回目）。
「ポリドール」が「ドイツ・ノイマン社製のカッティング・マシーン」を採用し、レコードの製作を始めたことを前回述べたが、この頃についてもう少し詳しく。　一般的にこれらの「MV シリーズ」のディスクは「厚めの」感があり、音にも「VERVEレーベル」独特の雰囲気を持ったサウンドを聴かせてくれる。最近、話題になっている「アナログの音」である。

これは前回も述べた「ペラジャケ」のディスクの「SMV ラベル」。

「JASRAC」が入っていない時代のラベル。

「JASRAC」が入ったラベル。
この「MV シリーズ」は何回もリリースされるのだが、この辺のことの詳細は解明できていない。ライナー裏のカタログからの推測に頼ることになる。「MVシリーズ」は'80年代まで続いている。
次に「23MJ シリーズ」がリリースされる。「MV」の再発もあるが、「23MJ」が初リイッシュのアルバムもある。最もよく知られているものに、オスカー・ピーターソンのソング・ブックシリーズがある。オリジナルは9枚リリースされているのだが、国内盤で4枚復刻されている。内容も演奏も素晴らしいのだが、全てSTEREOで発売されているのが惜しい。オリジナルでも「MONO」と「STEREO」両方リリースされているが、このピーターソンのアルバムは「MONO」の方がピアノの音が太くて、ベースもズッシリとしたサウンドなのだ。

「23MJ シリーズ」の帯。「MV シリーズ」から変わっている。
「23MJ シリーズ」のラベル。当然「JASRAC」の文字が入っている。
下記は「キング・オブ・ベン」の「MV シリーズ」盤と「23 MJ シリーズ」盤のもの。ジャケットも変わっている。本来、「MV」のものは「NORGRAN」でリリースされた時のジャケット。「23MJ」は「VERVE」8000番代のリリース時のジャケット。

「VERVE」時代のオリジナルNO.はMGV 8020 Ben Webster /King Of Tenors である。
このあと、時代は1980年代後半になり、各社のアナログの復刻はオリジナル仕様に沿ったリリースがセールスされる。　「ポリドール」でも1990年になると、ラベルやジャケットにオリジナルのデザインを採用して復刻することになる。ただ、音的には「デジタル」の普及による変化が出てくる。良し悪しは別にして音の質が変わってくるのだ。　「VERVE50周年企画 LP名盤コレクション」シリーズについては次回以降で述べる。
♪今週の推奨盤♪ 「CLEF」黒・ツヤありラベルのもの。「NORGRAN」イエロー・ラベルのもの「VERVE」トランペット・ラベルのもの。「VERVE」Ｔラベル溝ありのカラー・ラベルのもの「VERVE」Ｔラベル溝ありのラベルのもの。





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