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レコマ君のジャズレコード独り言　2015年 08月14日　レコマ君
今回は、お客さまから、「STEREO」レコードと、「MONAURAL」レコードの見分け方についての、リクエストが有りましたので述べます。
「STEREO」レコードの出現は、1958年からと考えられる。　当時、「レコーディング」そのものが、「左右の2チャンネル」等を意識した録音では無かったと考えてよい。
最もよく知られている、「ルディー・バン・ゲルダー・スタジオ」も「STEREO」レコーディングが開始されるのも1958年以降と考えられる。
これ以前のモノが「STEREO」レコードになるのは基本的にはないのだが、出て来るとすれば、「リマスター」されたものか、「擬似ステレオ」といわれるものと考えてよいだろう。
ただこの事情は「東海岸」で、「西海岸」の方がこの「新しい技術」への取り組みは早かったものと考えられる。
1956年、英デッカ社と西ドイツのテルデック社により実用化試作機が作られ、その本格的な試作システムが米で翌年に試行されたといわれている。
今回は「国内盤」に関して述べます。　「輸入盤」に比較して「日本盤」は丁寧な仕様で製作されているので、「STEREO」、「MONAURAL」の判別出来やすい。

1970年代の「ビクター社」のレコードNO.「SMJ XXXX」の後ろに(M）の表記があると「MONO」盤であることをあらわしている。

「STEREO」盤は特に表示がない。「SMJ」のナンバーのみだ。
ただ、上記のようにこの「SMJ」シリーズの「ラベル」には、「MONO」、「STEREO」が表記されている。
ジャズ・レコードの「コレクター」は基本的に「MONO」志向であることは以前にも述べましたが、この要望にこたえる如く、国内のレーベルは「MONO」を「セールス」にするようになる。
下記のシリーズは、「VIJ」の初回「重量盤」仕様で発売された、かなり「しっかりした音」のシリーズで、「PRESTIGE」、「RIVERSIDE」のものを結構な「カタログ」にしたものだった。


このシリーズは結構人気があって、「再カッティング」の2回目のリリースされている。
「キング」においても同様な仕様になっていた。　1983年ごろと考えられる。


このシリーズは、「背文字」にも「MONO盤」には「M」を表記した。裏のナンバーにも「M」を表記している。　このシリーズは'80年の初期のリリースだ。
このあと、「モノラル」をセールスにしたものが色々と復刻されるのも述べます。　合わせて、次回は「輸入盤」の見分け方について述べます。
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