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レコマ君のジャズレコード独り言　2015年 08月21日　レコマ君
今回は、輸入盤の「STEREO」レコードと、「MONAURAL」レコードの見分け方について述べます。
輸入盤の中で「オリジナル」盤に関しては、前回でも述べたように、1958年以前のモノでは「STEREO」盤はリリースされていないと考える。　1958年の後期から1959年になって、新しい技術の製品として「STEREO」レコードを積極的にセールスしていったものと思える。
ただ、ハード面ではまだまだ普及していなくて、オーディオ的にも「ステレオ・システム」が一般化したのは'60年の初頭と考える。
「BLUE NOTE」、「PRESTIGE」に比べて数年遅れてスタートした「RIVERSIDE」は「STEREO」盤の「アイテム」が多いのは上記のことからも考えられる。。　従って、「ビル・エバンス」の人気の高い「ワルツ・フォー・デビー」は「STEREO」盤の方が多いとされているのも理解できる。
余談だが、ただ、「ジャズ・レコード」の「コレクター」はそれでも「MONO」盤を探している。
上記の状況からこの時期の「MONAURAL」レコードには特段の「表記」がない。　'60年代になると、特に「MONAURAL」の表記が入るものが出てくる。
「STEREO」が「売り」の「IMPULSE」レコードにおいても同様に「モノ・アルバム」には「MONAURAL」の表記がされている。
	「アーチィー・シェップ」の「MAMA TOO TIGHT」
「ジョン・コルトレーン」の「MEDIITATIONS」
「IMPULSE」の「MONAURAL」の表記のアルバム。
「オリジナル」類に関しては、その判別は表記が有るので、それほど困難ではない。　難しいのは、再発盤で、特に復刻盤は「表記」のないものや、「表記」があっても違っているものや、また、「ジャケット」と「ラベル」の「表記」が異なっているも、等々有って結構難しい。
「BLUE NOTE」の場合は「ジャケット」に「STEREO」の表記があるか、「NO.」が「8XXXX」のように「８」から始まる5桁のナンバーになっているので、見分けやすい。

これは再発の「STEREO」でリイッシュされたもの。

これは「BLUE NOTE」後期のオリジナルだが、「STEREO」盤のジャケット裏の「８」で始まる「NO.」表示。
次は、「再発盤」で最もよく知られているのは「PRESTIGE」の「ブルー」(パープルも出てくるが）ラベルの「マル・ロゴ」の「擬似ステ」といわれるもの。

これは「マイルス」の「COLLECTOR S ITEM」の再発盤。　この録音時期は「1953年、1956年」になるもの。
上記のアルバムは「MONAURAL」レコードの時代のモノだけに、「擬似ステレオ」盤と称されるレコードだと考える。　使用するカートリッジはやはり「STEREO」カートリッジになると考える。
この以降にややこしいものが出てくる。　「PRESTIGE」のなかの「草色・ベル」のモノ中に、それらが混在する。
次回に「OJC」盤含め、ディスクの「溝」の模様等含め述べます。
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