ハイファイ堂メールマガジン

レコマ君のジャズレコード独り言　2015年 11月06日　レコマ君
通称「重量盤」の「音」と「カートリッジ」について。
今回は「カートリッジ」について述べたいと思いますが、その「音」の趣向に関しては、各々個人の「好み」が有るので、断定的なことを述べるのは難しいと考えます。　ここでは「レコマ君」の使用しているものを主に述べます。
よく「オーディオ」の世界では「入り口」と「出口」で「音」が決まる。といわれている。　「出口」は「スピーカー」で「入り口」は「カートリッジ(ソフトも含むかと）」のことを指すのかと考える。
この「カートリジ」も「MM」(ムービング・マグネット)と「MC」(ムービング・コイル)タイプがあって、それぞれ好みやシステムで変わってくると思われる。
現在使用している「ステレオ」用のカートリッジは「オルトフォン」の「MC 20」。　1970年ごろに発売されたもの。　このシリーズには、「MC 10」、「MC 20」、「MC 30」があるが、「MC 20」が最もバランスがよいと評価されている。

上記は、「MC 20」で「ブルー」のボディーが特徴的。　価格も結構お手ごろで、2〜3個持っていてもよいと考える。　個々に「音」が微妙に違っていることもあるので、興味深いとも考える。
ただこの「MC 20」の出力が 0.07mV　と低い。(インピーダンスも 2.5Ω) 　当時1970年ごろに、このシリーズの昇圧用と思えるヘッド・アンプの「MCA 76」が発売されている。
「MCA 76」を使用しているが大変相性がよいように思える。　特に1960年頃から、70年代の「ジャズ」の「ステレオ盤」にはマッチィングの良さを感じる。
もう少し重厚感を求めると、「ORTOFON=オルトフォン」の「SPU G、A」になっている。　これも「MC」型で、「昇圧トランス」が必要になるが、この「トランス」によって「音色」が結構変わってくる。　現在は「JS」トランスを使用しているが、「STA 41」、「STA 6600」(STA 6600Ｌ）がよい相性をしていると思える。

上記は「SPU G」の「ハーマン・タイプ」のもの。

上記は「オルトフォン」の昇圧トランス、「STA 41」。
ただ、近年の「新録盤」(特に重量盤等の高音質・ステレオ盤)には、「MC 20」では解像度に不満を感じるリスナーが多いかと考える。
次ぎに「MONAURAL=モノーラル」に関して。
「モノーラル盤」に関しては「ORTFON」の「CG 25 D」と、「CG 25 Di」(インプロード品)を使用している。
「CG 25 D」は「ハーマン」時代のものだが、ダンパーの硬化があるので、冬場になると硬化が心配になる。

上記は、「CG 25 Di」(インプロード品)。
次回はその「モノーラル盤」のカートリッジで使用する、「グレース(品川無線）」の「モノーラル・カートリッジ」を紹介します。
メールはこちら。 mailto:mifumi@tb3.so-net.ne.jp