ハイファイ堂メールマガジン

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ハイファイ堂メルマガをご覧の皆様、こんにちは。福岡店・福田です。九州も日々寒さが厳しくなって来ており、私の引きこもり力がいつにも増して強くなってきております。今回のメルマガは日本よりもずっと寒いモンゴル（12月平均-19℃）に伝わる歌唱法「ホーミー」についてお話し致します。
ホーミーはモンゴルに伝わる喉歌で、同時に2・3声を発する（！）凄技です。普段あまり聴く機会の無いと思いますが、機会があれば是非聴いてみて下さい。結構びっくりされると思います。（そういう私も生で聴いたことは無いのですが）印象としては声というよりも濁声のような音で、「ヴィー」とか「ヴェー」といった感じの音でメロディーを奏でます。歌というよりは楽器のような感じでした。濁った低音と一緒に甲高い高音が聴こえて来て、なんだか不思議な感じです。本やネットを見ながら練習してみましたが当然出来ませんでした。仕組みとしては「倍音」を使っており、声帯で作られた震動を口腔内で上手いこと共鳴させて高音と低音が同時に鳴っている様に聴こえるらしいです。
	倍音というのは「基本となる音の周波数の整数倍の周波数を持つ音」で、話すと長くなりますが音楽を楽しむ上で結構重要な役割を果たしています。ホーミーのように意図的に発生させていなくても偶然に発生することもあるので、楽器の演奏中になったり、合唱などで聴こえないはずの高い声が聴こえたりと色々な場面で顔を出しているようです。こういった生の倍音は比較的心地良い効果を与えてくれるみたいです。「CDも良いけどやっぱりレコードの方が良い」という方も多くいらっしゃいますが、これはレコードのようなアナログ再生の方が倍音の表現に優れているからとのことです。なるほど。
簡単に倍音を体感する方法として、ピアノを使ったものをご紹介します。　真ん中にある「ド」の鍵盤を音が鳴らないようにそっと押さえる。　↓ 　サスティンペダルを踏む準備をする。　↓ 　1オクターブ下の「ド」の鍵盤をポンと鳴らす。同時にサスティンペダルを踏む。　↓ 　倍音が聴こえる！ようするにピアノ弾いていると倍音発生しまくっている訳です。
「そんなことは知っている」という方も多数いらっしゃると思いますが、何分こういった「知恵袋」的な話が好きなものでこんな事ばかり考えているのです。何卒ご容赦下さい。

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