ハイファイ堂メールマガジン

まだまだ暑い夏が続いておりますが、ハイファイ堂では8月いっぱいまでの熱い買取10％アップにて続々と新入荷が上がってきております。福岡店の古川悠です。今回は、現在福岡店で聴ける2大平面スピーカーをご紹介します。

まずは、その名の通りビンテージ感たっぷりのQUADのESL989Vintageです！古き良き商品を現代に甦らせた創設者ピーター・Ｊ・ウォーカーが考案するスピーカーの理想系。彼いわく「スピーカーにとって、音を出すためには振動板が必要だ。しかしながら、振動板は可能な限り軽くしなければならない。」熱い思いが伝わります。コンデンサー型で他のJBLやALTEC等のガッツリなユニット構成とは違った独特な形状が印象的です。キャビネットを必要としないため不要振動や共振などによる音質劣化がすくなく、しっかりした保護回路により常に安定した状態で音楽を楽しめます。更にリスニングポイントでの指向特性を向上させるため振動ユニットを５°傾斜させ、スパイク調整では低域特性劣化防止とステレオイメージの向上させる等、こだわりの詰まったスピーカーです。音質も大きい振動板全面均一にドライブした、スケール感やスピード感ある伸びやかなシルキーサウンドは聴いていて関心しました。
その振動板がどんな構造か、すごく中身が気になり天板を外してみたんですが、ネットとフレームがガッチリと固定されており泣く泣く断念しました。何かの機械に一度じっくり観察してみたいものです。

そして、先のQUADもそうでしたがオーディオに興味が無ければスピーカーには見えないAPOGEEのMINI-GRANDです。こちらは中身まで見えるデザインで、リボン型のスピーカーです。基本構造は簡単で、マグネットの前にリボン振動板を配置しているだけなんです。この特徴的なウーファーリボンは今こそ機械化されるのですが、当時は作業員が手作業でリボンに切り込みを入れていたという話があり、その素晴らしい職人技は匠です。そして前者のコンデンサー型とは違い電源が必要ありませんが、高域/低域と専用のチャンデバでパワーアンプが2台必要となります。この辺の使い勝手も好みが別れるポイントかもしれません。


このタイプのスピーカーは、薄いからといって壁に近づけてすぎると、良い音になりません。前後から逆位相の音がでているため、最低でも90cmくらいは距離をとらないと壁面反射の影響を多く受けてしまいバランスが取れない様です。バックスタイルはこちら↓↓↓

こちら向かい合って設置しています（笑）どちらもアンプの組み合わせはLUXMAN（CL-35/MQ60）だったのでそのまま同じ曲を聴き比べてみたのですが、音の綺麗さはどちらも良く「しなやかで壮大さを感じるQUAD」と「キリッとした勢いを感じる」APOGEEといった印象です。感度も86dB（QUAD）と107dB（APOGEE）だったりAPOGEEにはウーファーユニット部があるのでその強調具合は異なりますが、どちらもリスニングポイントをしっかり決めて聴かないと良音には辿り着けないと思いました。
今回は実際に聴いて体感して頂きたい商品なので、是非是非ご来店頂きたいです！詳しい話は店頭にて...（笑）それでは、またハイファイ堂福岡店　古川　悠

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