クラシックギターとフラメンコギターハイファイ堂メールマガジン第669号福岡店

クラシックギターとフラメンコギター
ハイファイ堂メールマガジン第669号福岡店

ハイファイ堂メールマガジンを御覧の皆さんこんにちは！今回のメルマガは「違い」について書こうと思いますが、オーディオを聴く上で大事なアンプ類などの機材、ではなく音源（CD、レコード盤）でもなく、その元になる音を出す楽器（ギター）について一寸だけ書こうと思います。その中でもイマイチ違いが判りづらいクラシックギターとフラメンコギターの違いについて書いてみようと思います。
まず、ギター各部について右の写真をみてください。これはフラメンコギターです。クラシックギターと比較して一見して違うところはゴルペ板の有る無しでしょう。
ほかには、使用木材の違いや弦の高さ（弦高）が大きく異なります。理由はクラシックとフラメンコでは奏法がまるで違うからで、その点も含め順に説明していきたいと思います。
フラメンコギターは白と黒の二種類があります。表板はマツ科のスプルースという素材です。側・裏板が大きく異なり白は糸杉シープレス、黒は紫檀ローズウッドやハカランダになります。音の違いですが、白は立ち上がりが早くキレが良い、伴奏向きの音で、まさにフラメンコギターといった感じです。黒はクラシックギター同様、深みのある音で、ソロ向き。白よりも後に使用されるようになりました。
フラメンコ界のスーパースタートマティートです。ギターは「白」です。

フラメンコギターの特徴は板厚が薄く、ボディ自体もクラシックギターより薄くなっています。また、弦高も低いです。レスポンスの良さ、弾きやすさを重視しています。また、薬指や人差し指でボディを叩いてパーカッシブな音を出すゴルペと呼ばれる奏法があり、これによりギターに傷がつくのを避けるためゴルペ板と呼ばれる透明の板が貼られています。
次にクラシックギターです。表板はスプルースやシダー側・裏板はハカランダやローズウッドになります。 ※ハカランダは主にビンテージのギターに多いです。現在ではワシントン条約で取引が厳しく規制されている為希少価値が高く、中々お目にかかれなくなってきました。
フラメンコギターと比べると、弦高が高いです。弦高が高いと張り（テンション）が高くなる為、艶が増し明らかに音色が良くなります。その反面弾きづらくもなります。また、ゴルペ板がありません。よく、クラシックギターにゴルペ板を貼り付けて両用ギターにしているアマチュアを見かけますが、個人的にはお勧めしません。なぜなら上記のように「似て非なる別物」だからです。
日本を代表するクラシックギタリスト福田進一さんです。ロマンスグレーでカッコイイですね。

クラシックギターを弾く人がよく勘違いをして「フラメンコも似たようなものだろう」と安易に考え両用にしたりするのですが、そもそも奏法（特に右手）や弾く時のタッチは全くの別物で、クラシックのノリでフラメンコを弾いても絶対にフラメンコにはなりませんし、その逆もまた然りです。タッチは聴き比べるとわかりますが、より深遠なる世界を表現するかのように追求し、鳴らすクラシックに対し迸る魂をぶつけるかのように鳴らすのがフラメンコです。言葉で説明するのは難しいのですが・・・。生でライブを観ると解ってもらえるかと思います。。
今回はより良いオーディオライフの為に元になる音（楽器）について書きました。一見似ていても、奏法や素材など様々な違いがあり、それが音色の違いとしてはっきりと現れますので、そういった点も注視して聴くとより興味深く聴くことができるのではと思います。こういう風に考えるとオーディオの楽しみ方もまた、色々追求できそうです。 Fin ハイファイ堂　福岡店　村岡　龍也

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ハイファイ堂メールマガジンを御覧の皆さんこんにちは！今回のメルマガは「違い」について書こうと思いますが、オーディオを聴く上で大事なアンプ類などの機材、ではなく音源（CD、レコード盤）でもなく、その元になる音を出す楽器（ギター）について一寸だけ書こうと思います。その中でもイマイチ違いが判りづらいクラシックギターとフラメンコギターの違いについて書いてみようと思います。
まず、ギター各部について右の写真をみてください。これはフラメンコギターです。クラシックギターと比較して一見して違うところはゴルペ板の有る無しでしょう。
ほかには、使用木材の違いや弦の高さ（弦高）が大きく異なります。理由はクラシックとフラメンコでは奏法がまるで違うからで、その点も含め順に説明していきたいと思います。
フラメンコギターは白と黒の二種類があります。表板はマツ科のスプルースという素材です。側・裏板が大きく異なり白は糸杉シープレス、黒は紫檀ローズウッドやハカランダになります。音の違いですが、白は立ち上がりが早くキレが良い、伴奏向きの音で、まさにフラメンコギターといった感じです。黒はクラシックギター同様、深みのある音で、ソロ向き。白よりも後に使用されるようになりました。
フラメンコ界のスーパースタートマティートです。ギターは「白」です。

フラメンコギターの特徴は板厚が薄く、ボディ自体もクラシックギターより薄くなっています。また、弦高も低いです。レスポンスの良さ、弾きやすさを重視しています。また、薬指や人差し指でボディを叩いてパーカッシブな音を出すゴルペと呼ばれる奏法があり、これによりギターに傷がつくのを避けるためゴルペ板と呼ばれる透明の板が貼られています。
次にクラシックギターです。表板はスプルースやシダー側・裏板はハカランダやローズウッドになります。 ※ハカランダは主にビンテージのギターに多いです。現在ではワシントン条約で取引が厳しく規制されている為希少価値が高く、中々お目にかかれなくなってきました。
フラメンコギターと比べると、弦高が高いです。弦高が高いと張り（テンション）が高くなる為、艶が増し明らかに音色が良くなります。その反面弾きづらくもなります。また、ゴルペ板がありません。よく、クラシックギターにゴルペ板を貼り付けて両用ギターにしているアマチュアを見かけますが、個人的にはお勧めしません。なぜなら上記のように「似て非なる別物」だからです。
日本を代表するクラシックギタリスト福田進一さんです。ロマンスグレーでカッコイイですね。

クラシックギターを弾く人がよく勘違いをして「フラメンコも似たようなものだろう」と安易に考え両用にしたりするのですが、そもそも奏法（特に右手）や弾く時のタッチは全くの別物で、クラシックのノリでフラメンコを弾いても絶対にフラメンコにはなりませんし、その逆もまた然りです。タッチは聴き比べるとわかりますが、より深遠なる世界を表現するかのように追求し、鳴らすクラシックに対し迸る魂をぶつけるかのように鳴らすのがフラメンコです。言葉で説明するのは難しいのですが・・・。生でライブを観ると解ってもらえるかと思います。。
今回はより良いオーディオライフの為に元になる音（楽器）について書きました。一見似ていても、奏法や素材など様々な違いがあり、それが音色の違いとしてはっきりと現れますので、そういった点も注視して聴くとより興味深く聴くことができるのではと思います。こういう風に考えるとオーディオの楽しみ方もまた、色々追求できそうです。 Fin ハイファイ堂　福岡店　村岡　龍也

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