ハイファイ堂メールマガジン

どうもサービスの伊東です。台風7号が近づいています。今のところ（8日午後7時）雨は降っていないみたいですが、ときたま強い風が吹いています。昔、沖縄へ行ったとき、台風に遭ってさんざんだったのを思い出します。　さて今回は、マランツPM-75についての修理近況を少々。
前回のメルマガの続きになると思うのですが、一応写真をのせときます。　症状としては、音が出ないということだったのですが、プロテクトがかかりっぱなしになっていました。どうやらDC漏れでパワートランジスタがとんでしまっているようですっと、ここまでは前回のメルマガにかいていると思います。　で、ドライブのトランジスタはとんでいないといっていましたが、2段ダーリントンの1段目のA石、2SA1145が見事にとんでいました。その他抵抗も断線していたり、抵抗値がやたら大きくなっていたりと損害は相当なものです。
	さて、抵抗は見事に丸焼け状態になっていて、トランジスタも完全にショートしちゃってました。不良パーツ一部を写真にのせておきます。パワートランジスタもいっちゃってました。　写真の黒い物体は2SA1145のトランジスタです。　話は変わりますが、抵抗のカラーコードの読み方はわかりますでしょうか？色ごとに数字がわりふられますが、簡単な覚え方をここで少々。 1は茶色　茶一杯ちょうだい 2は赤　　赤いに（2）んじん 3は橙　　第3の男 4は黄　　岸恵子 5は緑　　緑ご（？） 6は青　　青虫 7は紫　　紫しちぶ 8は灰　　ハイヤー 9は白　　シロクマ 0は黒　　黒いれいふく　一発で覚えられます　参考になりましたか？
さて、まずパワートランジスタを取り替えます。写真の放熱用シリコンを米粒より小さめサイズでトランジスタにつけます。シリコンはよくのびるので、つけすぎに注意。このときの要注意は、必ずパワートランジスタに絶縁シートをつけること！放熱板とショートしちゃうので。抵抗やドライブの石も交換します。　さあ取替してハンダ付けしたので、電源をいれようっと電源をいれては駄目です。　その他に不良パーツがあると、またトランジスタをとばしたり、抵抗を焼いちゃう可能性がありますので。　やり方はまたいずれおはなしするとして次へいきましょう。
どうやら、パワーがとんだ原因は、LA2500というICが原因だったようである。　このICは、擬似A級アンプバイアス回路とよばれるものらしい。
このICの後に2段もしくは3段ダーリントンで接続していくみたいですが、どうやらこのICの2、9ピンでバイアス電流を調整するみたいである。で、1と5番に流すバイアスを決定し、ダーリントン回路1段目のベースへ流れていく。よって1と5には、シャーシ間で+と-の同値の電圧がかかるはずだが。
このICを取り替えたいところだが、メーカーにもないみたいで、すぐ廃品になったらしい。残念！　今回はこのへんで。

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