ハイファイ堂メールマガジン

gyoumu

どうもサービスのイトウです。今回は、現在自宅で、修理中のＳＡＮＳＵＩのＡＵ-Ｄ907についてお話します。　前回は、プリ部分の定電圧回路がおかしいのではないかということで、電圧をチェックしたところＢ電圧がかかっていないということをお話しました。　下に定電圧回路の基盤部分を映します。基盤は比較的簡単に取り外すことができ、チェックすることができます。

	トランジスタの一つがベースとエミッタ間、ベースとコレクタ間でほぼ断線状態、コレクタ、エミッタ間がリークしていてたという話をしました。2ＳＣ1400です。これは、代替を使用します。　定電圧回路は、ツェナーダイオードで基準電圧を取り出し、二つのデュアルトランジスタを使用してフィードバックしているようだった。このトランジスタは問題なさそうだった。
そしてこの保護抵抗3.9オームが完全に断線していました。電流をながしすぎて焼損。こちらも代替ですませます。　この抵抗が断線していたせいで、Ｂ電圧がかかっていなかった様子。
	早速交換して電源を投入。もちろんプリへいくコネクタをはずした状態で、Ｂ電圧をチェックします。電圧は、+、-とも43Ｖの電圧がかかっています。どうやら問題なさそうなので、今度はプリへコネクタを接続。　ＪＵＭＰ　ＳＷを切替えしても問題なくプロテクタがかかることもなく、正弦波を入力して波形チェックしても問題なさそうです。オフセットのずれは、調整ですませます。　プリは、問題なく働きましたので、次はＢ電圧をイコライザー回路へもっていきます。　すると保護抵抗から煙が・・・。すぐに電源をきります。今度は、イコライザ回路の不良を修理します。早速黙視で確認できたのが、左写真の電解コンデンサ。いかにもあやしい感じ。Ｂ電圧のフィルタ用に使用されているものです。
取り外し、みてみるとパンクしています。テスターでチェックしてみると完全リークしていました。使用していた4本とも完全に不良でした。
	基盤も半田クラック割れが多数確認できました。半田をもってやります。
写真は、イコライザ回路の出力トランジスタなのですが、こちらは問題なさそうでした。　電解コンデンサを交換し、半田も修正し電源を投入。　リアカーブの波形は出力したが、センターが安定しない。調整ボリュームをまわしてもセンターにあわない。　どうやらまだ不良箇所があるようである。

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