ハイファイ堂メールマガジン

gyoumu

どうも、サービスのイトウです。今回もＡＵ-Ｄ907の修理についてお話します。一体いつまでこれが続くのか。前回は、イコライザ回路のオフセットがとれないとのことでした。
前回は、コレクタだけをはずしたのですが、もう出力トランジスタ4つを全部はずしてしまいます。ドライブ段までの石は全部取付けます。出力とドライブの石でダーリントン接続しているので、全部はずしても問題ありません。
	写真は、Ａ石の2ＳＡ939Ｖですが、テスターであたった限り不良とはおもえないのですが、後ほど電流増幅度を測定します。
コンプリで組まれている2ＳＣ2071Ｖです。こちらもテスターで不良はみられないとおもっていたのですが、テスターのエミッタとコレクタ間の×10Ｋレンジの値が1メモリから2メモリ違います。この差が大きい差があるようです。　こちらも電流増幅度を測定します。　下の緑の部分がそれを示すのですが、2ＳＣ2071Ｖをチェックすると若干の差があるのだが（左写真　140くらい　右写真　180くらい）これが影響しているのか

出力トランジスタをはずした状態で電源を投入。出力トランジスタのベース電圧が+.-1.5Ｖちかくが出ていた。どうやらドライブまで問題なさそうである。ということは、エミッタ抵抗の値が変わってしまったかもしくはトランジスタの不良が考えられる。オフセットは、ボリュームを調整することで中点へあわせることができた。
	ただ問題なのは、取替えたトランジスタのランクが違うのが引っかかる。下の写真をみてもわかるように、電流増幅率にかなりの違いがある。ただ、今は電圧が+、-で同値に近いので良しとしている。写真は、2ＳＡ992、2ＳＣ1845。

	波形も問題なく出力されている。ただ出力トランジスタははずした状態なので、パワーはあまり出ない。石一個分だけである。
後は、出力トランジスタを替えることで正常動作すること願う。　ところでやはり回路は音質改善のため改良が加えられていたようだ。　今回はこの辺で失礼します。

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