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毎年恒例の棚卸しも無事終わり、朝晩めっきり冷え込む様になってまいりました。皆様こんにちは、京都案内人の松下です。今回の出し物は京のこれからの季節にうってつけのお料理、「湯豆腐」についてのご案内です。京都で豆腐といえば湯豆腐。いつから名物になったのかは定かではありませんが、なんとすでに元禄の狂歌に、西の豆腐の代表として南禅寺の名前があがっているということですから、やはり昔からお豆腐は京の名物料理だったみたいです。ではその昆布だけで食す湯豆腐の、歴史と伝統を感じながら味わせてくれるお店をいくつかご紹介していきましょう。
まずは京都は清水の三年坂界隈にある「総本家ゆどうふ奥丹清水店」です。ここはおそらく京都で一番有名な湯豆腐のお店ではないでしょうか。創業は江戸時代にさかのぼる老舗中の老舗でありまして、地下にお豆腐を作る工場があっていつでも作り立ての豆腐料理が食べられのがうれしいですね。ここの素晴らしいところは（まあ実のところここだけでは無いんですが・・）その豆腐料理の美味しさもさることながら、食べながらにして京都清水の街中の静寂と緑に囲まれていただく贅沢さではないでしょうか。すぐそばに見える八坂の塔も必見です。

2件目はやはり全国的に名の通っている南禅寺の「順生」といきたいところなんですが、ここはあえて嵐山の嵯峨野にあるお店、「湯豆腐嵯峨野」を押したいと思います。湯豆腐といえばやはり清水や南禅寺界隈が有名なんですが、ここ嵯峨野の豆腐も捨てたもんじゃありません。なんと言っても「嵯峨豆腐」で一躍京都名物の一つになった「森嘉豆腐店」がすぐ近所にありますし、なによりも京都嵐山のまっただ中という抜群のロケーションの中で、前述の「奥丹」に負けじ劣らずの湯豆腐がいただけるのがもう最高の贅沢だと思われます。

これから京都では徐々に紅葉の季節を迎え、一年で最も京都らしい面を見せてくれます。皆様も観光で京都へおいでになった折りには、是非今日ご紹介させていただいた湯豆腐などを召し上がってはいかがでしょうか。以上、京都店松下でした。

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