ハイファイ堂メールマガジン

御世話になっております、京都商品部の八木です。近頃暑さがより本格的になってきて、いよいよ夏が近づいて来ているなと思う今日この頃です。皆様いかがお過ごしでしょうか？熱中症には充分お気を付けください。
今回のメルマガでは、個人的にお気に入りのJBLのちょっと変わり種スピーカー「S119」を調査してみたので報告してみたいと思います。このスピーカーは従来のように左右に配置して、真ん中でじっくり聴く！というタイプではなく、360度に音を拡散して聴く音場型スピーカーというタイプです。なのでいつものように、壁際にスピーカーをペタッとくっつけて前で聴いていてはあまりこのスピーカーの特性が活かされないようです。音質的には柔らかめであっさりしている印象を受けました。おそらくそうする事で日常会話の邪魔にならないような、BGM的な音作りがされているのではと思います。

まずは外観です。エンクロージャのバリエーションとして、左上写真のホワイトラッカー仕上げ（正面姿）、右上写真のブラックラッカー仕上げ（斜め前姿）、右写真のウォールナット仕上げ（後ろ姿）があります。上の編み目部分の中にツイーター×4とウーファーが入ってます。で、下にバスレフポートがついてます。このパッと見、スピーカーに見えない外観もお気に入り要素の一つです。外観寸法は幅254×高さ1016×奥行254mmです。

続いて底面です。底にはターミナルがあります。こういうパーツを見えるところに出さないのも、素晴らしいと思います。右側写真のくぼみの部分はスピーカーケーブルを外に出す箇所ですが、およそ5mm程しかありませんので太いケーブルは背面からは通せませんね。いっその事床に穴を開けて、直接ケーブルをさしたほうがよりスマートです。

頭を外してみました。頭の中は空洞でした。右写真の真中はネットワークです。四隅にあるのがツイーターです。４つのツイーターが直列繋ぎになっています。

ネットワークは割とシンプルですが、意外と容量の大きな電解コンデンサーがついていました。フィルムコンデンサーに変えると大幅に場所を取りそうですが、上部に大きく空洞があるので可能です。右はツイーターの正面写真です。 2.5cmのドーム型ツイーターです。


ネットワーク・ツイーター部を外すと下に８インチのウーファーが現れます。ネットワーク・ツイーター部の裏側はこのように山状になっており、これがウーファーを360度に拡散するリフレクターの役割を果たしています。

そして更にウーファーを外すとエンクロージャの中が見えます。４面にグラスウールが張り巡らされています。右写真はスピーカーターミナルの裏側と、少し飛び出ている部分がバスレフポートです。
もともとこのスピーカーは以前に発売されていた「S104 Aquarius4」というスピーカーの後継機のようです。このスピーカーには名機「LE8T-2」と「LE20-1」が使用されていますので、この「S119」よりは比較的濃くクッキリした音質を楽しめると思います。
いかがだったでしょうか？今回は少しマイナーなスピーカーでしたが、こんなスピーカーもあるんだなーと興味を持っていただければ幸いです。興味のある方は気軽にお問合せ下さい。それではまた！

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