バスレフポートハイファイ堂メールマガジン第732号京都商品部

バスレフポート
ハイファイ堂メールマガジン第732号京都商品部

こんにちは、京都商品部の真継です。 2月に入りましたが、まだまだ冬の真っ最中で、寒い日が連日の様に続いております。暦の上では立春になりましたが、早く春を迎えたい今日この頃です。さて、メルマガですが、今回はバスレフポートに焦点をあて、紹介させて頂きます。先日、メンテナンスをしているとただ単にバスレフポートと言ってもサイズ、メーカーにより、様々なポートがあり、これは色々あって比べると面白いなと思い、少し調べてみました。そもそもバスレフポートは何か、少し紹介します。以前、メルマガでエンクロージャの紹介をさせて頂きましたが、エンクロージャは現在の主流としましては、密閉型とバスレフ型が代表的だと思います。密閉型は、密閉された空気がバネの作用をしてスピーカーを制御する方式だそうです。キレのいい低音が出ている感じがするのが特徴で、シマリの良い音が出ている感じがします。バスレフ型は、バスレフポートにより、スピーカーユニットの背後から出る音を利用して、低音を増強して再生しようとするタイプです。シマリより量感のある音が特徴的で、低域はエンクロージャで増強されている分、密閉型より豊かで伸びのある低音が出る感じがします。このバスレフ方式は、ポートの大きさやダクトの長さ、形状により、空気の出る抵抗が変わり、ユニットの背後より出る音の増強具合が変わってくるようです。このことから、バスレフポートが色々あることが伺えます。
バスレフポートはこんな感じににセッティングされています。
JBLのスピーカーで、JBL4312Aはフロントにポートのあるタイプです。（下の写真）サイズも小型なのでバスレフポートもあまり大きくありません。

JBLスピーカーの代表モデル、JBL4343はポートもかなり大きくなります。（下の写真）ポートは2個あり、サイズは直径約10.5?　ダクトの長さは約21?ありました。4312Aと比べるとかなりサイズ感が出た感じです。

JBL4344は4343とは違う位置に配置されてます。こちらは縦に2個並んでの配置です。（下の写真）

もう一サイズ大きいJBL4345はポートが縦に3個並んでいました。（下の写真）やはりエンクロージャとウーハーがサイズアップしている分ポートも多いようです。

メーカーによってもバスレフポートに違いがありました。 JBLを中心に紹介しましたが、ALTECは形状が全く違うものがあり、見た目でもかなり変わってきます。今回は、ALTEC　604系の同軸ユニットが搭載されています代表的なモデルを抜粋して紹介します。私のお気に入りのユニット604系のなかでも604-8Gを搭載してますモデルを紹介します。 ALTECの中では比較的小ぶりな612C、バスレフポートは小さめの長方形の穴があいていました。ダクトと思われるものはありません。（下の写真）

次に紹介しますのは620Aです。こちらはエンクロージャがサイズアップして低音に余裕が出てきます。バスレフポートも大きめの長方形の穴になっています。（下の写真）

次にTANNOYのモデルを少し紹介します。 TANNOYのバスレフポートの形状は長方形、円筒、色々ありました。 EATONは丸のバスレフポートで先に紹介しましたJBL4312Aとよく似た形状をしています。このタイプはサランネットが取り外し可能なタイプで前からの撮影が出来ました。（下の写真）

この後紹介しますモデルはフロントバッフルとサランネットが一体型のため内側よりポートの撮影をしています。 CODAは丸のバスレフポートで、ダクトが付いているタイプです。（下の写真）

次に紹介しますのはRECTANGULAR です。このモデルは長方形のバスレフポートで長方形のダクトが付いています。（下の写真）

上のTANNOYのバスレフポートは外からは見れませんがアップで見てみるとこんな感じです。（下左の写真：CODA、下右の写真：RECTANGULAR ）

如何でしたでしょうか。今回バスレフポートに焦点をあて調べてみましたがメーカーによって独特の味が出ていて面白いなと思いました。深く調べると音の響き具合とか緻密な計算がなされていると思いますが、この辺はまた勉強していきたいと思います。それでは。