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湿気は、塗装の大敵です。梅雨が近づき、湿気を含みつつある京都盆地から、京都商品部の朴 高史です。 今回は、私の最近のオーディオ活動のお話です。 |
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まずは、今年も開催されたこちらのイベント。 RECORD STORE DAY2018 公式サイトURL http://recordstoreday.jp |
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今年で11年目となる、レコード文化を広めようとレコードストアにより開催される年に一度のイベント。 RECORD STORE DAYとは、再販制度(日本では、ある一定期間、価格を変えてはいけない。出版物などにもある制度)のないアメリカで、大型店(ウォルマートの様な巨大スーパーマーケット)が凄い低価格で レコード、CDの販売を始め、タワーレコード、HMV、ヴァージンメガストアと次々に潰れていったのがおよそ11年前のこと、そんな状況に、個人経営の小さなレコード店店主たちが、危機感を感じ、起こされたイベントです。(実は、元来アナログレコードに限定されたイベントではなかったようです。)アメリカ本国のニューヨークやロサンゼルスなどの9都市では、9年前から公式な休日になっています。今年は、世界23カ国の数百以上のレコード店が参加し、開催された様です。 |
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日本では、限定アナログレコードの販売が中心で、インストアライブなどのイベントが、一部店舗であり、関連商品の販売も少しあります。(京都では、参加店舗も少なくいろいろ厳しいです。) ルールとしまして、開催日は、4月の第3土曜日(今年は4月21日)。開催日から一週間は、店舗のみの販売、一週間後から通信販売もされるというものです。 今までは、ネット情報などで、RECORD STORE DAYの限定盤でなかなか面白そうなレコードがあるなあとか思ったり、時期的に品切れとなってたりとかを見るだけの感じでしたが、今年、初めて乗っかってみました。開催日は、行列ができたりと盛況だったと聞きましたが、仕事がありましたので、レコードストアには行けませんでした。開催日から3日後くらいに、京都市内の参加店へ行き、限定版のアナログレコードを3枚購入しました。十数年ぶりに店舗でアナログレコード(新品)を買いました。(中古盤はたまに買ってましたが。)RECORD STORE DAYの限定盤ぽいものをと厳選し購入したのがこの3枚です。 |
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PERSONAL COMPUTER 1984 DORIS NORTON |
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画像はdiscogs.comより https://www.discogs.com/Doris-Norton-Personal-Computer/release/11895306 |
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70年代から活躍するイタリア人女性シンセサイザー奏者による、アップルコンピューター全面バックアップで作られた初期テクノミュージックのカルト的名盤です。 レインボーのアップルマークとデジタルフォントによるデザインが素晴らしくてジャケ買いしました。 |
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PORNOSONIC: UNRELEASED 70S PORN MUSIC FEATURING RON JEREMY 1999 |
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画像はjuno.co.ukより https://es.juno.co.uk/products/pornosonic-unreleased-70s-porn-music-soundtrack/681580-01/ |
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ドキュメンタリー映画作家のドン・アーゴットによる70年代に作られたポルノ映画のサウンドトラック集との設定で作られたフェイクミュージックです。(キワモノです。) ファンキーなインストロメンタル集で、レアグルーブとして人気の様です。 |
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「殺しの烙印」オリジナルサウンドトラック 山本直純 2018 |
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画像はrecordstoreday.jpより http://recordstoreday.jp/item/yamamotonaozumi/ |
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今回の日本規格盤ではこれが気になりました。 鈴木清順監督による日活時代の後期の大傑作。あまりの不条理さ故、上層部から解雇宣告されてしまった日活最後の作品です。脚本グループ「具流八郎」の中心脚本家 大和屋竺(やまとやあつし)が歌う「殺しのブルース」が映画全体のムードを作ってます。初期のルパン三世の次元大介の設定はこの辺から来てると思われ、同時期に作られたイギリスのカルトスパイドラマ「プリズナーNo.6」との類似性に驚きますが、全くの偶然の様です。 「殺しの烙印」1967 オープニングとエンディングがくっついてます。 |
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ネット販売が解禁となり、ウェブをチェックしますと、目ぼしいものはほとんど売り切れてました。RECORD STORE DAY侮れません。 |
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続きましては、ハードのお話。 最近は、オーディオの情報をランチタイムにスマートフォンのウェブニュースでチェックしてるのですが、 (この辺りです) PHILE WEB https://www.phileweb.com/ Stereo Sound ONLINE http://www.stereosound.co.jp/ |
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少し前に気になったのが、このイベントの告知です。 <BARAKAN EVENING VOL.13 カーヴにご注意! 〜 MIND THE CURVE!!〜> 「晴れたら空に豆まいて」WEBサイト http://mameromantic.com/?p=56530 |
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そのレポートがこちら PHILE WEB「正しいEQカーブでアナログ名盤の音はどう変わる? ピーター・バラカンさんと確かめた」(ファイルウェブオーディオ/ニュース/analog編集部/2018.3.18) https://www.phileweb.com/news/audio/201803/13/19564.html |
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要約しますと、「RIAAのイコライザーカーブは、1954年以降も実はしばらく採用されてなかったのではないか説を検証してみよう。」ということかと、以前は、FM ACOUSTICSや、EMTなどの超ハイエンドメーカーにしかなかった「EQカーブ可変可能なフォノイコライザー」が、最近は、デジタル系の新興メーカーから多数発売されており、それらのプロモーション的イベントの様ですが、以前から様々な説があり、あながちそれだけでもないと思われます。 |
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詳しく検証された記事がこちら PHILE WEB「レコード再生の未知の世界を検証する『1954年以降はRIAAカーブ』は本当か? ― 『記録』と『聴感』から探るEQカーブの真意」(ファイルウェブオーディオ/レビュー/菅沼洋介/2018.3.2) https://www.phileweb.com/review/article/201803/02/2954.html |
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1950年中頃の時代背景や、各レーベルとRIAA(Recording Industry Association of America=アメリカレコード協会)の力関係など考慮しますと、すんなり統一されたと考える方が不自然に思われます。 で、私も、高いオリジナル盤を入手したのに、納得いかない再生音のレコードが思い当たり検証してみました。それが、ビーチ・ボーイズのキャピタル期の名盤「The Beach Boys Today! 」「Summer Days (And Summer Nights!!」「Pet Sounds」当時のアメリカ最高のグループで、絶頂期の作品、その上、音にうるさいブライアン・ウィルソンがデレクションを本格的にし始めた、これらの作品は、当時の最高のスタジオで、最高の機器を使い録音されているはずで、なぜこんな音なのかと疑問でした。 |
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画像はdiscogs.comより 左上 https://www.discogs.com/ja/The-Beach-Boys-Today-Summer-Days-And-Summer-Nights/release/1321665 右上 https://www.discogs.com/Beach-Boys-California-Girls/release/3759629 左 https://www.discogs.com/ja/The-Beach-Boys-Pet-Sounds/release/1354479 |
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これらはモノラル録音なので、以前SP盤用に入手しましたフィッシャーのモノラルイコライザーmodel 50PRでキャピタルレコードのEQカーブ「AES」にセットし再生しますと、今までになくまとまった音で再生されました。(以前は少しピントが甘い音で、もやもやしてたのですが)なるほどこういうことかと思いました。 |
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時間があれば、手持ちのレコードを片っ端から聴き直さねばと思ってしまいました。(まんまとフォノイコライザーを買ってしまいそうです。) |
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このメルマガを書きながら気になった記事がこちら Stereo Sound ONLINE「浮気が本気に! FX-AUDIOの『TUBE-03J』&『FX202J』がメインシステムに昇格し、今やアルテックを十全に鳴らしている!!」(ステレオサウンドオンライン/レビュー/酒井俊之/2018.5.31) http://www.stereosound.co.jp/review/article/2018/05/31/68041.html |
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中国製の安い真空管ハイブリッドラインアンプとDクラスパワー・アンプで、アルテックシステムが十分鳴らしこなせるという内容かと思います。以前から気になっていた小さくて安くて高性能な中国製デジタルオーディオについてはいずれまたの機会にと考えております。では失礼します。 |
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