圧電素子を用いたスピーカー等ハイファイ堂メールマガジン第774号京都商品部

圧電素子を用いたスピーカー等
ハイファイ堂メールマガジン第774号京都商品部

こんにちは、京都商品部の徳重です。今回は、圧電素子を用いたスピーカー等についてお話させて頂きます。
まず、圧電とは何かということですが、ある特定の物質（水晶やセラミック等）に圧力を加える（変形させたり振動させたりする）と、その圧力に応じた電気が発生する現象のことで、圧電効果といいます。その現象が発生する物質を圧電体、もしくは圧電素子と呼びます。防犯装置のセンサー等、圧電効果を利用したものは日常で身近に用いられています。逆に、電気を流すと物質が変形（振動）する現象は逆圧電効果と呼ばれますが、圧電型スピーカーはこの効果を用いたものです。

ハイファイ・オーディオで圧電型スピーカーといえば、殆どがスーパーツイーターです。弊社で入荷の多いメーカーの製品を一部ご紹介します。画像左はMURATAのES103Aで、圧電素子は球形のセラミックを用いています。画像右がTAKET（テイクティー）のBATMASTERで、圧電素子に高分子フィルムを波状に成型している事から、圧電ハイル型と呼ぶのがふさわしいと思います。

レコードプレーヤーのカートリッジにも、圧電型があります。クリスタル・カートリッジと呼ばれていました。一般的なマグネット+コイルのカートリッジに比べて出力電圧が高いので、PHONO入力以外のライン入力に接続する必要があります。画像左がNAGAOKAのNC-100（モノラル）です。画像右はLUXMAN SQ5Bの背面ですが、クリスタル・カートリッジ専用の入力端子が備わっています（X'talの表示）。

最後にオーディオとは関係ありませんが、エレクトリック・アコースティックギターにも圧電素子が用いられています。ブリッジのサドル部分の真下に圧電素子が敷かれており、ここで弦とボディーの振動を拾う仕組みです。圧電を英語でpiezoelectricという事から、広く「ピエゾピックアップ」と呼ばれています。
	ちなみにエレクトリック・ギターのピックアップは、レコードプレーヤーのカートリッジと同じ様にマグネットとコイルで構成されています。弦（鉄やニッケル）の振動がマグネットの磁場を変化させて電気信号を発生させています。構造的にMM型カートリッジに近いと思います。
次回の予定は今のところ未定ですが、やはりスピーカー関連についてお話しさせて頂きたいと思いますので、また宜しくお願い致します。

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こんにちは、京都商品部の徳重です。今回は、圧電素子を用いたスピーカー等についてお話させて頂きます。
まず、圧電とは何かということですが、ある特定の物質（水晶やセラミック等）に圧力を加える（変形させたり振動させたりする）と、その圧力に応じた電気が発生する現象のことで、圧電効果といいます。その現象が発生する物質を圧電体、もしくは圧電素子と呼びます。防犯装置のセンサー等、圧電効果を利用したものは日常で身近に用いられています。逆に、電気を流すと物質が変形（振動）する現象は逆圧電効果と呼ばれますが、圧電型スピーカーはこの効果を用いたものです。

ハイファイ・オーディオで圧電型スピーカーといえば、殆どがスーパーツイーターです。弊社で入荷の多いメーカーの製品を一部ご紹介します。画像左はMURATAのES103Aで、圧電素子は球形のセラミックを用いています。画像右がTAKET（テイクティー）のBATMASTERで、圧電素子に高分子フィルムを波状に成型している事から、圧電ハイル型と呼ぶのがふさわしいと思います。

レコードプレーヤーのカートリッジにも、圧電型があります。クリスタル・カートリッジと呼ばれていました。一般的なマグネット+コイルのカートリッジに比べて出力電圧が高いので、PHONO入力以外のライン入力に接続する必要があります。画像左がNAGAOKAのNC-100（モノラル）です。画像右はLUXMAN SQ5Bの背面ですが、クリスタル・カートリッジ専用の入力端子が備わっています（X'talの表示）。

最後にオーディオとは関係ありませんが、エレクトリック・アコースティックギターにも圧電素子が用いられています。ブリッジのサドル部分の真下に圧電素子が敷かれており、ここで弦とボディーの振動を拾う仕組みです。圧電を英語でpiezoelectricという事から、広く「ピエゾピックアップ」と呼ばれています。
	ちなみにエレクトリック・ギターのピックアップは、レコードプレーヤーのカートリッジと同じ様にマグネットとコイルで構成されています。弦（鉄やニッケル）の振動がマグネットの磁場を変化させて電気信号を発生させています。構造的にMM型カートリッジに近いと思います。
次回の予定は今のところ未定ですが、やはりスピーカー関連についてお話しさせて頂きたいと思いますので、また宜しくお願い致します。

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