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ようやく秋らしい気候になり旅行者の溢れる京都から、京都商品部 朴 高史です。 今回は前回に続き、最近買ったレコードと、それに纏わる本についてのお話です。 そのレコードがこちら |
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六代目三遊亭圓生の 「三遊亭圓生 人情噺集成」その一 CBSソニー(1973年)SOGZ 1〜13 25,000円 「真景累ヶ淵」1、宗悦殺し 2、新五郎 3、豊志賀 4、お久殺し 5、お累の婚礼 6、勘蔵の死 7、お累の自害 8、聖天山 「牡丹灯籠」1、お露と新三郎 2、御札はがし 3、栗橋宿 「乳房榎」1、おきせ口説 2、重信殺し |
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「三遊亭圓生 人情噺集成」その二 CBSソニー(1974年)SOGZ 14〜19 12,000円 髪結新三、上 髪結新三、下 梅若禮(れい)三郎、上 梅若禮(れい)三郎、下 松葉屋瀬川、上 松葉屋瀬川、下 |
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「三遊亭圓生 人情噺集成」その三 CBSソニー(1974年)SOGZ 20〜25 12,000円 双蝶々、上 双蝶々、下 ちきり伊勢屋、上 ちきり伊勢屋、下 札所の霊験、上 札所の霊験、下 当時、合計25枚組で49,000円と、思い切った値段で売られたようです。 |
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このレコードの録音時のことや、これに続く大プロジェクト「圓生百席」〈注−1〉の録音、またその時期に起こる戦後東京落語会最大の事件と、その渦中で噺家としての絶頂期と終焉迎える昭和最後の名人、六代目三遊亭圓生の裏側までも伝える一冊が、こちら |
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『圓生の録音室』京須偕充、青蛙房 (1987) 中公文庫(1999) |
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最近、私は落語にハマっておりまして、ハマるキッカケとなりましたのが、昨年の秋頃にNHK総合で放映されていたドラマ「昭和元禄落語心中」〈注−2〉です。本屋でちらちらと気になっていた漫画がドラマ化されたので見始めました。(当初は、岡田将生の老け役に違和感を感じてました。)東京落語〈注−3〉への本格的な視線に心惹かれて、続けて最後まで観ることとなります。(原作漫画も読み始めます。) |
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NHK総合「ドラマ10」『昭和元禄落語心中』 2018年10月12日から12月14日 https://www.nhk.or.jp/drama10/rakugo/ 画像は、NHKオンラインより |
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ドラマを見ていると、中で登場する落語〈注−4〉が気になり始め、(落語の内容が、ストーリーに微妙に絡められていたりします。)手っ取り早くサブスク(Apple Music)を検索すると、予想以上に多く落語が見つかります。〈注−5〉 物語の最初に出てくる噺「死神」の聴き比べなどを始め、(この時点では、柳家喬太郎や、春風亭一之輔すら知りませんでした。)ほぼ毎日、2〜3席ずつ聴くことが習慣になります。 また、YouTubeで、志ん生、文楽、圓生や、談志、志ん朝、米朝、松鶴などの昭和の名人の映像を観たり、ネットで古典落語のネタの由来を調べたり、落語関連のテレビ番組〈注−6〉をかたっぱしから録画したりと、どっぷり落語にハマって行くことになります。 |
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〈注−1〉圓生百席(Wikipedia「三遊亭圓生(6代目)」より) 『圓生百席』は、圓生の100以上もの演目をすべてLPレコード化するという企画(ソニーレコード、プロデューサー京須偕充、ジャケット撮影篠山紀信)。 『圓生百席』(当初『三遊亭圓生人情噺集成』として刊行されたものを含む)は延べ収録時間110時間をに超え、のちにCD化されたものではCD126枚(他にセットには特典盤2枚付)に及ぶという、日本の演芸界でも他に類を見ない大作。 すべて観客のいないスタジオで録音されており、異例な事だが演者自身が編集作業に立ち会って言い間違いや間の狂いなどを徹底して排除し、修復不能な場合は最初から収録し直す方法で製作された。 「あがり」と「うけ」のお囃子も演目ごとにすべて変えてあり、6代目三遊亭圓生自身が選曲している。 今でこそ珍しくないことだが、前例の乏しい当時、音源記録へ自身の落語を残そうと取り組んだ功績は大きい。2012年(平成24年)現在でもCDで発売されている他、ソニー・ミュージックダイレクトからWEB配信されている。 〈注−2〉『昭和元禄落語心中』(Wikipedia「昭和元禄落語心中」より) 『昭和元禄落語心中』(しょうわげんろくらくごしんじゅう)は、雲田はるこによる日本の漫画で『ITAN』(講談社)2010年零号(創刊号)から2016年32号まで連載。第17回2013年度文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞、 第38回(2014年度)講談社漫画賞一般部門、「落語を巡る愛憎劇に高座の巧みな描写を織り交ぜた清新な表現に対して」2017年、第21回手塚治虫文化賞新生賞をそれぞれ受賞している。 2014年12月にテレビアニメ化が発表され、まず第1期が2016年1月から3月にかけて放送され、第2期が2017年1月より3月にかけて放送された。 2018年にNHKでテレビドラマ化され、同年10月12日から12月14日までNHK総合「ドラマ10」で放送された。 〈注−3〉東京落語 私は京都在住ですので、落語といえば上方落語の土地柄(桂枝雀が全盛の時代です)です。東京の落語は、高校生の頃、本か雑誌で読んでなぜか買った名人5代目古今亭志ん生の「黄金餅」「火焔太鼓」や三代目桂三木助の「芝浜」のレコードを聴いてました。 〈注−4〉ドラマに登場する落語 「死神」、「鰍沢」、三遊亭円朝作の噺で、「野ざらし」、「品川心中」、「芝浜」、「居残り佐平次」、「明烏」などが、東京落語の定番の大ネタ、原作漫画の後半のクライマックスでは、「牡丹灯籠(お札はがし)」、最後はまた、「死神」で終わりです。 「死神」はグリム童話の「死神の名付け親」が原作とされてます。(諸説あり) 〈注−5〉Apple Musicで聴ける落語 三田落語会(公益財団法人仏教伝道協会主催の落語会、2009年2月よりビクター落語会の後を受けて「本格・本寸法の落語を楽しく演じて、楽しく聴く」をコンセプトに開催されている。)の配信、ソニーミュージックの毎日新聞落語会シリーズ、ソニーミュージック「来福」レーベルの朝日名人会ライブシリーズの一部、ポニーキャニオンの桂歌丸 名席集など、現在東京で活躍中の落語家を中心に多く聴けます。 (上方落語は、東京中心に活動中の露乃新治が聴けるくらいです。) 〈注−6〉落語関連のテレビ番組 「落語ディーパー!〜東出・一之輔の噺のはなし」NHK Eテレ 不定期 最初に見たのが「鼠穴」の回で、6代目圓生と立川談志の聴き比べなど、かなりマニアックなものでした。 「はやおき落語」WOWOW 早朝の月〜金で放送されていた番組 渋谷ユーロスペースで開催されている二つ目などの若手落語家による「渋谷らくご」が中心で、1日一席ずつ100回放映されました。春風亭一之輔や神田松之丞などが輩出された注目の会で、瀧川鯉八の新作落語と玉川大福の新作浪曲に衝撃を受けました。(現在、不定期で再放送中) 「日本の話芸」NHK Eテレ(Wikipedia「日本の話芸」より) 毎週、おおむね50歳以上のベテランクラスの一演者が落語、または講談を演じ上げる。1回の放送で出演する演者は1名だけである。番組開始から1993年までは浪曲、漫才、漫談なども取り上げられた。 江戸落語の場合は虎ノ門のニッショーホールで開催の「NHK東京落語会」、上方落語の場合はNHK大阪ホールで開催の「NHK上方落語の会」、講談の場合は東京・浅草木馬亭での収録や「NHK講談大会」で公開録画で収録した映像が放送される。 「落語研究会」(Wikipedia「落語研究会」より) 東京落語界の第一線にある落語家が出演する番組である。TBSテレビの地上波・BSデジタル・CSデジタルの3チャンネルで放送されている。それぞれの編成は若干異なる(地上波=1席、BS・CS=2〜3席) 国立劇場での収録映像と、解説部分で構成される。解説:京須偕充、聞き手:外山惠理(TBSアナウンサー/2015年1月以降)。 2012年9月までは竹内香苗(担当時はTBSアナウンサー)、2014年12月までは長岡杏子が担当。 落語が始まる前の、会場内の静まりかえった様子から放送するのが特徴。出囃子の曲名も表示される。 などなど。 |
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『昭和元禄落語心中』雲田はるこ(講談社) |
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『昭和元禄落語心中』のストーリーを少し紹介します。 「与太郎放浪編」...1990年代東京、刑務所慰問で聴いた落語(死神)を頼りに、昭和最後の大名人、八代目遊楽亭八雲に、刑務所から出所したての元ヤクザの男(与太郎)が弟子入りを志願するところから始まります。 気難しく弟子など取ったこともない名人八雲が、なぜかその男を内弟子に迎えるところから物語は展開し始めます。その頃八雲は、亡くなった兄弟子(遊楽亭助六)の娘、小夏を養女として迎え、同居しておりました。 ある日の八雲の独演会でのこと、開口一番を任された与太郎は、前日、偶然見つけた助六の落語のレコードに何かを感じ、徹夜で聴きこんでしまいます。前座噺の「初天神」を助六そっくりに演ってしまい、おまけに、八雲のとり噺「鰍沢」の最中に居眠りをしてしまいます。 怒った八雲から破門を言い渡されるのですが、小夏のとり繕いと、ある約束を交わすことで、破門は解かれそして、八雲は彼らに自身と助六が出会う昭和の初めの事を話し始めるのでした。 「八雲と助六編」...昭和の初め頃のこと、怪我で舞踊を諦めざるを得なくなり、あまり興味のない落語の世界に入ることとなった後の八代目八雲(前座名 菊比古)は、同じ日に入門する落語好きの少年信さん(後の助六)と出会い、二人は共に内弟子修行から太平洋戦争乗り越えて、苦悩し、成長し、また挫折を感じ、戦後の落語全盛期を迎えます。八代目を継ぐ事となった菊比古なのですが、ある悲劇で助六が死に、孤独をかみしめることとなり、落語と心中を、と思うようになるのでした。 そして時代は戻り、真打となった与太郎が、助六を襲名することとなる「助六再び編」へと続きます。(あまりネタバレしないように気をつけたのですが・・・) ・・・と、こんなお話なのですが、この頃には多少の蘊蓄を得ていた私、八代目遊楽亭八雲に、六代目三遊亭圓生を見てしまいます。(原作者の雲田はるこさんもインタビューでおっしゃってます。)〈注−7〉 事故による幼少期の挫折から落語家への道のり(圓生は義太夫語り、八雲は舞踊)、戦前にはあまり評価されず、戦後から次第に実力を見せ始めるところなどは、圓生を八雲のモデルしていると思うところです(戦時中、六代目圓生は、古今亭志ん生と満州へ慰問に行ってまが、八雲は一人内地に残されるところは意識的に変えてるところかと思われます。)。助六が亡くなり、孤独を感じつつ「死神」が様になってゆく八代目八雲と、70年代初頭に志ん生、文楽も亡くなり〈注−8〉、昭和最後の名人と呼ばれた六代目圓生の心情が重なります。 |
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そんな昭和最後の名人六代目三遊亭圓生が、落語協会会長の座を五代目柳家小さんに引き継ぎ、香淳皇后の古希の祝いの御前で「お神酒徳利(おみきどっくり)」を上演した年に録音されたのが、今回のレコード「三遊亭圓生 人情噺集成」その一から三です。 三遊亭円朝の代表的な怪談噺「真景累ヶ淵」で8枚(これで、全体の半分くらいだそうです。)、「牡丹灯籠」が3枚、「乳房榎」が2枚(これらも長尺噺ですが、落語らしいところの抜粋です。)、「双蝶々」、「髪結新三」などの圓朝作のものに、六代目圓生が得意とした「ちきり伊勢屋」、「松葉屋瀬川」などが含まれています。 |
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当時、三遊派本流の頂点にあった72歳の六代目圓生に対峙したのが、 30歳のCBSソニーレコードの若きプロデューサー京須智允氏。〈注−9〉 前例のない、長尺物の人情噺をレコード化する企画の依頼で、六代目圓生との緊迫したやり取りから始まりますのが、今回の本、京須智允著『圓生の録音室』です。やり取りは緊迫感の中進むのですが、意外にあっさりというか、ノリノリで承諾する六代目圓生。 |
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録音する噺の選定、タイトルは、三遊亭圓生が強調される事、出囃子、うけの曲を全曲違え、選曲を自身がやる事などが決められ、録音が始まりますと、テープチェックから、部分編集や録り直しなども自身による提案でした。(その後の圓生百席にも受け継がれます。) 約5ヶ月後、完成された「三遊亭圓生 人情噺集成」その一、13枚組みで25,000円と高額な設定でしたが、篠山紀信氏による写真に、豪華な意匠、内容の話題性もあり概ね好評に受け入れられます。 その二、その三と製作される中で、企画を進められたのが、1960年〜62年に出版された、口演集「圓生全集」をレコード化する企画で、最初は拒んでいた六代目圓生ですが、人情噺集成の成功もあってか、晩年まで製作が続けられたのが「圓生百席」です。(1977年の110席目が最後の録音で、1979年の11月に発売されるのですが、同年の9月には、六代目圓生は亡くなります。) 「圓生百席」の制作最中で起こったのが、1978年の落語協会分裂騒動です。大量の真打昇進に理事会と対立する事となる六代目圓生が、談志、志ん朝らと共に、落語協会を離れ、落語三遊協会を設立となるものの、談志、志ん朝らの途中離脱などあり、失敗します。 自身を含め、その弟子たちと惣領弟子の三遊亭圓楽とその一門は、寄席への出演ができなくなりますが、ホールでの独演会などで、六代目圓生の評価は、さらに上がってゆきます。〈注−10〉 |
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根なし草 語る浮世を円く生き 圓生 画像は「落語ファン倶楽部 official情報」より http://rakugofanclub.blog6.fc2.com/page-34.html |
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と、今回のレコード「三遊亭圓生 人情噺集成」が以降の落語のレコードの価値を上げ、同様の企画の全集ものなどが各社から出されるのですが、現在、落語のレコードの中古価値は非常に低い様です。(今回のもまとめて数千円で入手できました。安すぎです。) アナログレコードがブームで落語も盛り上がりを見せてるのですが、落語のレコードになるとそうでもないようです。ですが、こんな今こそが買い時なのかもしれません。(価値が上がるかは不明です。) ということで、私が「これは」という落語のレコードを紹介します。 |
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まずは上方落語のこちら、「桂米朝 上方落語大全集」第一集〜第二十三集(1973〜1978)東芝音楽工業 各二枚組で46枚に100席の噺を収録。1972年〜1977年の各地ホールでの実況録音。(40代後半から50代にかけてのまだ若々しくもある噺が聞けます。) |
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次は、落語名高座全集(1981)コロンビアレコード 1950年代から60年代の戦後落語全盛期の名人たちの、出来る限りレコード化されてない音源が集められており、また、戦前の伝説の名人の希少なSP音源とをまとめた13枚。 |
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もう一枚はこちら、 「落語 柳家小三治 時そば 錦の袈裟 直接切削原盤制作方式」LSM-2001 ロブスター企画(パイオニア)(1978) オーディオマニアでもある人間国宝の柳家小三治、(落語のまくらで、CDプレーヤーを持ち込み、オーディオCDの音質改善と、CDの裏に切り込みを入れる実演をしたと著書「まくら」に記されております。) ダイレクトカッティングのこの一枚は、現在も高値がつくようです。(私は、買いそびれております。)〈注−11〉 |
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とはいえ、落語はやはり生で聴かなければと、寄席やホールの落語会へ出かけるようになります。 関西の落語の定席には、上方落語協会が運営する「天満天神 繁昌亭」、昨年神戸に出来た「神戸新開地 喜楽館」とあり、それと米朝事務所の桂ざこば師匠が作った西成の動楽亭(米朝事務所の定席)と3ヶ所あります。 昼はいわゆる寄席興行で、夜は独演会などの企画による興行が連日行われているので、いつでも上方落語は聴けます。(私は、繁昌亭の夜興行、笑福亭たま氏の「月刊笑福亭たま」に数回行ったくらいですが。) しかし東京の噺家の落語となるとホールでの大看板の落語会が年に数回あるくらいかと思いきや、ネットで見つけたのが、「吉田食堂」が企画するの落語会。いま、まさに脂がのった東京の落語が聴けます。〈注−12〉 |
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今回の東京(江戸)落語のお話に少しでも興味を持たれたら、こちらがお勧めです。 光文社ウェブサイト「本がすき。」で連載されてました、広瀬和生『21世紀落語史』。 https://honsuki.jp/series/rakugo |
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ヘビメタ雑誌の月刊「BURRN!」の編集長でありながら、無類の落語好きで落語関連の著書も多い広瀬和生氏。カリスマ古今亭志ん朝が亡くなった2001年から、現在までの東京落語会の変遷を非常に分かりやすく、また大変に面白く書かれていてすごく参考になりました。(全80回の連載は、先日終了しましたが、今のところ初回からすべて読めます。) |
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落語をある程度聴いてきますと、同じネタを繰り返し聴くことで(演者は変わります。)内容は覚えてしまっても、噺家それぞれの解釈や演出を聴き比べたりすることが面白さとなってゆき、より深く落語を楽しめるようになります。 誰それのこの噺が聞いてみたいなどと思うのですが、東京の落語の場合、演目は公表されないのが決まりのよう(出番直前に客席の様子でネタを決めるそうです。)です。例えば、春風亭一之輔の「五人回し」が聴きたいと寄席や落語会に出向いてもそれを叶えることはほぼ不可能です。 (上方では、演目は公表されるのが普通です。) そこで頼れるのが、レコード、CD、サブスクまたはDVDにYouTubeです。歴史的名人にも会えるので、例えば六代目圓生の「五人回し」との聴き比べも可能です。(三木助と談志と談春の「芝浜」の聴き比べも可能です。) 最後はこちらでお楽しみください。では、ごゆっくり。 「死神」 三遊亭圓生(TBS 落語研究会の映像かと思われます。) |
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〈注−7〉本の情報サイト『好書好日』「雲田はるこさんインタビュー 大好評「昭和元禄落語心中」とマンガ家デビュー10周年」 https://book.asahi.com/article/11935434 〈注−8〉戦後の落語全盛期に活躍した八代目桂文楽が1971年に、五代目古今亭志ん生が1973年に亡くなります。 〈注−9〉三遊派 さんゆう‐は サンイウ‥【三遊派】〘名〙 落語家の一派。初世三遊亭円生を祖とする門系で、三遊亭を名乗るものが中心をなす。初世三遊亭円朝など多くの名人、上手を輩出して、柳派(やなぎは)と対抗し、とくに明治に入り繁栄した。(コトバンク:https://kotobank.jp/ より) 〈注−10〉落語協会分裂騒動(Wikipedia「落語協会分裂騒動」より) 1978年に、江戸落語の団体である落語協会において、当時の会長5代目柳家小さんらが行った真打大量昇進に対して、前会長で最高顧問の6代目三遊亭圓生がこれに反発する形で落語協会を脱退して新団体の落語三遊協会を設立した事件を言う。 この騒動を題材に書かれたベストセラーが『御乱心 落語協会分裂と円生とその弟子たち』三遊亭円丈(1986、主婦の友社)、犠牲者である川柳川柳(当時、三遊亭さん生)の『寄席爆笑王 ガーコン落語一代』(2009、河出文庫)でも触れられてます。 |
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〈注−11〉ダイレクトカッティング(Wikipedia「ダイレクトカッティング」より) レコード制作方式の一つで、レコード制作において通常行われる、オリジナルテープへの録音・編集・マスターテープの作成、というプロセスを通さず、収録した音曲等をその場でミックスダウンし、そのままラッカー盤をカッティングマシンでカットする、という制作方式である。 ロブスター企画(パイオニア) アテネレコード株式会社とパイオニアとのコラボレーションで1977年にダイレクトカッティングによるレコード制作がされたようです。 〈注−12〉「吉田食堂」が企画するの落語会 柳家さん喬師匠をはじめ、桃月庵白酒や柳家喬太郎、三遊亭白鳥から若手の柳家わさび、柳亭小痴楽や玉川太福などと、幅広いラインナップです。(春風亭一之輔や神田松之丞も常連だったのですが、超売れっ子になったこれからはどうでしょうか?) 「吉田食堂」http://yoshidashokudou.com/ |
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