ORACLEのDELPHI MK4 GOLD＋FR-64fx ハイファイ堂メールマガジン第703号丸の内店

ORACLEのDELPHI MK4 GOLD＋FR-64fx
ハイファイ堂メールマガジン第703号丸の内店

7月も半ばとなり、東京でも連日35度近い気温が続いていますが皆さま如何お過ごしでしょうか。私は3連休の間配達に出て、久しぶりに昼間の夏の日差しの強烈さを体感し驚いています。こまめな水分補給が大事ですね。今回のメルマガは上林がお届します。
今回は丸の内店で試聴したORACLEのDELPHI MK4 GOLD＋FR-64fxの感想です。
試聴の感想の前に個人的なことを書きますと、ハイファイ堂に入社するまではオーディオ自体に興味はあったものの、いろいろな音楽をいっぱい聴きたい！という思いが強かったため、ソフトの方に注力していたため、家電量販店で販売していたミニコンポで音楽を聴いていました。ハイファイ堂に入社して一番驚いたことはアナログレコードの音の良さでした。私は一番好きなアーティストがビートルズなのですが、試聴用で店にあったアルバムを聴いてアナログ独特の音色に聴き惚れてしまったことを鮮明に覚えています。
今回DELPHI MK4 GOLD＋FR-64fxを試聴した感想は、その時の興奮が蘇るくらいのものでした。以下そのシステムです。・コントロールアンプ　SONY TA-E88 ・パワーアンプ　SONY　TA-N88 ・スピーカー　DIATONE DS-2000HR

ORACLEのDELPHIはやはりその独特で美しい、孤高とも言えるデザインがまず目を引きます。 30年以上の歴史を持ち、未だに進化を続けている、というのも凄い事です。振動制御をより完全にした積層型ターンテーブルやオラクル独自のサスペンション方式を搭載しています。SN比が高く、クリアな音色というのが日本の代理店のHPでも確認できる情報でしたが....。試聴はやはりビートルズ、ということで「アビイ・ロード」にしました。一聴して、収められている音が非常にクリアにトレースされ、演奏の隠し味的にかすかに入っているような音が聴こえることに驚きました。あとはボーカルの艶やかさです。「ビコーズ」での3人のコーラスにおける艶っぽさとそれぞれの声部が分かるような鮮明さ、B面のメドレー全体におけるどこか静謐感をたたえた雰囲気の再現性は特筆に値するように感じました。このクラスのレコードプレイヤーをじっくり試聴する機会はなかなかないので貴重な経験でした。
	試聴に使用したビートルズの「アビイ・ロード」。1969年にリリースされた実質的なラストアルバム。リリースは1970年の「レット・イット・ビー」より前ですが、録音自体はその約半年後になります。A面はメンバー4人の個性が発揮された曲が、B面はえも言われぬ美しい曲が並ぶメドレーが収録されています。横断歩道を渡るジャケットも印象的な、後期の名盤です。