ハイファイ堂メールマガジン

今回、11回目のメルマガとなります、日本橋店の小林です。かなり冷え込む季節となって参りましたが、いかがお過ごしでしょうか。今回は、人間の聴覚が経年と共にどのように変化して行くのかを考えてみました。あくまで、私の主観と知人、友人、知り合いのお医者様等からお聞きしたお話なので、御意見が相違することも勿論あるかとは思いますが、軽く聴き流して頂ければ幸いです。
人間が聴こえる音の周波数帯域は20Hzから20000Hzまでです。しかしこれは、年齢や過去に受けた聴覚障害、性別によってもばらつきがあるそうです。大半の人は10代で20000Hzの周波数域は聴こえなくなり、年を重ねるにしたがって高周波数帯域を聴く能力が低下して行くそうです。
	それが20代になると…18000Hz程に下がってくるそうです。最近はイヤホンHDプレーヤーや携帯電話の頻繁な使用で、聴覚神経や聴覚器官の劣化が更に加速傾向にあるとの事、怖い…ですね！基本的に大音量、爆音レベルは聴覚神経、聴覚器官にダメージを与えて行き、損傷し続けてきた器官、神経の復元には膨大な時間がかかるとされているそうです。職業柄、ちょっと怖くなってきました。
そして30代〜40代になると、15000〜17000Hz程までが限界だそうです。　（画像/S-2EX　現行品　34〜100000Hz）
	それが、50代では13000〜15000Hzまでとなり、加えて聴こえる音量も低下していきます。つまり、高齢になるほど耳が遠くなるのは当たり前ということです。(画像/Spendor bc2 　1975発売 40〜20000Hz)
最近のスピーカーの性能を見てみるとハイサンプリング対応となって高域再生の上限が50000Hz、100000Hz とますます高くなって、特に国産スピーカーなどでは、50000Hz以上、中には200000Hzまでのものもあります。それに対して、インポートスピーカーのほとんどは20000Hzか25000Hzとなっていて、50000Hzまでのものはほとんどないと思います。現在、当店などのお客様でオーディオをちゃんと聞こうとする人の年代の大半は40代〜60代で、その年代からすると最近のオーディオは若く、加えて聴力が優れているという条件が両立しない限りは全ての音を聞くことは出来ないわけです。つまり20000Hzの音でさえ、知覚出来るのは、ほとんど10歳位までの子供に限られるということで、周波数という言葉の意味もわからない年齢なんですね。…ということで、本当に心地よく音楽を聴こうと思った時、私はやはり昔の機器、そしてアナログに耳がいくのは当然かな…と思う今日この頃です。今回も個人的な興味の話にお付き合い頂き、有難うございました。

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