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ちょっとした音質向上をしてみては・・・大須本店　越濱　靖人
アンプはセレクターやボリュームなど接点を多く通ります。この接点は日々空気に触れる事によりどんどん酸化します。この酸化が電気の流れを悪くし音質が低下します。これを解消するだけでかなりの音質向上が期待できます。
	道具は必要ありません。ツマミを回し接点を復活させます。馬鹿にしがちですが効果を確かめて下さい。必ず効果があります。 ※古いアンプがよく分かります。電子式セレクターのものには効果がない場合もあります。
最初に効果を比較するためCDやレコードを適音量で再生しておいて下さい。接点操作をする前とした後で音質の違いがよく分かります。オススメはクラシックのピアノ曲、歯切れの良いロックなどです。音質の違いが分かりやすいです。一番良いのは自分がいつも聞いている曲を再生しておくと音質の違いが分かります。
	まずはインプットセレクターです。最初の接点である入力セレクターはCDやフォノ、AUXなど数カ所の接点が存在します。このつまみを何度も往復させて下さい。はずかしながら私はセレクターの気持ちで出来るだけ接点を研磨するようにツマミを回しています。これは人間で言うストレッチ運動に相当します。使っている入力部分を通り越し右に左に何度もひねってみます。徐々に透明感が増し音のつながりが良くなってきます。
忘れていけないのがテープモニターセレクターです。これは大抵のプリメインアンプやプリアンプに付いている接点です。通常使っていないツマミですが実は音声が通っています。これも出来るだけひねって酸化を除去しましょう。更に透明感が増してきます。音が自然に、マイルドになってきます。
	いよいよメインボリュームです。いつも同じ場所で使用していると導通が悪くなっている場合があります。その理由に１．ボリュームが同じ場所だとその近隣に埃が付着している。２．その接点のみに微量の電気が流れている場合、カーボン皮膜が酸化しやすい上記からボリュームも音を聞きながら左右に何度もひねってみて下さい。少し音質が変わってくるかもしれません。私のオーディオでは変化が出ています。
この部分にも着目して下さい。トーンコントロールです。ソースダイレクトを使用している方はあまり影響ありませんがマッキンやチェロを使っている方は常にここも音声が流れています（一部機種を除く）この部分も軽くひねりカーボン除去を試みて下さい。結構効果があります。アンプ内部のイコライザー回路の電気増減を繰り返す事でコンデンサー、トランジスターの活性化にも繋がります。
	スピーカー端子のストレッチ運動も効果抜群です。特にスピーカー端子とケーブルを摩擦させる事で導通を良くします。これにより血の巡りを良くし音がこなれてきます。接点を削って導通を良くします。おっと、ここでも少し改善されたように感じられます。ただし何度もやりすぎるとダメです。接触部分が削られ過ぎ端子がダメになってしまいます。注意して下さい。
こんな部分の接点もストレッチ運動で効果が期待できます。カートリッジのロッド部分です。レコード針は微量の電気しか発電しないため接点酸化は致命的な音質劣化に繋がっています。たまにはリードワイヤーの抜き差しや回転が効果あります。
定期的に電気を入れておくだけでも結構違います。さらには聴く前は一度接点運動をすることでかなり音質は保たれます。古いアンプは機器のストレッチが必要です。永く愛機を持続させ、常に最高の状態でオーディオを聴いていただきたいものです。越濱　靖人

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