ハイファイ堂メールマガジン

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こんにちは、ハイファイ堂大須本店の王展です。 9月なのに名古屋まだまだ暑いです、、、

	オーディオ装置の中でアンプはスピーカーに次いで重要な機器。たとえて言えばスピーカーが人間の容姿を表すとすればアンプはそれに魂を吹き込む役目などといわれています。スピーカーシステムから最高の特性を引き出しために必要の条件は数多くありますがなによりも出力特性の適切なパワーアンプを選択することです。
そういう大切なアンプにもいろんな種類があるが、大きく分けるとデバイス（素子）の違いで、真空管とトランジスター（以下、ＴＲ）に分けられる。

昔ＴＲアンプが発売されたときは、もうこれで真空管の時代は終わりだといわれたもので、物理特性がトランジスターに比べて数段落ちるし、ダンピング特性が良くないし、出力も小さくスピーカーを駆動する力も弱い。アンプの特性評価項目である、矩形波応答特性や歪率、周波数応答特性などで、明らかにトランジスタアンプやデジタルアンプのほうが優れています。でも、聴き比べると真空管アンプのほうが「よい」と感じる人も多いすね。
純粋にアンプのみの特性を比較すると歪の発生の仕方がかなり異なります。真空管で採用される増幅回路はそのほとんどがＡ級増幅回路ですが半導体アンプではＢ級やＡＢ級のものがかなりあります。半導体アンプでも高級機ではＡ級増幅回路を使用しているものもありますが、エネルギー効率が悪いので、一般にはあまり採用されません。この増幅方式の違いが発生する歪の違いになりますし、また、増幅素子そのものである真空管と半導体の性質の違いによるものもかなり大きな違いになります。単純に真空管1本とトランジスタ1本を比較するとその電気的な特性では真空管の方がずっと優れているといえます。

真空管の高調波歪みが偶数次高調波歪み多いです。偶数次高調波歪みは楽器や自然界の音に多く含まれる周波数で、その偶数次高調波歪みが多いと、音は人の耳には自然に、あるいは生々しく聞こえる。一方、奇数次高調波歪みは人の耳には不快または金属的に聞こえる周波数で、トランジスタアンプの音にはその奇数倍周波数が真空管アンプの音よりも多く含まれている。そのため「真空管アンプはよい音を出す」、という事です。真空管アンプは独特の暖かみのある音が魅力です！女性ボーカルを雰囲気だけで聴くのは、やっぱり真空管アンプです。
なお真空管アンプの欠点もいくつがあります。 1.真空管アンプのだめなところは、なんと言ってもパワーが足りないことです。昔の100dBを超えるようなスピーカーならいいかも知れませんが、現代の能率の低いスピーカーを鳴らすには不向きです。特に小型のスピーカーでは、帯域を広げるために能率が犠牲になっているため、さらに真空管のパワーアンプでは不利になります。 2.振動、衝撃に弱い。真空管は強い振動、衝撃により、内部電極の位置が変わり、特性が変わってしまうことがある。特に旧型の真空管や精密な内部構造を持つものなどの場合、内部で電極やヒーターがタッチして使えなくなることもあるので、十分注意が必要です。 3.真空管は内部にヒーターを持つのが宿命であり、動作中は常に加熱しなければならないため、消費電力が大きい。また、ヒーターが温まらないうちは増幅作用がなく、電源をオンにしてから音が出るまでしばらくかかる。

真空管アンプとトランジスターアンプ一概にどちらが良いかは言えません。使用しているＳＰの能率や個人の好みの差による使い分けになっています。皆さん、アンプの選びで悩んでいますか？是非ご相談ください。