ハイファイ堂メールマガジン

マッキントッシュC34Vのコンデンサー違いを2機種比べてみました。大須本店　越濱　靖人

今回はハイファイ堂で初となるMcintosh C34Vプリアンプのフルメンテナンス・コンデンサー交換をしました。音質を大きく左右するパーツの交換なので音質を確かめるべく２種類のコンデンサーを用意し交換してみました。上記写真は元々付いていたコンデンサーです。おおむねルビコンを多く使用している様です。・ニッケミ KMG（ケーエヌジー）　オーディオの修理で良く使用されるフラットなコンデンサー。・ニチコン MUSE（ミューズ）　オーディオ界では知られた有名コンデンサー。試聴したアンプとスピーカースピーカー JBL 4344 パワーアンプ　Mcintosh MC2500 違いが大きく出ました。

ニッケミKMG 105度コンデンサー（茶色い筒状のコンデンサー）まず気付いたのは張りのある中域。これはコンデンサを新しく交換したせいもあると思います。いかに前のコンデンサーが抜けていたか・・・と思わせるほど生き生きとした張りを感じました。全体的にイヤミな誇張感が無くマッキンの特徴をうまく引き出したかまぼこ型のサウンドだと思います。素直で非常に扱いやすいサウンドです。中低域の厚みがやや増した様に感じましたが決してクドくない、良い意味で太くなった感触です。高域のヌケも悪くなくキラキラする事もありませんでした。

・ニチコン MUSE（ミューズ）音が出た瞬間！！メリハリ感がスゴい。カラッと乾いてズバッと抜ける。超ハデなズバズバサウンド。正直けっこうイイと思いました。これがヨーロッパのアンプであれば場違いなサウンドだと思いますがマッキントッシュは何といってもアメリカのアンプ。ざっくりズバッとアメリカンサウンドでいいんじゃないでしょうか。とかくドンシャリサウンドはマニアにとって敬遠されがちですが私は良いと思います。マッキンの中でもやや温めのC34Vにはこのヌケの良さ、明るい表現、キレの良さが相まっていい塩梅だと感じました。中低域はキレが良くなったせいか若干少なくなった様な感じもしましたが、もともと太めのマッキンサウンドなので何ら問題無いかと思います。リアリティーと解像度が高まったサウンドはJAZZファンのみならずクラシックファンの方にも好印象かと思います。チェロの生き生きとしたサウンドもvery goodでした。

私の主観で書いてしまいましたが音質は個人の好みが全てです。どちらも個性がありいい感触でした。やはり２０年経った筐体はオーバーホール／もしくはメンテナンスをすべきです。より良い音響環境を作り出して頂ければと思います。只今、大須本店に２台常設しています。ゴールデンウィークにお時間のある方は是非一度体感下さい。大変興味ある試聴になると思いますよ。ハイファイ堂　大須本店名古屋市中区大須３−１１−３０ 052-249-2600　こしはま迄

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