ハイファイ堂メールマガジン

こんにちは、品質管理部の滝本　豊です。今回はレコードプレーヤーの梱包について紹介いたします。トーンアームなどの精密部や割れ易いダストカバーがありますので、輸送事故を防げる梱包が必要となります。機種によって構造や形も違い全てに対応出来ないですが、一般的機種／国内発送前提の標準梱包で説明させて頂きます。



まずダストカバーを外し上記写真部分がポイントとなります。シェル／カートリッジは取りアームを動かない様に固定。縛ったつもりでも動かしてみると外れる場合があるので厳重チェック。ウエイトを抜き電源ケーブルのコンセント部で本体に傷が付かない様保護します。アース端子のネジが緩んだままだと折れる可能性があるので締めておきます。最後にターンテーブル／ゴムマットを外す。

注意！　PIONEER PL-30/50/70シリーズ等でアーム軸上部のオイルカップにシリコンオイルが注入されている機種は必ずオイルを上右写真の様なスポイトで抜き取り容器に入れます。オイルを入れたまま輸送するとアーム軸や内部に流れ込み制動不良の原因になります。

外したターンテーブル／ゴムマットは上左写真の様にスチロールで周囲を囲い底に入れます。エアーパッキンの凸模様は必ず外にして包みます。圧力がかかるとゴムマットに丸い模様痕が付く場合あり。機種によってはターンテーブルの高さが周囲を囲んだスチロールの厚みより出る場合があるのでその場合は高さ調整します。その上に段ボールを置き、出し忘れ防止でターンテーブル在中の表記。

エアーパッキンで包んだ本体を載せアーム、操作部分、凸部は避け上左写真参考にアームの高さ以上になるスチロール柱を周囲に造ります。柱が外れない様テープでしっかり止めておきます。柱が取れてはアーム保護の空間になりません。輸送事故に繋がります。

アーム部分以外にパッキンを詰め、ウエイト等付属品はアーム部より遠ざけた位置に動かない様固定。ウエイトを抜き忘れると輸送中に外れアーム破損、本体に傷、ダストカバー装着梱包ではカバー割れといった原因になります。次にスチロール1枚を柱にしっかり載る大きさでカットして置きます。

ダストカバーは割れ易く上からの外圧により中心部が下がり破損しない様エアーパッキンで内側を補強しておきます。ダストカバーを包む時も丸模様付着防止でエアーパッキンの凸側は外にします。

	最後にダストカバー周囲、上部にパッキンを詰めて伝票／取説等を入れ、スチロール板を載せれば完成です。

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