ハイファイ堂メールマガジン

いよいよ秋めいてきたところで、本格的なオーディオシーズン到来！！夏の間は暑くて少々遠ざかっていた方でここ最近復活したというお話を小耳に挟みます。大須本店の及川です。秋〜冬になると、真空管アンプに関するお問い合わせが不思議と急増します。やはり涼しくなると暖かいものが恋しくなるからでしょうか。そこで今回は、真空管アンプの入り口へご案内したいと思います。
「真空管アンプに興味があるのですが、どう選んだら良いか分からないんですがお勧めはどれですか」とよく伺います。やはり入り口としては、プリメインが馴染み易いかと思います（鳴らしたいスピーカーが大口径、能率が良くない等の場合はプリメインではうまく鳴らず、当てはまらないケースもあります）。ブックシェルフ等あまり大きくないスピーカーであればだいたいプリメインで大丈夫だと思います。

まずはLUXMANのSQ5B（左）とSQ38FDMK2。国産の真空管アンプメーカーと言えば外せないラックス。現在も真空管アンプの現行品が出ておりますが、個人的には断然こちらがお勧め。どちらも真空管らしい艶と厚み、温もりのある音色が楽しめます。ルックスとしてはレトロなSQ5Bが好みです。ビンテージスピーカーと相性抜群です。 SQ38FDMK2はスピーカーもあまり選ばない優等生タイプ。出力も30W+30Wと使い易さも魅力です。SQ38シリーズの中でも鉄板です。音の厚み、透明感等のバランスの良さが沢山の方から支持を受けています。SQ38FDMK2は10/5現在大須本店にあります、試聴可能です。 SQ5B 1965年発売　14W+14W SQ38FDMK2　1974年　30W+30W
	LUXが良いのはわかるけどできれば小さいのが欲しいと言う方にはコチラ。 SQ-N100です。2007年発売モデル。さすがに上の2台には負けますがしっかりとラックストーンを受け継いでいます。シンプルな操作性、お洒落な外観、何と言ってもその小振りなサイズが魅力。出力は10W+10W。

続いてはTRIODE。トライオードはよくお客様からもどうなの？と質問を頂く事もあり、ちょうど2台在庫があったので紹介します。左からPSVANE-WE300Bを搭載のTRV-A300SR-WE300B。右はTRV-A300SEシングル。 300B使用、外観もかっこよく人目を引くモデルです。繊細さ、透明感が感じられます。あっさりした質感をお求めの方には良いと思いますがこってり好きの方にはお勧め致しません。シングルの方はフォノイコ乗っていないタイプです。どちらも出力8W+8W。 10/5現在、どちらも日本橋店にあります。
続いてUESUGI　UT-50。TEAC・UESUGI共同開発のタンノイのリファレンス用として有名なモデル。上杉のアンプとはいえ、U-BROSとは一味違います。。真空管らしいしなやかさと押し出し感が楽しめます。しっとり感のある音色です。出力22W+22W
	英国製EAR　869ブラックバージョン。3極管EL519を使用したシングルアンプです。シングルながらもなかなかのパワー感があり、音の消えゆく余韻を巧く表現してくれる印象です。ヨーロッパ系のブックシェルフ等小型〜中型スピーカー等にお勧めです。出力14.5W+14.5W
メイド　イン　イタリーのUNISON RESEARCH　SIMPLY FOUR。EL34×4本使用、甘美で艶の乗った色っぽい音色が特徴。ウッドを使用した独特のデザインはインテリア製も高く、電気を消して電源を入れると赤く灯が入る様は何とも言えません。これに限らずヨーロッパ系のアンプは余韻があり雰囲気があるモデルが多いです。ソナスやハーベス等ヨーロッパ系スピーカーと合わせると纏まりも良いです。フォノイコ乗っていません。 1995年発売モデル出力14W+14W

最後はメイド・イン・アメリカ。左からMcIntosh MA230。7591使用のプッシュプル。ガラスパネルの美しいフロントパネル、グリーンのライトが格好良いです。マッキンらしく肉厚で押し出しの強い音色はやはりビンテージのJBLやALTEC等とも相性抜群！濃密でこってりした音色が堪能できます。 1964年発売モデル出力30W+30W 右側はstromberg-carlson　ASR-433。アメリカのアンプはつまみ類が大きいモデルが多い中、珍しい小さ目のツマミ、レトロ感が何とも言えないモデル。6BQ5プッシュプル。カラッとした乾いた音色とバリバリ元気よく鳴る印象。個人的にはALTECと合わせるのがお勧め。出力8W+8W 両機とも、外観からも想像に難くありませんが太く厚みがあり元気のよい鳴りっぷりがいかにもアメリカンです。
	最後はちょいとマニアックですがHEATH KIT　WA-P2+W4-AM。真空管モノラルのプリとパワーのセットになります。乾いた感じの中に歯切れの良い爽快感があります。サイズ、外観からも想像以上の音色で、予想を裏切られる事間違い無し。言うまでもありませんがビンテージ系のスピーカーとの絶妙のコンビネーションです。
思いつくまま、真空管のプリメインをつらつらと紹介致しました。真空管らしい音色が欲しいのであれば、ビンテージのアンプが良く、透明感や清涼感のある音色がお好みであれば新し目のアンプをチョイスされると良いと思います。今回ご紹介のアンプは個人的にもお勧めですがご自身の好みに合った「自分なりの1台」を選ぶお手伝いができれば幸いです。ただ、どうせなら思う存分真空管の特徴を楽しみたいのでしたら、やっぱりビンテージ系を選ぶべし！です。在庫があるものは店頭で試聴可能ですので、とにかくお試し頂ければと思います。お気軽に申し付け下さい。最後までお付き合いありがとうございました。

大須本店

〒460-0011 愛知県名古屋市中区大須3-14-37 (052)249-2600

秋葉原店

〒101-0021 東京都千代田区外神田5-3-12清和ビル1F　3F (03)5818-4751

日本橋店

〒556-0005 大阪市浪速区日本橋 4-6-9 (06)4396-7611

福岡店

〒810-0041 福岡市中央区大名2-6-40 文學の森ビル1F (092)724-3681

営業時間

11:00～20:00／福岡店のみ水曜定休

お問い合わせはこちらをクリック

株式会社ハイファイ堂トップページ