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●案外お悩みが多い？ CDトレイのベタツキ除去方法● デノン、ティアックなどのCDプレーヤーにはCDトレイ部分にウレタン塗装が施してあるものが多く、これが経年変化でべたついてきて最悪CDが内部に残留したままになってしまうこともあるので、案外放っておけない問題です。今回はこのベタツキを簡易的に除去する方法を紹介します。 ※一連の作業に関してはあくまで自己責任で行って下さい。大須商品部　　小島　陽介
施行する前に１つ断りがあります。このトレイのベタツキ除去ですがベタつきの元であるウレタン塗装を完全に除去する作業です。メーカーや型番によっては施行前の色とベタつき除去後の色（トレイの地の色）とが異なる場合があることは予めご了承下さい。トレイそのものの色が何色なのかを見るにはトレイの裏面のウレタン塗装がされていない部分を見ればおおよそわかると思います。

今回使用したのは、 3M シャープシューター KURE クレポリメイトDX ゴム手袋ウエスマスキングテープの5つ。

今回塗装剤除去に使ったのは、「3M シャープシューター」。使用前に注意事項があります。この洗剤、Ph値が13という強アルカリ性の洗剤なので、素手で扱うと皮膚の弱い人は危ないです。ゴム手袋を着用して行うと良いと思います。
ちなみにこのシャープシューターが今メンテ中のスピーカーの天板にちょっとはねてしまったので、急いで拭き上げたらこの有様…。かなり強力です。
まずはCDプレーヤーの電源を入れOPENボタンを押してCDトレイを表出させたら電源を切ります。次にウレタン塗装が施してある部分以外で触れそうな可能性のある箇所にマスキングテープを貼っておきます（下写真参照）。
適度な大きさに切ったウエスにシャープシューターを吹き付けて、ベタツキ面を擦っていきます。ベタツキ面に直接シャープシューターを吹き付けないで下さい。この時力を入れてゴシゴシ擦る必要はありません。撫でるよりやや力を入れたくらいの感覚で擦ってもらえればOK。塗装がウエスに付着したら、こまめにまっさらな面に替えて作業を行って下さい。エッジ部分は少しツメを立てて擦ります。地道にこれらを行っていけば大方は取れるはずです。

ひととおりウレタン塗装を除去した後の状態。でもこれで終わりにしないで下さい！
	ここで雑巾やウエスで一度か二度念入りに水拭して下さい。強力な洗剤のためこれを行わないと塗装はおろか、トレイの樹脂部分の劣化につながりますのでこれは必ず行って下さい。強アルカリ性なので、お酢等の酸性のものを少し入れて中和させてやるとより効果的かもしません。

先に使用したシャープシューターによる樹脂の劣化（おもに白化）を防ぐため保護剤を塗っておきます。今回使用したのは「KURE クレポリメイトDX」。シリコンオイルの入った保護剤ですが、臭いが無くベタツキがないのが特徴なので使ってみました。これも沢山ベタベタ塗らずに、表面に薄く筋が出る程度に薄く塗り広げて下さい。
最後にウエスで乾拭きして完了。作業自体は除去剤にちょっと強力なものを使うので、その扱いに注意してもらえればとても簡単なものです。
いずれの道具もホームセンターやカー用品店で800〜1000円で販売しているものなので、気になっている方、一度お試し下さい。

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