ジャズ向き、クラシック向きとは？ハイファイ堂メールマガジン第730号大須本店

ジャズ向き、クラシック向きとは？
ハイファイ堂メールマガジン第730号大須本店

大須本店の佐々木二朗です。ホームページの商品コメントを見るとクラシックと相性が良い、ジャズ向け、ボーカルに良い、などという説明文を稀に見ます。これは実はジャズはワイルドな音楽で、クラシックは端正な音楽であるという程度のもので使用されています。
しかしながら、当然ジャズといってもヨーロッパのジャズのピアノトリオとブルーノートのジャズでは趣が全然違います。パット・メセニーのようにワイルドさとは対を成すようなスムースなジャズを嗜好するジャズ愛好家も当然いるでしょう。クラシックにおいてもピアニストのリヒテルの演奏はワイルドそのものに私は聴こえます。
つまり、一般的にいってジャズ向きやクラシック向きなどという言葉は、その人がどういう意味で使っているか、注意する必要があります。そのような言葉に惑わされず、音の出方に注意して聴くことが一番ですが、まずは自分自身が音楽のどのような部分を愛聴しているか、しっかりと把握する必要があるように思います。その為には音楽についての知識や経験も必要になってくるでしょう。
それではTANNOY/ALTEC/JBLの三大スピーカーブランドを上記を踏まえた上であえて大雑把に言うと（最初のジャズはワイルドな音楽で、クラシックは端正な音楽である、という意味で）TANNOYはクラシック向きで、ALTEC/JBLはジャズ向きといわれます。これを音の質で言うならば、ALTECは余計なものを含まない乾いたサウンドで、勢い良く鳴りますが、TANNOYはふくらみをもたせた包みこむようなサウンドで美しいハーモニーを奏でます。JBLは分厚い中低域で迫力のあるサウンドです。これらの音の特徴がクラシックに合うとか、ジャズに合うとか合わないとか言われる所以になります。
McIntoshやMark Levinsonと言ったアンプメーカーにもスピーカーブランドと同じようなある一定の音の傾向、「イメージ」があります。McIntoshというと分厚いアメリカンサウンドでやはりジャズに合います。Mark Levinsonはハイエンド・オーディオという概念を確立したブランドで、それまでのアンプとは比べられない精巧で緻密なサウンドで、ジャズともクラシックとも言い難い。私個人としては、どちらかというとクラシック向きのイメージです。
このようにブランドイメージでクラシック向け、ジャズ向け、またはその中間のような、大雑把な傾向があるのは事実ですが、同じMcIntoshでもMC275はまさにマッキンサウンドとも言える中低域の厚いサウンドですが、MC240になると艶やか中高域と澄んだ音色で、TANNOYと組合わせるクラシックファンが大勢います。Mark LevinsonでもML-3という機種に限って言えば、音に良い意味での雑味のようなものがあり、ワイルドなアメリカンサウンドを奏でてくれるのでジャズファンに人気があるように思います。同じブランドでも機種によってまたサウンドが異なります。
	McIntosh/MC240 中古売価498,000円出力管がMC275はKT88でMC240は6L6です。6L6はどちらかというと繊細なサウンドで240の音の決め手になっています。
Mark Levinson/ML-3 中古売価498,000円モノラル機だったML-2とステレオ機のML-3では聴き比べると目立った音の違いがあります。ML-3は良く言えば豪快なサウンドで、悪く言えば荒っぽい。しかし、その荒っぽい部分が、アメリカンサウンドへと繋がります。またML-2とML-3では設計者も異なります。
ここまで読んで頂いて、なんだかむずかしいぁ、とお思いの方もいらっしゃると思いますが、大須本店では5年以上勤務のベテラン販売員が揃っております。ジャズだけど、綺麗に聴きたい。荒荒しくベートーヴェンのシンフォニーを聴きたいなど、こだわりをお聞かせください。皆様にぴったりのオーディオを見つけられるよう誠心誠意、頑張らさせていただきます。宜しくお願い致します。

大須本店

〒460-0011 愛知県名古屋市中区大須3-14-37 (052)249-2600

秋葉原店

〒101-0021 東京都千代田区外神田5-3-12清和ビル1F　3F (03)5818-4751

日本橋店

〒556-0005 大阪市浪速区日本橋 4-6-9 (06)4396-7611

福岡店

〒810-0041 福岡市中央区大名2-6-40 文學の森ビル1F (092)724-3681

営業時間

11:00～20:00／福岡店のみ水曜定休

お問い合わせはこちらをクリック

株式会社ハイファイ堂トップページ

詳細検索