定額制ハイレゾ・ストリーミングで聴き放題！ハイファイ堂メールマガジン第792号大須本店

定額制ハイレゾ・ストリーミングで聴き放題！
ハイファイ堂メールマガジン第792号大須本店

ハイレゾストリーミングで聴き放題！大須本店　越濱　靖人

最近、ハイレゾにハマっております。特にボーカル物の艶っぽさ、オーケストラの重厚なハーモニーに毎晩聴き入っています。ハイレゾの魅力はその圧倒的な情報量による音の旨味、音場空間の広さに尽きると思います。ただハイレゾアルバムは高価で１アルバム3,000〜5,000円するものもあり、ちょっと購入を躊躇してしまいます。そこで最近流行っているハイレゾストリーミングを紹介します。これは月額2,000〜3,000円を払えばハイレゾが聞き放題です。しかも最新アルバムまで聴けてしまう、夢の様なサービスです。ストリーミングとは「聞き流す」という手法を指します。身近な物で言えば「YouTube」でしょう。手元にダウンロードせず、好きなものを選んで流し見しています。他にApple MusicやSpotify（スポティファイ）も同じ聞き流しのストリーミングサービスです。ただ音質的にはMP3並みですので本格的に聞こうとする方には、やや役不足です。そこで高音質で聞こうとする方へオススメの方法を紹介します。

ストリーミングは手元にデータを置きませんので基本的にパソコンやハードディスクの容量は多くは必要ありません。高音質で好きなアルバムを選べるラジオみたいな物です。好きなアルバムは「お気に入り」ボタンを押すと上写真の様にアルバムが溜まっていきます。意外にハードルは高くありませんので是非トライしてみて下さい。サービス各社はだいたい30日間の無料お試し期間があります。まずはハイレゾストリーミングの始め方をご紹介します。

１．パソコンとUSB-DACを使う。お手元のパソコンに192KHz対応のUSB-DACを接続する事でオーディオから音を出すことが出来ます。まず各ストリーミングサービス（下記参照）に加入します。WEBブラウザーでログインするとアルバムが沢山出てきます。クリックするとそのままブラウザー上で再生を開始します。USB-DACは安いもので10,000円前後からあり種類も豊富です。この写真ではUSB-DACに英CHORD社のMojo（中古価格40,000円前後）という製品を使用してオーディオに接続しています。Mojoを使用した再生はオーディオDACを凌駕する音質で正直驚きました。

２．iPhoneとUSB-DACを使う。各HiResストリーミングサービスから専用のアプリが出ています。iPhoneにダウンロードし起動するとストリーミングサービスに繋がります。ちなみにこの方法もUSB-DACが必要です。iPhoneの場合はライトニング端子に刺すUSBカメラアダプターが必要です。USB-DACを接続しアプリを起動して下さい。たちまちスマホが高音質なハイレゾプレーヤーに早変わりです！

３．ネットワークプレーヤーを使う。ご自分のオーディオシステムでLINN DSシステムをつかっている方、もしくはDELA/FIDATA/QNAP/SYNOLOGYのNASを使ってネットワークオーディオをしている方は何も買わなくても開始出来ます。少し設定を追加するだけで使用できます。まずTIDAL/Qobuzに加入しLINN KAZOOソフトウェアやLUMIN appを使ってログインします。アプリケーションに上記サービスの入口がありますのでID/PASSを入力すると使用出来ます。写真はmarantz NA8005（中古価格49,800円）をQNAPでOPENHOME化（BubbleUPnP serverを使用）してストリーミングしています。iPadの使用ソフトはLUMIN appです。
４．DAP（デジタルオーディオプレーヤー）を使う。最近流行りの携帯型プレーヤーでハイレゾストリーミングを受信出来ます。写真の物はアイリバー社のAstell&Kern SE100というモデルです。このメーカーの製品はTIDALストリーミングに直接アクセスしMQAハイレゾを聞くことが可能です。更にUSB出力で他のオーディオ用DACに接続してスピーカーから本格的な音を楽しむことも出来ます。
	５．ラズパイとUSB-DACを使う。恐らく世界で一番安いコンピューターRaspberry Pi3 B+（ラズベリーパイと読みます。約5,000円）を使用しストリーミングしている様子です。このコンピューターにVolumio2 またはMoode Audioというソフトウェアをインストールすることで再生出来ます。画面はありませんのでパソコンかスマホでコントロールします。出力はUSBで隣のラックスマンDA-100 USB-DACに接続して音を出しています。
ハイレゾストリーミングサービスの紹介
Qobuz（クーバス） https://www.qobuz.com/fr-fr/discover フランスのハイレゾストリーミングサービスです。96KHz/24bitや192KHz/24bitなど沢山あります。全てがハイレゾではありませんがCDクオリティー以上の品質ばかりですので高音質間違いなしです。パソコンで使用する場合はWEBブラウザーから簡単にハイレゾ再生出来ますので特別なソフトは必要ありません。ハイレゾソースは日本の「Hi-Res」マークが付いているため、どのアルバムが高品位か直ぐに分かるのも魅力です。その他「24-bit/96KHz」と言ったサンプリング周波数が表示され、プレーヤーソフトとしての作り込みも他社より優れています。

	月額25ドルの契約だとハイレゾまで聞き放題です。月額20ドルのサービスはCD音質までとなります。10ドルはMP3位の音質です。なお一番高い１年300ドルの契約はストリーミングに加え、ハイレゾアルバムを安価にダウンロード出来るオプションが付いています。
先月3/15に発売されたばかりのドゥダメル/ロサンゼルスのジョンウィリアムズ曲集（ジョン・ウィリアムズ・セレブレーション Gustavo Dudamel/Los Angeles Philharmonic）このハイレゾ・ストリーミングでQobuzにハマりました。ハイレゾならではの広大なスケール、重厚な響き、重なり合うハーモニーが絶品です。音の密度が高く聞き応え十分です。通常のCDだと細くなりがちな金管楽器も粒立ちが細かいせいか全くきつく感じませんでした。日本でダウンロード（mora/e-onkyo）を見てみると・・・な、なんと5,000円！という驚愕の価格。これならストリーミング2ヶ月分に使った方が良いなあと思います。
TIDAL（タイダル） https://tidal.com/jp スウェーデンの高音質ストリーミングサービスです。基本的にはロスレス（CD音質44.1KHz/16bit）アルバムが聞き放題です。クーバスの様に最初から96/192KHzの様な配信はありません。価格は２通りあり、月額19.99ドル（HIFI）と9.99ドル（PREMIUM）があります。HIFIはCD音質、PREMIUMはMP3並です。

	ただTIDALは最近MQA技術を使った88.2〜352KHzハイレゾ配信が盛んで、音質向上に熱心なファンやマニアを一気に取り込もうとしている様です。但しMQAハイレゾ再生には専用のMQA対応D/Aコンバーターが必要となります。CDクオリティーの再生は特に必要な物はありません。契約はHIFI（月額19.99ドル）でOKです。MQAも聞くことが出来ます。タイダルではこれを「TIDAL MASTERS」と呼んでいます。
下の写真は実際にTIDAL MASTERSのMQAソースを再生した時の模様。MQA対応D/Aコンバータを使うと（今回はA&K SE100を使用）自動的に反応しデコード再生します。実際に聞いてみたところ通常の44.1KHzに比べMQA352.8KHzのモーツァルトは圧倒的に弦が艶やかで濃厚です。S/Nも良く、いつまで聞いても疲れない印象です。その他、Radka Toneff/Steve DobrogoszのFAIRYTALESもMQA176.4KHzでは声とピアノに透明感と潤いを感じます。元々の録音も良いのかもしれませんが、ヴォーカルはやはりキメ細かで旨味があり、次々と聞きたい気になりました。合わせてTIDAL MASTERSのEaglesも聞いてみましたが通常のロスレス・ストリームング（44.1KHZ）と比べ、音が太く格段に濃い音がしていると思います。これは楽しみが増えそうです。

mora qualitas（モーラクオリタス） https://mora-qualitas.com/s/mq/form/question?cd=subscribed 遂に日本初のハイレゾストリーミングサービスがもうすぐ解禁します。ソニーが運営するmoraのストリーミングになります。月額は1,980円で96kHz/24bit配信が実現になる模様です。海外のサービスには無い、日本人アーティストのアルバムが多いといいなあと思っています。楽しみですね。
1アイテムずつ購入しなくても定額のサービス料のみで、パソコンやスマホでピッと触るだけで大量のハイレゾアルバムが出てきた時は感動します。しかも、その濃密なサウンドが出た瞬間、おお！と驚きました。時代はここまで来たかとワクワクすること間違い無しです。比較的安価にスタート出来ますので興味本位で始めてみてもよろしいのではないでしょうか。さて、今夜も仕事から帰ってハイレゾ聞きますか！

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ハイレゾストリーミングで聴き放題！大須本店　越濱　靖人

最近、ハイレゾにハマっております。特にボーカル物の艶っぽさ、オーケストラの重厚なハーモニーに毎晩聴き入っています。ハイレゾの魅力はその圧倒的な情報量による音の旨味、音場空間の広さに尽きると思います。ただハイレゾアルバムは高価で１アルバム3,000〜5,000円するものもあり、ちょっと購入を躊躇してしまいます。そこで最近流行っているハイレゾストリーミングを紹介します。これは月額2,000〜3,000円を払えばハイレゾが聞き放題です。しかも最新アルバムまで聴けてしまう、夢の様なサービスです。ストリーミングとは「聞き流す」という手法を指します。身近な物で言えば「YouTube」でしょう。手元にダウンロードせず、好きなものを選んで流し見しています。他にApple MusicやSpotify（スポティファイ）も同じ聞き流しのストリーミングサービスです。ただ音質的にはMP3並みですので本格的に聞こうとする方には、やや役不足です。そこで高音質で聞こうとする方へオススメの方法を紹介します。

ストリーミングは手元にデータを置きませんので基本的にパソコンやハードディスクの容量は多くは必要ありません。高音質で好きなアルバムを選べるラジオみたいな物です。好きなアルバムは「お気に入り」ボタンを押すと上写真の様にアルバムが溜まっていきます。意外にハードルは高くありませんので是非トライしてみて下さい。サービス各社はだいたい30日間の無料お試し期間があります。まずはハイレゾストリーミングの始め方をご紹介します。

１．パソコンとUSB-DACを使う。お手元のパソコンに192KHz対応のUSB-DACを接続する事でオーディオから音を出すことが出来ます。まず各ストリーミングサービス（下記参照）に加入します。WEBブラウザーでログインするとアルバムが沢山出てきます。クリックするとそのままブラウザー上で再生を開始します。USB-DACは安いもので10,000円前後からあり種類も豊富です。この写真ではUSB-DACに英CHORD社のMojo（中古価格40,000円前後）という製品を使用してオーディオに接続しています。Mojoを使用した再生はオーディオDACを凌駕する音質で正直驚きました。

２．iPhoneとUSB-DACを使う。各HiResストリーミングサービスから専用のアプリが出ています。iPhoneにダウンロードし起動するとストリーミングサービスに繋がります。ちなみにこの方法もUSB-DACが必要です。iPhoneの場合はライトニング端子に刺すUSBカメラアダプターが必要です。USB-DACを接続しアプリを起動して下さい。たちまちスマホが高音質なハイレゾプレーヤーに早変わりです！

３．ネットワークプレーヤーを使う。ご自分のオーディオシステムでLINN DSシステムをつかっている方、もしくはDELA/FIDATA/QNAP/SYNOLOGYのNASを使ってネットワークオーディオをしている方は何も買わなくても開始出来ます。少し設定を追加するだけで使用できます。まずTIDAL/Qobuzに加入しLINN KAZOOソフトウェアやLUMIN appを使ってログインします。アプリケーションに上記サービスの入口がありますのでID/PASSを入力すると使用出来ます。写真はmarantz NA8005（中古価格49,800円）をQNAPでOPENHOME化（BubbleUPnP serverを使用）してストリーミングしています。iPadの使用ソフトはLUMIN appです。
４．DAP（デジタルオーディオプレーヤー）を使う。最近流行りの携帯型プレーヤーでハイレゾストリーミングを受信出来ます。写真の物はアイリバー社のAstell&Kern SE100というモデルです。このメーカーの製品はTIDALストリーミングに直接アクセスしMQAハイレゾを聞くことが可能です。更にUSB出力で他のオーディオ用DACに接続してスピーカーから本格的な音を楽しむことも出来ます。
	５．ラズパイとUSB-DACを使う。恐らく世界で一番安いコンピューターRaspberry Pi3 B+（ラズベリーパイと読みます。約5,000円）を使用しストリーミングしている様子です。このコンピューターにVolumio2 またはMoode Audioというソフトウェアをインストールすることで再生出来ます。画面はありませんのでパソコンかスマホでコントロールします。出力はUSBで隣のラックスマンDA-100 USB-DACに接続して音を出しています。
ハイレゾストリーミングサービスの紹介
Qobuz（クーバス） https://www.qobuz.com/fr-fr/discover フランスのハイレゾストリーミングサービスです。96KHz/24bitや192KHz/24bitなど沢山あります。全てがハイレゾではありませんがCDクオリティー以上の品質ばかりですので高音質間違いなしです。パソコンで使用する場合はWEBブラウザーから簡単にハイレゾ再生出来ますので特別なソフトは必要ありません。ハイレゾソースは日本の「Hi-Res」マークが付いているため、どのアルバムが高品位か直ぐに分かるのも魅力です。その他「24-bit/96KHz」と言ったサンプリング周波数が表示され、プレーヤーソフトとしての作り込みも他社より優れています。

	月額25ドルの契約だとハイレゾまで聞き放題です。月額20ドルのサービスはCD音質までとなります。10ドルはMP3位の音質です。なお一番高い１年300ドルの契約はストリーミングに加え、ハイレゾアルバムを安価にダウンロード出来るオプションが付いています。
先月3/15に発売されたばかりのドゥダメル/ロサンゼルスのジョンウィリアムズ曲集（ジョン・ウィリアムズ・セレブレーション Gustavo Dudamel/Los Angeles Philharmonic）このハイレゾ・ストリーミングでQobuzにハマりました。ハイレゾならではの広大なスケール、重厚な響き、重なり合うハーモニーが絶品です。音の密度が高く聞き応え十分です。通常のCDだと細くなりがちな金管楽器も粒立ちが細かいせいか全くきつく感じませんでした。日本でダウンロード（mora/e-onkyo）を見てみると・・・な、なんと5,000円！という驚愕の価格。これならストリーミング2ヶ月分に使った方が良いなあと思います。
TIDAL（タイダル） https://tidal.com/jp スウェーデンの高音質ストリーミングサービスです。基本的にはロスレス（CD音質44.1KHz/16bit）アルバムが聞き放題です。クーバスの様に最初から96/192KHzの様な配信はありません。価格は２通りあり、月額19.99ドル（HIFI）と9.99ドル（PREMIUM）があります。HIFIはCD音質、PREMIUMはMP3並です。

	ただTIDALは最近MQA技術を使った88.2〜352KHzハイレゾ配信が盛んで、音質向上に熱心なファンやマニアを一気に取り込もうとしている様です。但しMQAハイレゾ再生には専用のMQA対応D/Aコンバーターが必要となります。CDクオリティーの再生は特に必要な物はありません。契約はHIFI（月額19.99ドル）でOKです。MQAも聞くことが出来ます。タイダルではこれを「TIDAL MASTERS」と呼んでいます。
下の写真は実際にTIDAL MASTERSのMQAソースを再生した時の模様。MQA対応D/Aコンバータを使うと（今回はA&K SE100を使用）自動的に反応しデコード再生します。実際に聞いてみたところ通常の44.1KHzに比べMQA352.8KHzのモーツァルトは圧倒的に弦が艶やかで濃厚です。S/Nも良く、いつまで聞いても疲れない印象です。その他、Radka Toneff/Steve DobrogoszのFAIRYTALESもMQA176.4KHzでは声とピアノに透明感と潤いを感じます。元々の録音も良いのかもしれませんが、ヴォーカルはやはりキメ細かで旨味があり、次々と聞きたい気になりました。合わせてTIDAL MASTERSのEaglesも聞いてみましたが通常のロスレス・ストリームング（44.1KHZ）と比べ、音が太く格段に濃い音がしていると思います。これは楽しみが増えそうです。

mora qualitas（モーラクオリタス） https://mora-qualitas.com/s/mq/form/question?cd=subscribed 遂に日本初のハイレゾストリーミングサービスがもうすぐ解禁します。ソニーが運営するmoraのストリーミングになります。月額は1,980円で96kHz/24bit配信が実現になる模様です。海外のサービスには無い、日本人アーティストのアルバムが多いといいなあと思っています。楽しみですね。
1アイテムずつ購入しなくても定額のサービス料のみで、パソコンやスマホでピッと触るだけで大量のハイレゾアルバムが出てきた時は感動します。しかも、その濃密なサウンドが出た瞬間、おお！と驚きました。時代はここまで来たかとワクワクすること間違い無しです。比較的安価にスタート出来ますので興味本位で始めてみてもよろしいのではないでしょうか。さて、今夜も仕事から帰ってハイレゾ聞きますか！

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