レコード針「SAS針」ハイファイ堂メールマガジン第836号大須本店

レコード針「SAS針」
ハイファイ堂メールマガジン第836号大須本店

こんにちは、大須本店の藤澤です。 2020年を迎えたばかりのはずがあっと言う間に1月が終わり、2月に突入です。暖冬のせいかあまり冬を実感しませんが、しっかり体調管理をして頑張りましょう。
今回もまずは余談ですが、最近私が観た傑作映画の紹介を致します。「テリー・ギリアムのドン・キホーテ」奇才テリー・ギリアム監督が幾度となく映像化に失敗しながらも構想から30年の時を経てついに完成させた渾身の一作です。主人公はとある若手映画監督のトビー。CM撮影で訪れたスペインの田舎、そこは彼が学生時代に映画撮影をした舞台。10年ぶりに街を訪ねたトビーが目にしたものはトビーの映画をきっかけに変わり果てた街の人たちだった。夢か現実か、何が正しいのか自分の立ち位置さえも分からなくなる。そんな感覚にどっぷり浸れるギリアムワールドたっぷりの傑作です。絶賛公開中ですので気になった方は是非！！公式WEBサイト↓ http://donquixote-movie.jp/
	さて、ここからを本編と致します。先日、SHUREのM97xE本体とその替針JICO製のN97xE、N97xE(SAS)が入荷致しましたのでSAS針についてお話ししたいと思います。まず最初に、SAS針とは何でしょうか。 SAS（スーパーアナログスタイラス）の略称だそうです。通常の替針（楕円針）と何が違うのでしょうか。 JICOによると「専用のチップ、カンチレバー、マグネットを採用した究極のレコード針」との事です。
カンチレバーには振動伝達効率の良いボロン（ホウ素）を使用しております。他にもサファイヤ、ルビー仕様のカンチレバーモデルも用意されております。チップ（針先）も他とは違った形状です。右の写真をご覧下さい。左から「丸針」「楕円針」「シバタ針」「S楕円針」「SAS針」となっております。 5番のSAS針は特に変わった形状である事が分かります。画像はJICO（日本精機宝石工業株式会社）公式HPより引用 http://jico.co.jp/product/index.html
実物のチップ部分の拡大写真もご覧下さい。左がJICO製楕円針、右がJICO製SAS針です。やはり通常の楕円針とかなり異なりますね。カミソリの様な鋭い特殊形状を採用する事で、より精密・緻密な音楽再生を可能にしているそうです。

聴き比べてみました。 JICO製楕円針はSHUREオリジナル針（楕円）に比べると音の押出しが弱いように感じますが、誤差レベルと言ったところでしょうか。 SAS針は楕円針と明らかに違うように感じました。音の押出しも十分感じられ、尚且つ情報量も多い印象です。とはいえ、音は聞く人によって好みがあるでしょうからどちらが優れているとも言えませんね。それでも違いははっきりと分かりますので、宜しければSAS針を試してみては如何でしょうか。最後までお付き合いありがとうございました。

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こんにちは、大須本店の藤澤です。 2020年を迎えたばかりのはずがあっと言う間に1月が終わり、2月に突入です。暖冬のせいかあまり冬を実感しませんが、しっかり体調管理をして頑張りましょう。
今回もまずは余談ですが、最近私が観た傑作映画の紹介を致します。「テリー・ギリアムのドン・キホーテ」奇才テリー・ギリアム監督が幾度となく映像化に失敗しながらも構想から30年の時を経てついに完成させた渾身の一作です。主人公はとある若手映画監督のトビー。CM撮影で訪れたスペインの田舎、そこは彼が学生時代に映画撮影をした舞台。10年ぶりに街を訪ねたトビーが目にしたものはトビーの映画をきっかけに変わり果てた街の人たちだった。夢か現実か、何が正しいのか自分の立ち位置さえも分からなくなる。そんな感覚にどっぷり浸れるギリアムワールドたっぷりの傑作です。絶賛公開中ですので気になった方は是非！！公式WEBサイト↓ http://donquixote-movie.jp/
	さて、ここからを本編と致します。先日、SHUREのM97xE本体とその替針JICO製のN97xE、N97xE(SAS)が入荷致しましたのでSAS針についてお話ししたいと思います。まず最初に、SAS針とは何でしょうか。 SAS（スーパーアナログスタイラス）の略称だそうです。通常の替針（楕円針）と何が違うのでしょうか。 JICOによると「専用のチップ、カンチレバー、マグネットを採用した究極のレコード針」との事です。
カンチレバーには振動伝達効率の良いボロン（ホウ素）を使用しております。他にもサファイヤ、ルビー仕様のカンチレバーモデルも用意されております。チップ（針先）も他とは違った形状です。右の写真をご覧下さい。左から「丸針」「楕円針」「シバタ針」「S楕円針」「SAS針」となっております。 5番のSAS針は特に変わった形状である事が分かります。画像はJICO（日本精機宝石工業株式会社）公式HPより引用 http://jico.co.jp/product/index.html
実物のチップ部分の拡大写真もご覧下さい。左がJICO製楕円針、右がJICO製SAS針です。やはり通常の楕円針とかなり異なりますね。カミソリの様な鋭い特殊形状を採用する事で、より精密・緻密な音楽再生を可能にしているそうです。

聴き比べてみました。 JICO製楕円針はSHUREオリジナル針（楕円）に比べると音の押出しが弱いように感じますが、誤差レベルと言ったところでしょうか。 SAS針は楕円針と明らかに違うように感じました。音の押出しも十分感じられ、尚且つ情報量も多い印象です。とはいえ、音は聞く人によって好みがあるでしょうからどちらが優れているとも言えませんね。それでも違いははっきりと分かりますので、宜しければSAS針を試してみては如何でしょうか。最後までお付き合いありがとうございました。

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