GT-2000Xシリーズのオプションパーツハイファイ堂メールマガジン第845号大須本店

GT-2000Xシリーズのオプションパーツ
ハイファイ堂メールマガジン第845号大須本店


●GT-2000Xシリーズのオプションパーツの紹介最近、大須本店に立て続けに入荷したYAMAHAのGT-2000Xですが、あっという間にご成約。購入されたお客様から電源ユニットなども取り揃えたいということでオプションパーツを調べてみました。調べると結構な数が出ているのですが、その中から音質面で効果的なものをピックアップしてみました。調べてみると今のYAMAHAの音作りのルーツが分かる有用なものもありました。

YAMAHA YOP-1　中古価格80,000円 GT-2000シリーズを購入したらまず欲しい強化電源。ダイレクトドライブ式のプレーヤーの強化電源は効果が大きいです。プレーヤー内部の電源を使用せず別体の電源を取る格好になるため電源から発する振動や電気的なノイズから解放されます。これによって音の歪みっぽさが減って見通しの良い躍動感のある音になります。ちなみにこの構成を標準でやっている先達がTechnics SP-10シリーズ（mk2以降）。音の傾向はやはり似ているところがあります。

他にレコードプレーヤーの強化電源ユニットというとTHORENSのもの（TPN2000）が有名どころですが、こちらはベルトドライブ式。しかもTHORENSのプレーヤーのほとんどは元々電源がACアダプターを使った構成で電源からの影響を受けにくい構造なのですが、それでも強化電源による音質の変化は大きいと思います。強化電源に替えると音に力感と抑揚が増し何気なくさらっと鳴らしてたところがより克明に描かれる感じ。さて、純正で付いているACアダプターですが、これがあまりにしょぼいもので…TD-520くらいのグレードならば強化電源の方をむしろ純正でつけるべきだろうと思うくらいです。これを標準にして販売していたら元々の高評価にさらに箔が付いていただろうと思うのですが…

YAMAHA YGT-1　中古価格398,000円 GT-2000、GT-2000Lにも使用出来る砲金ターンテーブル。純正ターンテーブルよりも3倍以上の重量（18kg）があるので慣性に任せた安定した回転を得られます。とはいえ大きな欠点もあってSTOPしてからも回転が全く止まらない…。このターンテーブルを導入するとYOP-1の電制ブレーキ機能が欲しくなります。そしてもうひとつ、最大の欠点なのがが価格。中古相場が大幅に高騰していて当時の定価の実に3倍以上！同じく高騰しているGT-2000Xと組み合わせでもなければ釣り合いが取れない、ある意味最も入手困難な「パーツ」といえます。

YAMAHA YPB-1　中古価格60,000円 YOP-1とYGT-1で安定した回転を手に入れたので次に求めるものは制振性。真鍮ブロックによる点支持で振動を抑制します。設置面が水平な場所でないと効果が出にくい（むしろ悪化するやも）のでお手軽に、というわけにはいきませんが、条件が揃った環境があれば試してみたいアイテム。

YAMAHA YDS-1　中古価格99,800円バキューム式スタビライザー。下から空気を吸って盤を吸着させ盤の反りを抑えるものです。その効果が大きいのは分かりますが、内部の部品が劣化しそのため効果が長く続かないものが多く、状態が良かったとしても逐一バキュームしてからチューブを抜いて…というのはちょっと…積極的に使ってみようという気になれないのがツライ。

YAMAHA YSA-1　中古価格100,000円前後これはGT-2000Xに純正装備のものですが、GT-2000/2000Lと2000Xとの一番の違いであり、カートリッジ脱着などの使い勝手には眼を瞑り音質に振った仕様にしたことによる効果は大きいので敢えて取りあげました。GT-2000/2000Lをお使いの方には一度使って欲しいアームです。

YAMAHA YSA-2　中古価格120,000円 GT-2000シリーズのもうひとつのサウンドを求めるならこれ。同じストレートアームYSA-1との決定的な違いはまさにストレートか否か。YSA-1、YSA-2それぞれのヘッドシェルの形状を見てもらえれば分かるようにYSA-1のヘッドシェルは内側に角度が付いているのに対し、YSA-2は真っ直ぐ。そのためインサイドフォースキャンセラーも備わっていません。この頃は恐らくですが、トラッキングエラーがもたらす影響などを考慮しつつも、とはいえ完全ストレート化したことによる音質の向上も大きかったことから、実験的な意味合いで数量限定で販売したのではないかと思います。

YAMAHA GT-5000 ※ヤマハHPより引用 URL：https://jp.yamaha.com/products/audio_visual/hifi_components/gt-5000/index.html
この形状のアームが約34年後に発売されるレコードプレーヤー、GT-5000に純正採用されることになったというのにはヤマハのオーディオに関する知見の深さを感じるし感慨深いものがあります。ヘッドホンやイヤホン、DAPといった新しいオーディオが凄い勢いで盛り上がっている反面、ホームオーディオの勢いが今ひとつと感じてしまう今日この頃、こういうインパクトのある王道モデルを出してくれるメーカーがあることに嬉しく思います。大須本店　小島陽介

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●GT-2000Xシリーズのオプションパーツの紹介最近、大須本店に立て続けに入荷したYAMAHAのGT-2000Xですが、あっという間にご成約。購入されたお客様から電源ユニットなども取り揃えたいということでオプションパーツを調べてみました。調べると結構な数が出ているのですが、その中から音質面で効果的なものをピックアップしてみました。調べてみると今のYAMAHAの音作りのルーツが分かる有用なものもありました。

YAMAHA YOP-1　中古価格80,000円 GT-2000シリーズを購入したらまず欲しい強化電源。ダイレクトドライブ式のプレーヤーの強化電源は効果が大きいです。プレーヤー内部の電源を使用せず別体の電源を取る格好になるため電源から発する振動や電気的なノイズから解放されます。これによって音の歪みっぽさが減って見通しの良い躍動感のある音になります。ちなみにこの構成を標準でやっている先達がTechnics SP-10シリーズ（mk2以降）。音の傾向はやはり似ているところがあります。

他にレコードプレーヤーの強化電源ユニットというとTHORENSのもの（TPN2000）が有名どころですが、こちらはベルトドライブ式。しかもTHORENSのプレーヤーのほとんどは元々電源がACアダプターを使った構成で電源からの影響を受けにくい構造なのですが、それでも強化電源による音質の変化は大きいと思います。強化電源に替えると音に力感と抑揚が増し何気なくさらっと鳴らしてたところがより克明に描かれる感じ。さて、純正で付いているACアダプターですが、これがあまりにしょぼいもので…TD-520くらいのグレードならば強化電源の方をむしろ純正でつけるべきだろうと思うくらいです。これを標準にして販売していたら元々の高評価にさらに箔が付いていただろうと思うのですが…

YAMAHA YGT-1　中古価格398,000円 GT-2000、GT-2000Lにも使用出来る砲金ターンテーブル。純正ターンテーブルよりも3倍以上の重量（18kg）があるので慣性に任せた安定した回転を得られます。とはいえ大きな欠点もあってSTOPしてからも回転が全く止まらない…。このターンテーブルを導入するとYOP-1の電制ブレーキ機能が欲しくなります。そしてもうひとつ、最大の欠点なのがが価格。中古相場が大幅に高騰していて当時の定価の実に3倍以上！同じく高騰しているGT-2000Xと組み合わせでもなければ釣り合いが取れない、ある意味最も入手困難な「パーツ」といえます。

YAMAHA YPB-1　中古価格60,000円 YOP-1とYGT-1で安定した回転を手に入れたので次に求めるものは制振性。真鍮ブロックによる点支持で振動を抑制します。設置面が水平な場所でないと効果が出にくい（むしろ悪化するやも）のでお手軽に、というわけにはいきませんが、条件が揃った環境があれば試してみたいアイテム。

YAMAHA YDS-1　中古価格99,800円バキューム式スタビライザー。下から空気を吸って盤を吸着させ盤の反りを抑えるものです。その効果が大きいのは分かりますが、内部の部品が劣化しそのため効果が長く続かないものが多く、状態が良かったとしても逐一バキュームしてからチューブを抜いて…というのはちょっと…積極的に使ってみようという気になれないのがツライ。

YAMAHA YSA-1　中古価格100,000円前後これはGT-2000Xに純正装備のものですが、GT-2000/2000Lと2000Xとの一番の違いであり、カートリッジ脱着などの使い勝手には眼を瞑り音質に振った仕様にしたことによる効果は大きいので敢えて取りあげました。GT-2000/2000Lをお使いの方には一度使って欲しいアームです。

YAMAHA YSA-2　中古価格120,000円 GT-2000シリーズのもうひとつのサウンドを求めるならこれ。同じストレートアームYSA-1との決定的な違いはまさにストレートか否か。YSA-1、YSA-2それぞれのヘッドシェルの形状を見てもらえれば分かるようにYSA-1のヘッドシェルは内側に角度が付いているのに対し、YSA-2は真っ直ぐ。そのためインサイドフォースキャンセラーも備わっていません。この頃は恐らくですが、トラッキングエラーがもたらす影響などを考慮しつつも、とはいえ完全ストレート化したことによる音質の向上も大きかったことから、実験的な意味合いで数量限定で販売したのではないかと思います。

YAMAHA GT-5000 ※ヤマハHPより引用 URL：https://jp.yamaha.com/products/audio_visual/hifi_components/gt-5000/index.html
この形状のアームが約34年後に発売されるレコードプレーヤー、GT-5000に純正採用されることになったというのにはヤマハのオーディオに関する知見の深さを感じるし感慨深いものがあります。ヘッドホンやイヤホン、DAPといった新しいオーディオが凄い勢いで盛り上がっている反面、ホームオーディオの勢いが今ひとつと感じてしまう今日この頃、こういうインパクトのある王道モデルを出してくれるメーカーがあることに嬉しく思います。大須本店　小島陽介

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