ハイファイ堂メールマガジン

こんにちは、品質管理部の徳重です。今回も、前回に引き続きGT-750用トーンアームのメンテナンスについてです。
今回は、トーンアームが上下左右に動作する際の要となる支点の調整です。ここにガタつきがあったり締め付けが強すぎたりすると、アームがスムースに動かなかったり、カートリッジの針圧が合わせられなかったり等々の不具合が生じます。

支点部分の構造ですが、今回は部品を取り外してみます。スパンナードライバー（左）とマイナスの精密ドライバー（右）を用いました。
	支点の部品を外したところです。左側のネジは先端が円錐状になっており、この部分でアームを支えています。右側の円盤状のネジは、前述のネジが緩まないようにする為のものです。
こちらは支点の受け側です。画像では非常に分かりにくいですが、内部にベアリングが数個組み込まれており、支点の動きをサポートしています。
	さて肝心の調整ですが、ガタつきは感触ですぐ分かりますので、とりあえずガタつきが無くなるまで支点のネジを締めてみます。その状態でカートリッジをセットして針圧ゼロのバランス状態にします。上下動のチェック：アームを軽く下へ押してみます。上へ戻って来なかったり、ピョコピョコと細かい上下動をしながらすぐ動きが止まってしまう場合は「締め過ぎ」ですので、ガタつきが生じない程度に緩めます。 ※ここの締め加減揺るめ加減が肝要だと思います、「ええ塩梅」になるまで試行錯誤します。ゆっくり上下動を数十秒繰り返し、しかもガタつきが無い状態が理想です。（この上下動に支障が有る場合、適正な針圧がかけられない等の障害が出ます）左右動のチェック：アームを内側（プレーヤーの中心方向）に向かって軽く押してみます。何の抵抗も無くスーッと内側へ動けば問題有りません。すぐ動きが止まってしまう場合は、支点ネジの締め過ぎというより他に原因が有る場合が経験上殆どです。 ※ちなみにGTシリーズのアームの場合、泣き所であるクラック（ヒビ割れ）が原因で可動部が歪み、左右の動きを妨げていたという案件が過去に有りました。（左右動に支障が有る場合、針がレコードの溝をしっかりトレース出来ない状態になっていますので、音が歪む、重度の場合先に進まず針飛びする等の障害が出ます）
次回も、レコードプレーヤー関連に拘りたいと思いますので、よろしくお願いします。

大須本店

〒460-0011 愛知県名古屋市中区大須3-14-37 (052)249-2600

秋葉原店

〒101-0021 東京都千代田区外神田5-3-12清和ビル1F　3F (03)5818-4751

日本橋店

〒556-0005 大阪市浪速区日本橋 4-6-9 (06)4396-7611

福岡店

〒810-0041 福岡市中央区大名2-6-40 文學の森ビル1F (092)724-3681

営業時間

11:00～20:00／福岡店のみ水曜定休

お問い合わせはこちらをクリック

株式会社ハイファイ堂トップページ