BLUE NOTEレーベルが、最も解明度が高い。「溝」は 基本的に'60の後半からなくなるとされている。ところが、その中でBLP 4146の「OUR MAN IN PARIS / DEXTER GORDON」は例外である。この番号付近はすでに溝の無いものがオリジナルとなっている。しかし、両溝のあるものが出てきた。それ以来、両溝のあるものが、本物とされ、価格面でも両溝品は4万円前後になる。ない物は1万5千円位になる。だが、この盤は単に「両溝あり」が出てきただけで、無いものが2nd盤というわけではない。どちらもオリジナルである。このレコードはゴードンがパリで録音したものである。バンゲルダーが現地まで行ったとは考えられないのだがバンゲルダーの刻印がある。このように「こだわり」の有無はコレクターにとって「ブランド」なのだ。これらコレクターのこだわりの文言が、他にも沢山ある。ジャケットについてもコーテイングの有無、額縁、裏の住所、等々ある。順次お話したいと思う。
次回はCOLOMBIAのレーベルのことをお話します。
(続く)
♪今週の推奨盤♪ 「JAZZ AT COMBLAIN LA TOUR」 「MORE JAZZ AT COMBLAIN LA TOUR」 オリジナルは伊RCAが原盤。500セット限定で復刻されたもの。 ヨーロッパのニューポート祭と称された「コンブレン・ラ・トウール」の貴重な記録で、上記原盤は2枚で20万以上はするものといわれる。バド・パウエル、ゴイコビッチ等の演奏収録で、ファン垂涎盤の復刻。バド・パウエルの「I REMENBER CRIFFORD」は名演。感動的です。ベニー・ウオーターの「ST.JANES INFIRMANY」も素晴らしい名唱です。