ハイファイ堂メールマガジン

レコマ君のジャズレコード独り言　第9回目　「ブルーノートレーベルのこと 3回目」　 2006年4月7日　レコマ君　今回は「ラベル」について述べる。「ラベル」とはセンターラベルのこと。ここには色々な情報が書かれている。レーベルの歴史でもある。
モダンブルーノートの12インチ盤の図柄は"LIBERTY"に移行するまで、"BLUE ＆ WIGHT"で継続する。住所は「LEXINTON 767」盤から始まる。両面に写真のような溝がある。　この時代は会社組織になっておらず、BLUE NOTE RECORDSで（後年、会社組織になるとINC. が付く）スタートする。したがって「BLUE NOTE」ロゴの右下に「R」マーク（レジスターマーク）が付いていない。「Rなし」とか「R付き」とか言われているのがこのこと。　「LEXINTON」盤は1543番の「KENNY BURRELL VOL-2」まである。
	1544番「HANK MOBLEY AND HIS ALL STARS」から、通称「丁目盤」といわれる「47 WEST 63 rd」ラベルに移行する。当然この時代の番号の物も、先述の「R」が無いものがオリジナルラベル。　「47 WEST 63 rd」は基本的に4048番の「MIDNIGHT SPECIAL/JIMMY SMITH」まで続く。
以降「NEW YORK USA」に変わる。
	ただ、上記の2番後の4080番「WORK OUT/HANK MOBLEY」は片面「47 WEST 63 rd」で、片面「NEW YORK USA」のものがある。こちらがオリジナル。　先に述べた「BLUE NOTE」ロゴ右下の「R」マーク(レジスターマーク）の無いものは4016番「AT THE JAZZ CORNER OF THE WORLD VOL-2/A.B.J.MESSENGERS」までである。
4017番から「R」付きの「47 WEST 63 rd」になる。「R」マークの有無は、かなりの重要性を持っている。4016番までで「R」が付くと、完全にセカンド盤と評価される。
1966年5月にBLUE NOTEはLIBERTYに買収されることとなり、"BLUE ＆ WIGHT"のラベルは変っていく。「LIBERTY」から、「UNITED　ARTISTS」と変遷するが、これは日本盤の発売とリンクしているので、後日に合わせて書くことにする。　下の写真は左が「LIBERTY」が作ったラベル、右が「UNITED　ARTISTS」の♪盤と言われるラベル。

次回は「デイープグルーブ」といわれる「溝」と「NYC 23」の"23"のことについて書く予定。（続く）
♪今週の推奨盤♪ 今週はヨーロッパ盤の人気ボーカルアルバム
	「THE SWEETEST SOUND/ELSIE BIANCHI」　重量盤で再発されていますが、オリジナルはドイツ「SABA」盤で、一時超高値になった。ピアノの弾きがたりのGOODボーカル盤。M＆M盤もでているが、重量盤の輸入盤も良い。
「A LITTLE MOORE BARBARA/BARBARA MOORE」　オリジナルはイギリスCBS盤。このアルバムが復刻されていたのはサプライズ！これも彼女の弾きがたりのGOODボーカル盤。オリジナルも滅多に出てこない。
	「BALLADS/RENATA MAURO」　オリジナルはイタリア「DIRE」盤。オリジナルのジャケットは、2ッ折れのホールドジャケットで、ザラザラの表紙に「５」が大きく書かれているデザイン。写真のジャケットはセカンドのジャケットで（シングルジャケット）下半分の顔の部分は、オリジナルジャケットの内側にあるもの。このアルバムはセカンドのジャケットの方が人気がある。評論家の杉田宏樹氏の大推奨盤。レコマ君へのお問い合わせはこちらから http://recoma.hp.infoseek.co.jp/