こんにちはこんばんは、レコード店片山です。 暑すぎな夏も終わりに近づき夜は小涼しくなりましたねぇ。 そうです。やってきました秋の訪れ。好きなんですよね〜秋。季節で一番好きですね、秋。(いつも&毎年言うてる) さてさて今回のメルマガも少しでも出会いのきっかけになればいいなぁという気持ちで個人的オススメ盤を紹介しようと思いますが、タイミング的にはやはり秋。今回は「秋の名盤」といきましょう。 |
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秋ゆうても色々あるとは思いますが、やはり哀愁のある切なくてメロウなサウンドが個人的には染みますね〜。 そして秋色の黄色、オレンジ、茶色。 この色彩を感じさせる景色・・・そう、「夕日」です。 夕日は一年通してあるはずなのに、なんででしょうか秋にリンクするように思うのは僕だけじゃないはず。 これはきっと夕日が黄色くオレンジに彩る現象だから秋を感じさせるのかもしれませんね。 ってことで今回は「夕日ジャケ」の名盤をオススメしようかなと思います。 それでは行きましょう。「秋の名盤 夕日ジャケ編」です。 |
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JOHN MARTYN / BLESS THE WEATHER (1971年作) やはり秋にはソングライターの切なく温もりのあるサウンドを聴きたくなりますが、ソングライターかつ夕日ジャケの作品がありますのでまずは本作からご紹介。 70年代当時は独特なオープンチューニングのアコギに電子機器(テープ・エコー)を繋いで反復するディレイ音に合わせて演奏するという「元祖ループ・ミュージック」「元祖打ち込みソングライター」「オルタナ・フォークの元祖」なる早すぎた前衛的なアプローチをしていた人でしてむしろ今の再評価が著しい孤高のソングライターです。 その作風は親友ニック・ドレイクに捧げた1973年作の名作「SOLID AIR」で開花するのですがここでのテーマは夕日ジャケということもありまして、個人的に大好きな本作「BLESS THE WEATHER」を紹介しようと思います。 この作品はその「SOLID AIR」の前作にあたりましてまだまだアコースティックなソングライターの佇まい。もともとトラッド・フォーク出身でありそのテクニックには申し分がないのですが、本作はそのアコースティック・サイドとしては一番素晴らしい作品だと僕は思っています。 親友にニック・ドレイクがいたそうなんですが、もう想像できるとおりこの作品はニック・ドレイクの名盤「PINK MOON」と双璧をなすシンプル極まりないピュアで繊細なアコースティック・フォークが展開されています。 基本的に歌とアコギのみ。バンド演奏があるのは1曲ぐらいかな。ほぼ弾き語り。たまにピアノとパーカッションが重なる程度です。 その優しく低めなボーカルとほんのりエコーがかかり小宇宙の様な浮遊感と憂鬱とつまびかれるアコースティック・ギターの鳴り。 アコギのプレイは綺麗なアルペジオだけではなくパーカッシヴにタッピングを多用したリズミカルな演奏も得意としこの辺りからすでにリズム音楽へのセンスも見えます。 その切なく染み入るアコースティックなサウンドは夕日ジャケもあいまって秋の夕方に聴きたくなる名盤です。 ニック・ドレイク「ピンク・ムーン」、ブルース・コバーン「雪の世界」、などの飾りのない冷たくてシンプルな弾き語りフォークが好きな人は是非聴いてみてください。 |
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GREG YODER / DREAMER OF LIFE (1976年作) オリジナルLPはかなり高額でなかなか手の出せない作品でしたが最近やっとLP再発されました。 浜辺で座りながら海からの夕日に逆光で照らされてこれぞ夕日ジャケ!といったハワイ出身ソングライターの隠れた作品をご紹介。 ハワイアンAORの名盤として知る人ぞ知る作品でして、そのファルセットを多用した歌声とメロウなフォーク・サウンド、そこにブルーアイド・ソウルなグルーヴとハワイアンなリゾート・ミュージックの融合というどんだけ良いとこどりなんや!と思いますが、正にそんな極上サウンドです。 アコギ主体でありながら随所でヴィブラフォンが効果的に使われているのもポイントが高いですが、なんといっても本作が人気作であることを決定づけている理由はその「カバーセンスの素晴らしさ」につきるのではないでしょうか。 ・スティーヴィー・ワンダー / ゴールデン・レディ ・ヴァン・モリソン / ムーンダンス ・ケニー・ランキン / ハヴント・ウィ・メット 「その曲演ったら最高に決まっとるやん!」という反則的カバーが大量に収録されています。もちろん超極上のメロウフォーク・アレンジで。 ほぼ同時期の名曲たちでありながらやはりどの曲をカバーするのかはそのアーティストのセンスですし、そういった意味ではこの人はアレンジも含めかなりセンスがいいと思いますね。 今のアーティストが70年代の名曲をカバーするのと同時期の名曲をカバーするのとは判断する条件が違いますしね。 もちろんオリジナル曲も負けじと高水準で全編レベルが高いのでしっかりとおススメできます。 |
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RASA / EVERYTHING YOU SEE IS ME (1978年作) そして来ました!これを紹介しなくては! 夕日ジャケといえばこれ!本作を紹介したくて今回のテーマが決まったようなもの(笑) 個人的にブルーアイド・ソウルという黒人よりも白人のソウル・バンドが大好きでして何年も何年も追い続けているジャンルのひとつです。 (もちろん他にも好きなジャンルがたんまりあります。あくまでそのひとつです。) たぶんブルーアイド・ソウルは黒人ソウルと違ってアコギが多めだったりロック寄りなアプローチやソングライターのようなメロディアスなアーティストが多いのも好みのような気がします。 そんなブルーアイド・ソウルも国も違えど知名度も様々でマニアックなグループも大量に存在します。 中にはワンヒットワンダーな1曲だけキラーでアルバムのレベルとしてはどうだかな〜といった作品が多いのも事実でして。このあるあるは全てのジャンルにも言えることだとは思いますが。 そして本作。この作品は知名度が低くとてもマニアックなのですがほんと素晴らしいので是非ともひとりでも多くの人に聴いてほしい作品のひとつです。 まずボーカル。これがいい!シルキーで甘い! で不思議なのが1978年の作品なのに現行のR&Bアーティストが歌っているような気がすること。なぜだろう。声質が70年代の人っぽくないんですよね。そう感じるのは俺だけかな? サウンドはとにかく哀愁メロウ。切ない。ジャケのように哀愁しかない。いやあるけど基本哀愁メロウ。(どっちやねん) ストリングスやシンセもアレンジで光るんだけど古くなくてダサくないというか、バスドラが強めな4つ打ちサウンドでより現行R&Bみたいな錯覚になるのか。 聴き方によってはジャミロクワイなどの「早すぎたアシッド・ジャズ」にも聴こえなくもないですね。 メロウ・グルーヴ「WHEN WILL THE DAY COME」なんてイントロのギターリフと4つ打ちバスドラが鳴った瞬間に鳥肌たちますね。イントロからこれは名曲だなと確信させます。切なく流れるメロディも最高。 秋の夕暮れにこんな洒落たグルーヴ聴いてたら、いや〜堪りませんね〜。 |
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いかかだったでしょうか。 少しでも多くの方に素晴らしい作品を知ってもらいたいのでもし気になる作品がありましたら聴いてくれたら幸いです。 ちなみに去年メルマガで紹介した「秋の名盤 70年代男性ソングライター編」です。 気になった方はこちらも併せてご覧ください。 ◆秋の名盤 70年代男性ソングライター編↓ http://www.hifido.co.jp/merumaga/2f/151127/index.html |
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