現在はハーマンインターナショナルの配下にあるインフィニティのスピーカーですが1990年代にはここ日本でもカッパ・シリーズをはじめ大型のIRSシリーズ等人気がありましたが現在日本では流通しておりません。今回ご紹介するルネッサンス90もカナディアンメイプルを贅沢に使ったエンクロージュアが美しく人気のモデルでした。試聴では、アリシア・キーズの2007年発売のスタジオアルバムから"No One"を聴きましたが太く図太いリズムに歯切れの良いボーカルが浮かび上がり、"Like You'll Never See Me Again"では冒頭のオルゴールのサンプリングも歯切れ良く立ち上がりその後のボーカルハーモニーも厚みを持って聴かせてくれました。
INFINITY / RENAISSANCE 90
ホワイトオーク仕上げが美しい1991年発売のモデルです。4ウェイ4スピーカーの密閉型のスピーカーで高域にはインフィニティ独自の特殊型トゥイーターであるHigh Energy EMITを中域には特殊型ミッドレンジであるHigh Energy EMIMを搭載しているのが特徴です。スリムな形状なエンクロージュアーですが低域は見かけ以上に充実しています。
上位モデルであるNO.26Lの技術を継承した1991年発売のモデルです。特徴としましては光学読取り方式によるアッテネーターを搭載し信頼性の高いガリのないボリューム操作が行えます。入力から出力まで全てをバランス型で信号処理するDIDO(Differential in Differential out)という独自の技術を採用して音楽の処理過程で起こる音質劣化の問題を解消しています。