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2月に入り、車に乗っていると年末に比べ日が落ちるのが遅くなっているのを実感しますが、日によっての寒暖の差が激しく体調管理に気をつけなければ、と思っている今日この頃ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。秋葉原店配達担当の上林です。
先月末にポール・マッカートニーの再来日が決定しました!昨年5月の来日公演中止から約8ヶ月を経てようやくの決定にスポーツ新聞をはじめ、各媒体でも大きく取り上げられ、号外も出ました。ということで今回は、これまでの来日公演を、同時期にリリースされたライヴCDを紹介しつつ振り返りたいと思います。
ポールの初来日は1990年3月、1966年のビートルズとしての来日公演から実に24年ぶりでした。その間1973年の来日は来日自体の許可が下りず、1980年の来日は空港で荷物の中から大麻が見つかり、公演中止、ポール自身も拘置所に入り、国外退去という最悪の結果となってしまいました。その結果、法的な問題もあって、初来日公演までにここまで時間がかかったとも言えますが、まさに待望の公演だったといえます。
ポール自身はといえば、この前年に不遇とも言える80年代半ばからの復活を遂げる傑作「フラワーズ・イン・ザ・ダート」をリリース、ワールドツアー自体も1979年以来10年ぶりでした。
この時のツアーのライヴCDが、「トリッピング・ライブ・ファンタスティック」です。初めて大々的にビートルズナンバーをセットリストに取り入れ、全てのファンが初めてライヴで耳にするビートルズナンバーに大興奮しました。中でも後半の「アビイ・ロード・メドレー」は感涙もので、自分も当時ぼろぼろ涙して聴きました。このCDには来日公演から4曲収録。
2回めの来日は1993年11月。アルバム「オフ・ザ・グラウンド」(バブロック的な噛めば噛むほど味の出るアルバムだと思います)を引っさげたニュー・ワールド・ツアーでした。ドラムの交代はありましたが、前回ツアーからの鉄壁とも言えるメンバーの布陣で、個人的には最もブリティシュぽさを感じるパフォーマンスだったと思います。セットリストもビートルズナンバーの占める割合が更に増えました。このツアーでは環境問題についての考えをライヴ中に披露していたのが印象的でした。
このツアーのライヴCDが「ポール・イズ・ライヴ」です。前作とは異なり、1枚組でセットリストをカバー出来ない為、物足りない部分はあるのですが、初期から後期まで万遍なくビートルズナンバーを取り上げていて、ポールのビートルズへの愛情が伺えます。残念ながらリンダが参加した最後のツアーになりました。ステージ上での仲睦ましい二人が見れなくなったことと、ポールの「ウチノカミサン、リンダデース」が聞けなくなった事が残念でなりません。
3回めの来日は2002年11月。2001年にリンダが亡くなった後初めてのアルバム「ドライヴィング・レイン」をリリース、そのレコーディングに参加したメンバーを中心に、新たなツアーバンドを結成、ワールド・ツアーを行いました。当時60代に入ろうとしていたポールですが若々しく演奏も大味といえば大味な部分はありますが、躍動感にあふれるものでした。
この時のライヴCDが「バック・イン・ザ・U.S. − ライヴ2002」です。ソロ、ウイングス、ビートルズから最新作のナンバーのセットリストの構成と、ロック、アコースティックなナンバーの流れが見事なアルバムです。
4回目の来日は2013年11月。2000年代に入ってからそれまでにないほどと言っていいくらいライヴ活動が活発になり、その近況が伝えられると、再来日が何時なのかが何度も話題になった末、ようやく決まった来日だけにファンの盛り上がりも初来日に勝るとも劣らないものだったと思います。70代を迎えたポールのエネルギッシュなステージングは全く年齢を感じさせないものでしたし、本当に音楽とライヴとファンを愛していることを感じるもので、感動を誘いました。
そして昨年2014年5月の体調不良による公演中止を経ての、2015年4月の再来日決定です。国立競技場と武道館に立つポールを見たかったという思いもありますが年齢を考えれば仕方のないこと。4月の来日公演でステージに立つポールを目に焼き付けたいと思います。
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