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レコマ君のジャズレコード独り言
PART-3 第13回目「ATLANTIC レーベル」
2009年3月27日 レコマ君
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今回も「ATLANTIC」(続)レーベルについて。
「ATLANTIC」レーベルの最終ラベルについて。
「'70年プレス」と称される「ラベル」にもいろいろ有って、今回はそれらを紹介します。
まずこの時期の「オリジナル・アルバム」
SD 1626 Ray Bryant - Alone At Montreux
これが「オリジナル・ジャケット」と「オリジナル・ラベル」。
ジャケットはコーティングが有って、ラベルも下記の「'70年プレス」と称される「ラベル」と異なっている。
右横のA面、B面を表す「ONE」、「TWO」のところに「マルP」(プリント)1972 ATLANTICの表記がある。
又、ラベル外周下部の文字は
「MFG BY ATLANTIC RECORDING CORP.,1841 BROADWAY.NEW YORK,N.Y.」
と表記されている。
上記の「ラベル」はレアと思われるが、ほとんどは下記のような「リイッシュ」盤の「ラベル」仕様になる。
「アトランティック・レーベル」が1974年「ワーナー」に完全に吸収されたあと、リリースされるものと、それまでのものとに「ディスク」の厚み、形状、そして「音」に違いがあることが判明されている。
まず、一番の違いは、「ラベル」に記載されている(W)のロゴ。
同じ「ロゴ上」のラベルだが「下円周部」の表記が異なっている。それに(W)のマークが入っているのだ。
試聴したところ、そのサウンドはかなりの違いを感じる。「'70年プレス」と称されるものでも、このように2種類の盤が有るのです。
SD 1373 John Coltrane - Ole Coltrane
と、SD 1354 John Coltrane - Coltrane Jazz
のリイッシュ盤。 '70年代のものになると思われるが、下記の「ワーナー」時代のものと異なる。
上記は「ワーナー」の時期にリイッシュされた時の「ジャケット」と「ラベル」。
「ラベル」の外周下部が異なっている。
下記にその拡大したものを掲載する。
上記の「インディペンデント・レーベル」のなごりのあるもの。外周部下部に、
「MFG BY ATLANTIC RECORDING CORP., 75 ROCKFELLER PLAZA,N.Y.N.Y.」
とクレジットされている。
上記が「ワーナー」配下になってリイッシュされる時の「ラベル」。
(W)のマークがついているもの。
外周部下部のクレジットも異なる。
「MFG BY ATLANTIC RECORDING CORP., 75 ROCKFELLER PLAZA,N.Y.N.Y.(W)A WARNER COMMUNICATIONS CONPANY」
とクレジットされる。
「ATLANTIC」もこのように、他の「インディペンデント・レーベル」と同様に「メジャー・レーベル」に吸収や、統合されていくのは歴史が証明している。
この推移が「ラベル」の変遷とシンクロしているのも、その歴史を知る上で大変参考になる。これはただ、変遷するだけでなく、「レコード」としての「評価」と「音」の変化とも関連している。
「オリジナルは凄い!」と、どこかの書物で見たことが有るが、これは確かに「事実」かもしれない。ただ全てを「オリジナル」で揃えるのは不可能なことで、これに限りなく「近いもの」が有れば、それも大変「価値」のあることで、「感動」を与えてくれることもある。
しかし、その当時「インディペンデント・レーベル」を必死に守り続けた「創業者」たちの「努力」と「勇気」には限りない「敬意」を感じざるを得ない。
「アトランティック・レーベル」においても「アーティガン兄弟」の功績には大きなものを感じる。
特に「ジョン・コルトレーン」の「インパルス」までの過渡期の「姿」を捉え、我々にその歩みを伝えてくれたことには、誠に感謝の意を述べずにはおかない。
ただ、「現・ワーナー」がその復刻を「アナログ」で実現されていないことに多少の残念さを感じる。これらをカバーする意味でも、上記の「リイッシュ」盤が結構市場に有るのは、一抹の救いかと考えるが。
今回の「今週の推奨盤」
1418 Sonny Stitt - Stitt Plays Bird
MONO盤のオリジナル盤 この「赤/紫」ラベルもレア!だ。
ATLANTICではここでも「MONO」盤をリリースしており、ソニー・スティットがチャーリーパーカーの曲を取り上げた快演盤だ。
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