この文面からもお分かりかと思いますが、菅野義孝は優しいJazz guitaristなんでしょうね。"Smile"喜劇俳優チャールズ・チャップリン作。落ち込んでる時にそばで演奏してくれたら涙ではなく笑みが零れ落ちるのではないかと思わせる温かいギター独奏。確かスタンダード・アルバムでグラミー賞を受賞した英ロック界のスーパースター、ロッド・スチュワートも歌ってる。ハスキー・ヴォイスに熟年の渋さも加わりご活躍。Jazz界に止まらずロックやポップ界のシンガー、リンダ・ロンシュタット、リタ・クーリッジ、バニー・マニロー、ボズ・スギャグス、スティング等もJazzを歌ってますね。色々な垣根を越え素晴らしい芸術作品が生まれる事は嬉しい限り。話がそれてしまった。"Feelin' Grant"菅野氏が影響を受けたというJazz Guitaristグラント・グリーンに捧げたオリジナル。ブラック・フィーリングのあるギターとドラムスの絡みが愉しい。ギターがええ音色。"Shiny Stockings"三者控えめながらもスインギーで心地よい。リズム隊がGood。"Left Alone"一弦一弦を丁寧に尚且つ余韻にまで魂を感じられてとてもGreatです。"Blues For Islay"中盤からのグルーブ感。"Jumpin' At The Spring Side"もブルージー、軽快さに加えスインギーな自作。アルト・サックスをフューチャーした"Tenderly"は懐古モードにはまる。ええ感じ。ラストはジャズ史で重要なサックス奏者チャーリー・パーカーの"Ornithology"で決めております。家でリラックスして聴いてね。プレゼントに応募待ってます。(^^)
カプのおすすめCDその2 菅野義孝 / ムーブメント 菅野義孝(g), メルヴイン・ライン(B-3 org), グラディ・テイト(ds) 2004.11.12 Chung King Studio in NY
"All The Things You Are"はメルヴィンのB-3オルガンが触りに柔らかな風と光を感じる優しい演奏で入る。菅野の甘い音色を包み込むようにグラディのメリハリのあるドラムスと濃くもなく薄くもなく丁度良い味加減のメルヴィンのオルガンがスイングしています。二人へすべてを委ねるがごとく悠々と流れるギター・サウンド。"Cottontail"グラディが押し進める中、三人がグルーブしてる様子が浮かぶ。"72nd Street"菅野オリジナルのブルーズです。カウント・ベイシーをイメージしたそうです。"Anytime Anywhere"10年来の愛器Super 400に捧げた曲で透き通った美しい音色のギターの独奏。"I've Never Been In Love Before"ソロの時もバッキングの時も三位一体です。とても気持ちが良いギターの「ため」「強弱」。"Jean De Fleur"グラント・グリーンの曲で初挑戦。なかなかよろしい。"Stardust"スムースなギターワークと私が好きな「ブラッシュ・ワーク」が見事なドラムス。控えめながらも味のあるオルガン。"The Best Things In Life Are Free"メルヴィンのベースがよく響いてる。本当にどれもいいのだけど、ぶったまげたのが"It Don't Mean A Thing"お馴染みD・エリントン作。ビギナーの私でも知ってる楽曲なのでどんなアレンジでくるのかわくわくして一音を待つ。お〜!こうきたか〜。めちゃええやん。ノリノリです。皆さんはプレゼントに応募してGet してお確かめくださいませ。(^^)